カモが猛禽類に襲われた

成瀬川河川敷を散策していた先日のこと、岸辺の雪原に鳥の羽が散乱していました。

柳の根元にはまだ新しい血痕も見られます。狩猟を長年していた経験から、この鳥が何モノかに襲われてから1日か2日しか経っていない状態とみました。

羽の主はカモで、デロガモ(泥カモ・カルガモ)かアオグビ(青首・マガモ)らしく、襲撃者はキツネやテンの足跡がありませんからタカの仲間の猛禽類でしょう。ここらで時々みかけるクマタカかもしれません。肉片はもちろん一片の骨すら残っていませんから、やや大型のタカ類で、襲った後に別の場所に持ち去ったのでしょう。

深い降雪がなくなるこれからの雪上散策や山行では、雪原の見通しがよくなり、こうした弱肉強食の食物連鎖の跡を時々目にすることがあります。

▼おとといは二十四節気の啓蟄の日。暦が知らせるように虫たちが冬ごもりを解く季節入りです。わが家の窓ガラスには、テントウムシや、どこから出てきたのかハエの仲間らしい虫が止まっていました。

暖かい部屋に侵入していて離れないありがたくない虫の代表格アネコムシ(ジャゴムシ・カメムシ)は、冬の間多くが居間の隙間に同居、渋い顔をするこちらと「格闘」の日々でした。ですから虫はそんなにめずらしくありませんが、啓蟄のことばにふさわしい虫たちを見ると、心がホコッとぬぐだまる(温まる)ようになります。