ヒラ(底雪崩)割れで食のカモシカ

いよいよ春3月。高校の卒業式も始まる今日1日は「真人へぐり(国道342号脇、真人頭首工そばの斜面)」にいつもの年ならマンサクが咲き始めるので、私はあそこのマンサク花を春の訪れを覚るひとつの指標にしています。さて今年はどうでしょうか。

村ではヒラ(底雪崩)がごく普通に見られる季節入りです。

おととい、そのヒラの割れ目に遊ぶ2頭のカモシカを目にしました。ヒラが発生するようになると、雪が落ちて土肌がむき出しになり、そこには多年草の緑があらわれます。また、雪に押さえつけられたまま芽をやや膨らまし始めた柴木もあらわれます。

それらはみんなカモシカの大切な食の源。なので、これからの雪の野に生きる動物たちは、ヒラの落ちる斜面に多く集まります。それは4月に冬ごもりを終えて動き出すクマも同じです。

この日、ヒラの割れ目にいた2頭のカモシカは、あんまり遠くてその大きさ比較ができませんでした。おそらく親子なのでしょう、のんびりとした動きをしていました。

▼ヒラといえば、椿川ウルヰ地区にある畜舎上部斜面のヒラは油断がならないので、通りすがりには時々立ち寄って様子を観察しています。

昨年県によって斜面一部に防雪柵が設置されていて、その効果もだいぶあるようです。雪崩落ちのきのうの現場を見れば、ひきつづき同じような柵設備が必要なことを強く感じながら、落ちたヒラ、これから落ちるヒラを注視しました。