予算案審査

来年度の村会計予算案などを審査する予算特別委員会が昨日と今日の日程で開かれています。

議会事務局提供

きのうは、今年度の各会計補正予算案と一般会計の来年度予算案審査が行われました。

住民要望と執行当局側の政策目標、事業の緩急、軽重、財源確保、将来を見通した財政運営の堅実性等々、予算審査にあたって大事な視点がいくつかあり、議員は様々な角度から予算案を見つめた議論を準備します。きのうの審査を終え、提案側、議員双方、それぞれどんな感想をもたれたでしょうか。

▼二日続けての終日の雨天で、村内の里山ではヒラ(底雪崩)が多発。

ワス(表層雪崩)とちがい同じ雪崩でもヒラは、地面と接した雪をすべて落とすために斜面の土肌を削り取ります。毎年、雪といっしょに土が落ちるので、ヒラが落ち止まる斜面にはその土が少しずつながら溜まりを繰り返し重なります。

長年かけて溜まったその土はやがて良質の腐葉土となり、そこには最高級のアエコ(アイコ・ミヤマイラクサ)やウド、サグ(ニオサク、エゾニュウ・シシウドの仲間)がよく育ちます。ヒラは、斜面からいち早く雪を落としてくれるので獣たちにとってありがたいのですが、われわれ山人にとっても、高品質の山菜をいただけるありがたい自然のうごきです。

一方のワスも、強烈な威力で立木をなぎ倒して滑り落ちることが多く、冬に倒された木々にはやがて天然のキノコが大発生してくれますから、これも山人にはうれしい恩恵をもたらしてくれます。残雪の春山を歩き、ヒラとワス、二つの雪崩に運ばれた土や木々を目にし、山人は、その後の山菜やキノコ採りの「採り場」を見定めるのです。