仙台キノコ同好会の会誌

仙台キノコ同好会(会員約200名)の元会長をつとめられたSさんから、発行されたばかりの新しい会誌がきのう送られてきました。設立以来50年をこえる歴史があり、内容の濃い活動をされているみなさんの会誌であり、いつもうれしく読ませていただいております。

会誌の表紙には見事なヒラタケをとらえた写真が載せられていて、開封してまずそのかたちのすばらしいヒラタケに「オッ」と声をあげました。これほど立派なかたちのヒラタケ群生はなかなかお目にかかれないからです。

会誌では、昨年の一泊研修をわが村でおこなったことが綴られていて、二箇所の現地で採取されたキノコの種類なども記されています。

昨年の採取研修時期は、村と奥羽山脈ではちょうどキノコの端境期と重なりました。深山のブナとミズナラの森はマイタケなどが過ぎ具合、里山のナラ林は晩秋のキノコの季節には少し早しで、みなさんの期待に充分には応えられない研修となりました。こればっかりは、自然が相手ですし、大人数でおこなうために採取場所も制約されるのでどうしようもありません。年によって発生時期にもちがいがありますから、なおさらです。

研修のみなさん35名が手にされたキノコの名前が載せられているページをご紹介しますので、参考にしてください。

会では、福島原発事故以後、東北大学理学研究科・木野康志准教授の協力を得てキノコの放射能検査にも尽力しているようです。昨年村から採取されたキノコ(タマゴタケ、ニセアシベニイグチ、アメリカウラベニイロガワリ、コテングタケモドキ、カレバキツネタケ、ハイカグラテングタケの6検体)の放射能検査も行っていただいており、福島原発事故によるとされる放射性セシウムの割合は村のキノコはゼロ、すべて基準以下、だいじょうぶの結果も載せられております。

奥羽山脈をはさみ村と接する岩手の県南部や宮城の県北部などでは野生キノコの出荷制限、採取自粛が続いていますが、やはり、昨年岩手側で採取されたキノコからは、福島原発事故によるとされる放射性セシウムの割合が高い検体もあったようです。

▼きのうは久しぶりに歯の検診に向かい歯垢をとりのぞいてもらいました。冗談ふくみでしょうが「歯だけをみれば、100歳まで生きられるよ」と先生はいわれました。ほかの臓器も大事にして健康長寿の70~80歳を通り過ぎたいものです。

▼風除室に置かれている鉢植えの沈丁花がつぼみをだいぶ膨らませています。久しぶりの雪降りでしたが、たいしたことなくまた春は進みそうです。あと何日したら花の香りが玄関に満つるでしょうか。