(天地人) 仙北道(手倉越)の現地踏査行

24日の議会運営委員会は、9月議会(定例会議)の日程を決め、全員協議会で議案の詳細な説明を受けました。

議会は明日から9月14日までの予定で、明日は行政報告と議案の提出・説明、常任委員会での2件の陳情審査。4日は一般質問と陳情審議、予算特別委員会。11日~12日は決算特別委員会。14日が議案審議という日程で進められます。

▼26日は仙北街道の踏査行へ「一番最初の参加申し込みです」と言われたほどに早めに申し込んでいて参加。実はそれまでの一週間ほど、過ぎた台風19号や20号のことがあり「雨が何より心配」とそのことが頭から離れませんでした。それはこの踏査行を主催した公民館部門を担う村の担当職員方も、「仙北道を考える会」の役員のみなさんも同じだったでしょう。

前夜の大曲の花火大会も雨が心配されました。幸い雨無しのなかで大会は進んだようで、NHKBS放送を夜9時半過ぎの途中から視たら大会の特集場面が録画で写されました。最後の「秋田県民歌」と大輪の連続打ち上げ場面は感動のクライマックスで、全国にまたこの大会のすばらしさを伝えることができたようです。

わずかの時間でしたがその感動にこちらもひたりながら「明日、大雨だけはないように」と祈るような心持ちで床につきました。

さて当日。朝5時半にバスは役場を出発予定。4時には起床しまずは天気予報にスイッチオン。雨マークは依然としてなくならず、雨雲もちょうど歩く街道筋を流れる模様。でもそれほど降水量は多くないようなので少しは安心。

街道歩きの公募人員は30人ほどに限定されます。それは、歩く区間の始まりと終わりに車で参加者を送迎しなければならないこと、コース全体に要する時間が8時間ほどかかり、渡渉や登り下りが多く、しかももっともトラブルの起きやすい谷に入ってからは携帯電話の通じない時間が長くあるなどの理由からです。全体として安全に円滑に踏査行をすすめるにはスタッフや体制のうえからもこの人員程度が今は限度とみられています。今回も、昨年に続きその限度をやや超える参加ご希望があったようで、結局参加は31人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加された方々は多彩で、遠くは愛知、東京からも。気仙沼市からは昨年と今年の6月も歩かれたSさんのほかに新たに市の山岳会長さんらもご参加。横浜の82歳の方(カラコルムなどを登られた方)は今年新たに友人お2人(御高齢?)を誘われてのご参加です。

お天気はやはり無情。柏峠で雨具が必要なほどの雨となり、歩きの時間も予定より大幅に多くを要することに。それでも小出川はまだ増水するほどの雨とはならず雨無しのなか川原で昼食をとることができました。

昼食休憩を短くしての出発後は強弱の雨がほとんど降り続き、最後のツナギ沢を渡る頃には小沢の流れの色がやや変わり始めました。しかし、心配した増水も無くすべての渡渉を終え、歩きを先導したそれぞれの方々は「川をすべて渡り越えられた、ホッ」です。

雨の中での街道歩きという貴重な体験ができたこと、会員や、ご参加の方々の中には「何事もプラス思考で」ととらえた方もおられたようです。トラブルなく全員が迎えの車に乗り、ホテルブランでの交流会も意義深く、楽しく過ごすことができました。

村を発信するうえでひとつの象徴ともなっている大切な仙北道。昨年に続き歩きに参加したのは、会員の一人として歴史ある街道歩きに魅力を感ずるからであるとともに「街道の維持・管理状態がどうなっているか、自分の目で確かめる」という思いがあったからです。

この街道を遺してゆくためには主に岩手側の刈り払い作業が大きな課題です。それは岩手側国有林内大寒沢の車道についても感ずることです。ほかにも、歩いたからこそ感ずることがたくさんありました。歴史遺産を後世にしっかりと引き継いでいただくため、今後にむけ各方面のみなさんと情報の通じ合いや語り合いをしたいと思っています。

踏査の初めから終わりまで、ご難儀、ご協力いただいたスタッフのみなさんに感謝し、ご参加の方々へお礼を申し上げます。来年は、よい天気の下で歩けることを願いまして。