いっきにこれは根雪の村になったといってもよいでしょう。我が家そばの小沢も完全に真冬のおもむきとなっています。
今週はまだまだ雪降りが続くようで、「あんまり多くならないうちに」と考えてなのか、昨年よりも一週間ほど早く屋根の雪下ろしにはたらく姿もちらほら見られるようになっています。こちらも、やれるときに少しずつやっておこうと、まずは車庫の屋根に上がりました。
さて、野も山も沢も雪で覆われるこれからは、いつもより読書に気分が多く傾きます。ため買いしていた本を繰り返し読んだり、読まず、重ねたままにしていた本を久しぶりに手にするのが多いのも雪の季節です。
先日から繰り返し読んでいるのは「力士さん見て歩き」(渡辺 修著・秋田文化出版(株)発行)。県内や山形の神社やお寺の屋根下隅などに飾られている彫刻力士像をとりあげた著書です。今年の3月に発行されています。
今年は、村のことをとりあげる著書が県内の出版社から相次ぎましたが、「力士さん見て歩き」もその一つ。なにしろ、東成瀬大字田子内地区の平良、肴沢、田子内、下田の各神社にある力士像が、著書の最初に紹介されているのです。また、カバー表には県内の力士像7体が並び、その中央に平良・山神社の見事な力士像が、著書の象徴のようにしてデンと載せられてもいます。著者は村の力士像にかなり惚れ込んでいるのでしょうか。
かって、この力士像に注目した村役場の担当課が、村の観光案内パンフレットにこれらの力士像をとりあげてから、「こんな、すばらしい彫刻の力士像が村にあるのか」と村内はもとより、村外の方々にも話題をよび、その道の通の方々は神社へもよく訪れているようです。
私も、それら力士像の謂われなどを知りたいと思っていたこともあり、本屋さんで著書を目にしたときは「おっ、ありがたい」の感謝の思いで早速買い求めました。それら神社の彫刻は「村の宝」ともいうべき遺産です。興味がありまだお読みでない方には是非ご購読をおすすめします。それと、もっともっとこの力士像を意識して発信してゆくべきですね。力士像の遺産の価値に気づきパンフレットにした先駆的なとりくみも村にはあったのですから。
▼役場所在地で80㌢、わが集落では95㌢の積雪とされたきのう、田子内で用水路そばでの除雪作業によるとみられる行方不明の方発生の報が入りました。この寒さですから安否が気づかわれます。なんとか無事で発見されることを祈るばかりです。