和紙はユネスコの文化遺産(国内の3つの手漉き和紙)となるほどに貴重な紙。
ご承知のように、和紙の主原料となるコウゾは、桑の木よりも植生数が格段に少ないものの、私たちのまわりの里山でちらほらと見られます。
そのコウゾの実がいま熟れ時。でも、甘さがあるのにこの実は私たちが童の頃から食べるのは敬遠したもの。一粒二粒ぐらいならなんともありませんが、多くを食べるとどうも口中に妙な違和感をもったからなのでしょう。あれほどの欠食児童たちが、甘さがあってもコウゾの実にはほとんど手をださなかった。子どもの口は、なぜか正直なものです。
コウゾは前述したように和紙の素となる木。「ねり」に使われるノリウツギとならんで私たちの村にも自生しています。隣まちでは、たんぼに栽培されていて建築用和紙の原料に。
和紙産地の一部では、原料のコウゾを海外からの輸入にたよっている(5割以上という情報も)ようですが、安価だった輸入ものの価格もじわりじわりと上昇気味の様子です。
和紙づくりをつづけるうえで、これからは、国内産のコウゾ生産が欠かせぬ状況になっているといってもよさそう。和紙ならやっぱり国内産のコウゾ、村の和紙づくりなら村産のコウゾでが原点のようにも思われます。
▼国道342号整備促進同盟会の総会が一関市の保健センターできのう開催されました。平成の合併後この同盟会は、秋田側は横手市とわが村、岩手が一関市、宮城が登米市の3市1村で構成されています。
今年度の事業計画で、秋田側からは、1.仁郷から狐狼化までの雪崩防止対策、1.冬期通行止め区間のゴールデンウィーク前の早期解除の2点を要望することにしています。
総会への往きは国道397号から旧衣川村に入り県道37号線を経て国道4号へ。帰りは国道342号を須川温泉経由で。途中の道の駅「厳美渓」に立ち寄り、直売所の野菜を目にしました。いつ、どこで、どんな種類の野菜や山菜が、どれだけの量目で、いくらで売られているか、これは、全国のどこに出向いてもこちらの大きな関心事だからです。
▼直売所に寄ったのが午後3時半頃。その時にまたキュウリやナスなど新しい野菜が陳列棚にいっぱいならべられていました。朝に並べられた野菜がみんな売れて、夕方から夜にかけてのお客さんのためにまた新鮮な野菜がならべられたのでしょう。新鮮で安い野菜は、やはりどこの直売所でもひっぱりだこのようです。
道すがらの左右のたんぼ、奥州でも一関でも、「中干し」がいま最中の圃場が多くみられました。わが家のたんぼはぬかるみが強く、もう少しの間の干しをつづけ中です。