村議会12月定例会議はじまる

村議会12月定例会議がきのう4日からはじまりました。日程は14日まで。

議会事務局提供

一般質問は11日に予定され、そのための質問通告は今日正午までに提出されます。行政報告を聞いた後に質問の通告をしてもらうためです。村政をめぐる課題は山積しており、多くの議員から通告が届くことを期待しているところです。

▼草木の落葉がほとんど終わった村は、まわりがきれいすっきり。2日の午前は、一年のうちでももっとも大気が澄みきった晴天となりました。晴れ空に誘われ、何度も何度も成瀬川の岸辺を歩いたり、村内の人里からただ一箇所鳥海山がのぞめる入道の野頭集落や山入りした土倉沢の高見から、その澄んだ空に山容を浮き立たせる「秀麗無比」の鳥海山をながめたりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼田子内仙人様の大イチョウが葉っぱのほとんどを落としています。

イチョウ写真のはじめは、雪降り後の30日に立ち寄ったときの様子で、後の雪景色のない大イチョウはきのうの姿です。「仙人様のイチョウ葉がみんな落ちれば根雪」といわれるように、この木は村の気象を知るいわば「標本木」。案の定、今週後半には真冬なみの寒波がくるようです。そうなればそろそろ根雪を覚悟しなければと、村のみなさんは本格冬がまえに心を切り替えているのかな。

赤と黒の実は、おなじ日に写しておいたニシキギの仲間とエビヅル(ヤマブドウの仲間)です。冬の木の実には、いつもいつも惹かれっぱなしの私ですので、性懲りも無く何度も紹介です。

▼緑がほとんどなくなった村の田畑。そんななかで濃い緑葉を見せるのは、村特産の「平良かぶ」の畑です。

村内ではかぶの漬け込み真っ最中(ピークは過ぎたのかも)ですが、今年は、お米だけでなく、その「平良かぶ」も「不作、または病気にやられた」という農家が多く、予定した量の生産がむずかしいよう。

▼野菜といえば、この季節になると神奈川相模野の台地特産の「やまといも」がSさんの農場から贈られてきます。

47年ほど前、まるで家族の一人のようにして住み込み研修でおなじ生活をし1年間お世話になり、その後もいろいろとお世話になったSさん宅。Sさんはいまもご夫妻で野菜をつくり続け、近年は花栽培にも手をかけておられる様子です。「80歳が近くなったので、販売用のやまと芋作りは今年が最後」という旨を電話の向こうで語られ、そんな内容のお便りが直販などで購入されるみなさんへお届けされているようです。

「自家用だけはまだつくるよ」とお電話の向こうで語っておられましたが、ほんとによくがんばられるもの。研修中はもちろんその後も、Sさんの「計数へのなみならぬ強さと鋭い経営感覚」「開拓者精神とすぐれた技術」「積極性」にいつもありがたく学ばされてきました。

ところで、医師でありつつ、途中でパイロットの道をめざした息子さん(中学生の頃、我が家に幾日か滞在して山や川に)はいま大型旅客機ボーイング777のパイロット。その息子さん(Sさんのお孫さん)も医学部に進学されたとお聞きしますから、さてSさんの広い農場は将来どうなるのかななどと、余計な思案をしたりもしています。

そんなこともあり、積もり積もった体験を語りあいたいと思い、「お元気なうちに村へまたお越しください」とお伝えしたところです。Sさんご夫妻からは、都市近郊農業のことや、世界と日本の今後の農業展望、多くの海外渡航、海外研修などを通じて養われた独特の世界観や人生訓、政治・経済のとらえ方、交際・交流・人脈の広さなどを通じて蓄えられた所感など、学びたいこと、おたずねしたいこともたくさんあるのです。