「負げだ」苗

村内各農家(JAから委託されて苗を育てている農家も含む)へ、水稲の育苗センターから供給された芽だし苗の発芽・生育状況が極端に不良だったため、急きょ雄勝管内のみならず県内から苗の補充策がとられたことは先に記していました。

その補充された苗にも供給元のちがいによって生育の充分・不十分のばらつきがあったらしく、たとえば我が家で購入した苗はどこから補充された苗でしょうか、根張りが昨年までのものと比べ良くなく土もボソボソで、植え付け作業に手間取ったことはこれも先に記しました。実は、それとほぼ似た例はほかにもあったようです。

それからほぼ一週間、あれほどお天気がよかったのにその苗の育ちがよくなく、本来の苗の緑ではなくて苗全体が赤茶け葉先が枯れています。こんなことは我が家としてはめったにないことですが、ある篤農家の方は、根張りが良くなく、成長のかなり進んだ苗で、しかも平場である程度育った苗だと、こういう冷涼な水・気候環境のもとでは、「負げるごどがある」などと語ります。緑色の薄い苗はその「負げだ」印しなのでしょうか。

水稲は初期生育がひとつのカナメ。こんな色状態ですが、「負げで遅れでぉ、苗死なねば、なんぼがなば、一人前に育ってくれるべェ」と、緑の薄いたんぼを見つめています。