雨があれば「慈雨」となる今夏の村

列島は長く広く天候も様々。冬の雪の村にいて、南の地方の様子を伝えるテレビをみれば「ほー、ええもんだ」と、そのときはうらやましくもなります。が、今は逆に、繰り返される台風襲来や豪雨と洪水被害、長雨などで被害にあっている様子や不安を抱く南国や西国の人々の日々を知り、「雪がなくても台風や大雨も大変だなぁ」と、雪国人の私は思います。

極端に雨少なし天気がなおも続く今年の村の夏。きのうと今日のような雨がたまにあれば村にとってまさにこれは慈雨。

CIMG9920-1CIMG9922-1CIMG9923-1CIMG9924-1県南地方は、畑作物が耐えられる限界近くまでに土の乾燥が進んでいました。わが家でも、恵みの雨を待っていた妻の野菜畑が、久しぶりのお湿りで生気をとりもどしたようです。

CIMG9925-1水をそれほど頻繁・大量に必要としないと思われるこの時期のたんぼですが、時々の通水も用水路だけからの引き水だけでなく、天から降り注ぐ雨の助けがあれば出穂前の稲も、とっても気持ちよさそうです。

大きな建物の契約案件等で臨時の議会

議会の臨時会議が半日びっしりをかけてきのう開かれました。

学校給食センターと食肉加工センターの二施設建設5億3838万円、学校給食センターの厨房機器備品購入5119万2千円、スキー場圧雪車購入3747万6千円の3つの契約案件と、一般会計補正予算案(デンバー訪問事業の特別旅費追加100万円、訪問先への謝礼20万円、プレミアム付き商品券発行業務委託約133万円、給食センター、食肉加工センター建設工事の建築延べ床面積増による増工事費追加6千万円、中高生海外研修事業助成金・デンバー訪問ホームスティ5名分200万円、滝ノ沢ミニライスセンター乾燥機・放冷タンク増設工事280万円など)合計約1億1千万円追加の議案が上程され、可決。村三セクの秋田栗駒リゾート(株)の経営状況報告もありました。

デンバーへの中高生派遣などは、今後も積極的にとりくみたい旨が質疑への答弁で表明されました。中高生については5名分の予算をおいていますが、きのう現在応募しているのは3名。

CIMG0154-1CIMG0159-1CIMG0160-1▼自家用水道の水源にむかう車道の草刈りをしていたら、熟れ盛りのバライチゴの実が。

盛夏に熟れるバライチゴは、品種は同じでも粒の大きさや日当たり加減のちがいで美味しさにはずいぶんと開きがあったもの。甘みは薄く酸味の強いイチゴですが、なかには大粒で甘~いのもたまにありました。

そんな逸品をめがけてイチゴのある草むらに入ると、そこにはアシナガバチの大きな巣が決まってありました。大軍団に成長した巣から飛び立った蜂に襲われて顔や頭を刺され、「盆ツラ(盆面・お盆の時期に蜂に刺されてできる、みっとみない膨れ顔)」をつくってしまった遠い日のことを、真夏のバライチゴは思い出させてくれます。

鮭と三面マタギの村上へ

CIMG9911-1CIMG9914-116日、新潟・村上市でおこなわれた全国森林環境税創設促進議員連盟の総会へ出席。

CIMG9917-1講演の予定であった石破地方創生相は、延長国会の衆院本会議で重要法案が採決される当日と重なり欠席。会場には、急きょ送られた大臣のビデオメーセージが流されるという一幕もありました。

新潟などへの所用ではたまに通ることのある村上市ですが、滞在したのははじめてのこと。

CIMG9929-1CIMG9931-1山形の小国町をはさんで朝日連山の雪深きブナの森と三面マタギの伝統、そして海と鮭の文化をあわせもつ城下町だけに、古の風情が街々にあふれている村上。

CIMG9925-1わが県沿岸部と同じで、お日様そのものが「夕日景観」として名勝となり、この日も、左に佐渡島、右に粟島をみる日本海に7時ちょうどの陽が沈む瞬間を目にしました。

 

CIMG9923-1参加者歓迎の交流会行事では、京都祇園囃子に由来するとされ223年間の長きにわたって伝承されてきた地元の鍛治町お囃子のお披露目も。伝統を受け継ぐ村上衆の心意気、子たちの目の輝きにほれぼれしました。

CIMG9935-1宿となったホテルの軒に吊された昨年の鮭。古代から海と山と土と水の幸がこれだけ豊かな土地に暮らしていれば、きっと「村上気質」というような独特の風土がここには育まれているのでしょう。人がくらすになんとすべて出そろった土地がわが国にはあるものです。

CIMG9952-1CIMG9955-1CIMG9959-1CIMG9969-1CIMG9971-1CIMG9976-1▼この日と帰りの翌日で鳥海山をおよそぐるっと300度ほどまわり、18日は東根経由で仙台へ所用で向かいました。3日間で鳥海山をあらかたの角度から眺めたことになり、これは私にとってはめずらしいこと。それで、この季節の鳥海山の遠景と残雪具合などを記録しておきました。最初の山は月山でしょう。つづいて、村上、庄内平野、象潟は特急の車窓から、本荘、平鹿平野ではたんぼ脇から、湯沢では車からの鳥海山です。

▼今日開催の議会臨時会議にむけ、きのうは議会運営委員会と全員協議会がひらかれました。

学校給食センターと食肉加工施設建設工事の請負契約案、給食センターの備品売買契約案、スキー場圧雪車の売買契約案、それに補正予算案などが上程される予定で、それらの提出予定議案と、地方創生にともなう村の総合戦略(素案)などの説明を受けました。

消防団は村活性化の象徴

CIMG9991-1

CIMG9996-1CIMG9999-1CIMG0002-1CIMG0005-119日、村消防団の訓練大会がおこなわれました。

団員の構成も年々若返っています。ということは、大会を経るごとにこちらと団員のみなさんとの歳間隔が離れていくということであり、狭い村ながら、「ん、どこの地区の方だろう?」と、団員さんの出身地区がすぐにはわからないことが多くなっています。

団員には、関東方面から村に移住されて久しいSさんやKさんもいます。訓練大会で彼らが小型ポンプ操法や規律の部で、分団や班のみなさんとしっかりと技の披露につとめている様子を目にすると、「よく、がんばっているなぁ」と毎年感心します。

それぞれの地域分団には役場の若手職員の顔もみられるのが最近の特徴で、SさんやKさん、そして役場の彼ら、地域の若者もふくめ、団は、村の将来を担う若者たちが絆を深め合う組織としての役割も果たしているはず。むかしは青年会、いまは消防団。団の若者たちは、村活性化のひとつの象徴ともなっています。

CIMG0145-1CIMG0147-1CIMG0149-1CIMG0152-1▼村の花「やまゆり」が咲き始めました。もう少したてば、わがたんぼの土手は花でいっぱいになり、特有の香が漂います。河岸台地のあちこちではカッと照る真夏の陽射しによく似合うカンゾウも蕾を開きはじめました。

熊本・球磨郡議長会のみなさんが来村

CIMG9898-1この間、宮崎・西米良村議会のみなさんが教育視察で来村されましたが、昨日は、その村に県境をはさんで隣接する熊本・球磨郡町村議会議長会4町5村の議長のみなさんがやはり教育視察で訪れました。

球磨郡の町村は平成の合併でも多くがそのまま単独の自治体続行を決め、また合併したところも町としての自治を決めたところ。平成合併前のわれわれの郡はそうでしたが、球磨郡は9町村なので、郡単位で町村会と議長会の組織と事務局を現在ももたれているようです。全国には、郡域規模でのそういう地域もいくつかあり、球磨郡などはその典型例ともいえるでしょう。

視察は教育行政課題が目的ですが、教育長の説明も、時に加わる私たちの補足説明も、当然、村政全体のなかでの教育の位置づけということにも触れることになります。

質疑の内容などもふくめ、全国のみなさんは「村から、説明から何をつかもうとされているのか」というそれぞれの方々の視点を知るうえでも、われわれにとってこういう機会を過ごせることは貴重です。

CIMG9885-1CIMG9888-1CIMG9891-1CIMG9894-1CIMG9895-1▼よほど前から咲き始めた野のエゾアジサイ。妻が炊事をしながらながめようと植えたキキョウも咲き、わが家のまわりは、アサガオ、ショウブやテッセンなどともに紫の花があちこちに。7月は紫色の月といいたいほどに青紫が際立つ季節です。

産業振興に活かせるコウゾ

和紙はユネスコの文化遺産(国内の3つの手漉き和紙)となるほどに貴重な紙。

ご承知のように、和紙の主原料となるコウゾは、桑の木よりも植生数が格段に少ないものの、私たちのまわりの里山でちらほらと見られます。

CIMG9868-1CIMG9876-1そのコウゾの実がいま熟れ時。でも、甘さがあるのにこの実は私たちが童の頃から食べるのは敬遠したもの。一粒二粒ぐらいならなんともありませんが、多くを食べるとどうも口中に妙な違和感をもったからなのでしょう。あれほどの欠食児童たちが、甘さがあってもコウゾの実にはほとんど手をださなかった。子どもの口は、なぜか正直なものです。

コウゾは前述したように和紙の素となる木。「ねり」に使われるノリウツギとならんで私たちの村にも自生しています。隣まちでは、たんぼに栽培されていて建築用和紙の原料に。

和紙産地の一部では、原料のコウゾを海外からの輸入にたよっている(5割以上という情報も)ようですが、安価だった輸入ものの価格もじわりじわりと上昇気味の様子です。

和紙づくりをつづけるうえで、これからは、国内産のコウゾ生産が欠かせぬ状況になっているといってもよさそう。和紙ならやっぱり国内産のコウゾ、村の和紙づくりなら村産のコウゾでが原点のようにも思われます。

CIMG9879-1▼国道342号整備促進同盟会の総会が一関市の保健センターできのう開催されました。平成の合併後この同盟会は、秋田側は横手市とわが村、岩手が一関市、宮城が登米市の3市1村で構成されています。

今年度の事業計画で、秋田側からは、1.仁郷から狐狼化までの雪崩防止対策、1.冬期通行止め区間のゴールデンウィーク前の早期解除の2点を要望することにしています。

総会への往きは国道397号から旧衣川村に入り県道37号線を経て国道4号へ。帰りは国道342号を須川温泉経由で。途中の道の駅「厳美渓」に立ち寄り、直売所の野菜を目にしました。いつ、どこで、どんな種類の野菜や山菜が、どれだけの量目で、いくらで売られているか、これは、全国のどこに出向いてもこちらの大きな関心事だからです。

CIMG9880-1CIMG9881-1CIMG9882-1▼直売所に寄ったのが午後3時半頃。その時にまたキュウリやナスなど新しい野菜が陳列棚にいっぱいならべられていました。朝に並べられた野菜がみんな売れて、夕方から夜にかけてのお客さんのためにまた新鮮な野菜がならべられたのでしょう。新鮮で安い野菜は、やはりどこの直売所でもひっぱりだこのようです。

道すがらの左右のたんぼ、奥州でも一関でも、「中干し」がいま最中の圃場が多くみられました。わが家のたんぼはぬかるみが強く、もう少しの間の干しをつづけ中です。

7月の川は童たちの楽天

わが家そばの国道に設置された温度計が、おとといは夕方で34℃、きのうは日中37℃と真夏並みの猛暑を記録しました。

雨なし天気が続いて村の沢や小川の水流が細くなり、本流の成瀬川も日増しに流れの勢いが弱くなっています。

こうなると、とくに平場地帯では水道や農業用水などへの心配がよぎりますが、清流の岸辺や渕で水遊びをする子たちにとってはあつらえむきの川となります。

CIMG0006-1CIMG0007-1CIMG0017-1CIMG0024-1CIMG0029-1CIMG0037-1CIMG0045-1CIMG0051-1CIMG0061-1CIMG0070-1CIMG0093-1CIMG0096-1CIMG0102-1CIMG0113-1CIMG0128-1CIMG0100-1過ぎた日曜日、早速その童たちからの「おねがい」実現で自宅前の成瀬川へ半日のお供に。

わが家前の成瀬川は、適度な渕もあれば瀬もあり。しかも、童たちを安心してなおかつ思いっきり走らせることのできる川辺の砂場、礫場や日光浴のできる大中の転び石もたくさんあり、大人も子どもも水浴みできる広くて深浅のちがいのある大きな渕があります。瀬にはカジカやカジカガエル、渕にはウグイ、ヤマメ、イワナの渓流魚たちがいっぱい。

童らは、はじめて体験する川での水浴みにもう夢中。くちびるも、おしりまでも紫にして「いくぞぉー、いち、にい、さん、ザブン、バチャバチャ」とブルブルふるえるまで水に入り、潜り、浮かび、魚やカエル、トンボにおつきあいいただき、遊びに心を奪われていました。寒くなったら、温かい川原の石に腹ばい、背にも陽だまりの石をのせて体をあたため、およそ3時間、満足、楽しさいっぱいの半日を過ごせたようです。

まだ小さなアブ軍団が産まれない7月清流の成瀬川。童たちを川浴み体験させるにはもってこい条件の渕や瀬が村の川には所々にあり、川はわたしたちの大切な宝です。わが童というより、「童が育つに村は最適の環境なんです」ということを言いたくて、いっぱいの写真をのせました。

▼きのうは、7月の農業委員会総会の日でした。秋11月の県農業委員大会にむけ、大会決議案の検討が早くも始まっています。農業委員会に関する法案が延長国会で審議中であり、戦後に築かれた委員会関連法が大きく変わろうとしている年の大会準備となります。

沼のダイヤに見惚れ

DSC_0434-1DSC_0439-1DSC_0443-1DSC_0450-1CIMG9870-1CIMG9874-1CIMG9903-1CIMG9913-1CIMG9923-1CIMG9934-1CIMG9946-1CIMG9963-1▼「沼や池塘に咲くダイヤ」などと私は呼ぶヒツジグサの花を今年も目にしました。

ヒツジグサは、わが村では稀少種中の稀少種。この花、午後になって、しかもおおかたは2時、羊の刻頃に花開くからというのが名の由来だそうです。なぜ開花を午後まで待つのか、確かめたことはありませんが、まことにふしぎな生態です。

CIMG9972-1▼野のイチゴでは、クマイチゴの仲間たちも真っ赤に熟す頃となりました。この頃になると、およそ1年半近く母とともに暮らした子グマはいよいよ若者となって独り立ちのとき。7月は、子グマの試練がはじまる季節でもあります。

CIMG0140-1独り立ちした若グマは、深山、里山を問わず山の中をうろちょろしやすいでしょうから、「クマ発見」の情報はあちらこちらからひきつづき寄せられるでしょう。およそ1歳半近くで独り立ちした若グマたち。はじめて自分だけで冬眠するこの冬を前に、秋にはおいしいブナグリ(ブナの実)を毎日おなか一杯食べつづけることができるはずです。

先日の新聞は、秋田のブナの実の今年の様子を「並み」と報じていました。いま鈴なりの実がもしこのまま稔れば、村の周囲のブナの実は並作どころか、ここ数年いや何十年に一度という稀に見る「大豊作」となるでしょう。ということは、今年受胎した母グマの栄養がブナの実で豊かとなり、繁殖率がいつもの年より高くなるということが考えられます。

そうなれば来年も再来年も、子連れのクマがとっても多くなる可能性大ですから、クマと人との出会い頭の事故多発もありうるということ。そういうことを今から考えての人間の行動が求められるということです。

ブナの実が大豊作となれば、喜ぶのはクマに限らずネズミなども同じ。ネズミなどが増えればそれらを食とする食物連鎖の全部の環が豊かになり、生態系への影響も少なくないでしょう。

▼10日午後は、県農業会議の総会とそれに続く会長会議があり、駅前のホテルメトロポリタンへ。

県町村会推薦の常任会議員として、わが村の村長にかわって新たに着任された県町村会副会長の加藤八峰町長さんとは議席がたまたま隣り合わせ。町長さんとは町村電算システム議会でも席が隣り合わせと、ずいぶんと隣りあわせの縁が重なっています。

この日は、県主催で、高速道路整備に関する規模の大きい地域づくりフォーラムが同じ市内で午後からあり、こちらには産建常任委員長に出席していただきました。

たんぼの水を一時干しに

CIMG9841-1CIMG9843-1人口約33万6千人近くにのぼる越谷市の一角にあるイオンレイクタウン。その1階にレストラン街があり、村の赤べご・短角牛の焼き肉を提供する「花蝶」もその一画をしめ、かなりの広さをもつ店でした。

CIMG9844-1昼食にとった肉は、まことに柔らかで味もよし。ごはんも、あれはあきたこまちだったのでしょうか、お聞きしませんでしたが、こちらも肉と同じで申し分なしのおいしさでした。

稲庭うどんやいぶり大根の漬け物をふくめ、「秋田を食べていただく、売る」がここのお店の特徴のようで、われわれ一同、長野にむかってから何食かぶりに、秋田らしい味を埼玉の地で舌にのせることができました。

CIMG9857-1CIMG9858-1▼きのう、たんぼの水を切り、一時の干しにはいりました。しばらくは、早朝からの定期の「水見」通いはやらなくてすみますから気がいくぶん楽です。

CIMG9851-1CIMG9854-1たんぼのまわりでは、「トズラゴ(クマヤナギ)」の実が黒く熟れ始めています。木の実のなかでは、まずい味の仲間にいれられるトズラゴ。それでも昔の童たちは、こんな実でもせっせと食べ歩いたもの。試しに口にふくんでみましたが、渋みのある甘さで、飽食といわれる今は、一度ごちそうになればそれでたくさんとなる味でした。

CIMG9859-1▼妻が花卉栽培の農業先進地研修で若い頃お世話になった千葉・館山のSさんから、毎年定期便のように贈っていただいているトルコギキョウが届きました。花栽培で数々の受賞を誇る館山の篤農家がつくった見事な花は、妻の手で早速父の仏前に供えられました。

今年のトルコギキョウは花数も多く「よい出来よ」と、妻がともにはたらき教えを受けた「奥さん」が語っていたそうです。

緯度のちがう山村の特徴を目にして

若者定住を柱とした一定規模の人口確保は地方の市町村にとって大きな課題です。

わが村もそのための諸政策をいろいろと打ち出していますが、全国の様々なとりくみからも学び、自分たちの条件にみあった政策の充実発展につとめなければなりません。

議会にもそのための提言活動が常に求められており、今回、長野県南の下條村には若者定住策の住宅建設、千曲川上流に位置する県最東部の南牧村には農業振興策のとりくみについて、そして帰りの途上には、イオン越谷レイクタウン店のレストラン「花蝶」で、村産・短角牛の肉をつかった食材メニューで昼食をとり、3日間の行程を終えました。

CIMG9727-1CIMG9725-1CIMG9750-1CIMG9760-1下條村では、たまたま美郷町議会の常任委員会(高橋議長さんも一員)のみなさんと同じ日程となり、合同で村当局からの説明をお聞きしました。県内の、しかも県南の町と村が遠方の視察先に同じ自治体と同じ時間を重ねるなどという偶然はめずらしく、それだけ下條村さんが全国に注目されているという、これは証でもあるのでしょう。

他を知ることによって自分たちのところもより深くとらえることができます。おかれる条件がちがうということもあり、自治のあり方は市も町も村もみんな一律ではなく、全国すべての自治体に独自の発展の姿があります。「それでは、わが村ならどうするか」にむかい、視察も糧に、自治のカナメとなる議会活動に私たちは全力をあげます。

下條村、南牧村の議会と当局、そしてJA長野八ヶ岳のみなさんには大変お世話になりました。あらためてここでもお礼を申し上げます。ありがとうございました。

CIMG9765-1CIMG9766-1南牧村では、動物診療所の獣医をなされているK議員さんとの思わぬ出会いもありました。こちらが視察に訪れる時間を見計らってお待ちしていただいたらしく、遠い地でのこういうあたたかいお心遣い、これもありがたく、下条村のみなさんへと同じように感謝感謝の心で視察の地を離れました。

CIMG9770-1CIMG9777-1CIMG9776-1CIMG9781-1CIMG9798-1CIMG9793-1八ヶ岳山麓にひろがる平均標高1200㍍の南牧村。なかでも野辺山は、農家が散在する集落、小中学校、高原野菜畑、JAの大規模な野菜集出荷所、高原鉄道の駅、これらが標高約1300㍍地点にあるのですから、北のくにのわが村では考えられぬこと。村なら、我々を毎日見下ろしている三界山(1381㍍)頂上よりちょっと低いところに前述のような風景がひろがっています。緯度の差だけでも、社会はこんなにちがうのです。インターネットで情報は知っていましたが、実際目にしてみてびっくりしてしまいました。

CIMG9753-1そこでは有名な野辺山宇宙電波観測所の巨大パラボラアンテナも目に。まさか、野菜畑のそばに、世界に名のとおる宇宙をのぞくあの巨大アンテナがあるとは思いませんでした。定住策を軸の村づくり、農業振興、1300㍍の集落、宇宙をのぞくアンテナ、信州二つの村だけでもこうです。この国にはいろんな自治の姿があることをあらためて知りました。