若芽のおいしい季節始まる

雪解けの進みにあわせて野の草たちの芽生えが目立つようになりました。

先の休日には、遊びに訪れた童とともに河川敷に向かい湧水に育つクレソンを摘みました。私の感じでは、クレソンが一番おいしいのは若芽が旬の今の時期です。

きのうは終日おだやかな快晴となり、役場で定例会議最終日運営の打ち合わせなどを行い、午後には晴れ空に誘われ自宅前の別の湧水が流れる河川敷を散策。

水辺には、ウドザグ(ハナウド)、バッケ(フキノトウ)、ヒロッコ(アサツキ)、軟らかな泥のある水中にはノゼリも摘み頃で若芽を伸ばしています。

味噌汁やヌタ、カヤキ、そしてテンプラにと、これからの食卓は野の若芽たちが途切れなく並ぶ季節入りです。

先日来の雨で増水し、今年はじめての本格的な雪解け濁流となった成瀬川。きのうは増水も収まり、川はこの季節特有の笹濁り色で流れていました。

ここに棲んでいたコハクチョウはすでに北へ向かったようで姿はもう見えません。ただ、アオグビ(アオクビ・マガモ)とコガモはまだ北帰行へとは羽ばたかず、淵で春の陽を浴び続けています。

今年は雪が少なく、もうウドザグ(ハナウド)の若芽が顔を出し始めました。この野草は人が食べる山菜ではありませんが、冬眠明けのクマにとっては大好物。

集落近くの里山で冬眠(冬ごもり)していたクマのうち、気の早い個体は越冬穴から出始め、ウドザグを食べ始めているかもしれません。そんな様子を眺めに近いうち田子内地区里山の「冬眠穴を覗いてみよう」と思案だけはもっています。