春祈祷

きのうはわが集落がまもり続けてきた山神社の、五穀豊穣や安全を願う春祈祷の日。

いつの年も、2月末は最大積雪深とほぼ同じ雪の量となります。ただ今年は並の冬よりも積雪が多く、ご覧のように社のまわりはこんなに雪深のなかでの祈願となりました。

 

 

 

 

▼前日土曜日の10時頃、合間をみて向かいの山に2時間ほど上がりました。雪深いうえにお天気もあいにく、時折の吹雪きで見下ろす集落もおぼろげでした。

途中、雪原のあちこちには、ノウサギが2匹そろって跳ねまわった跡がみられましたから、まもなく3月、もしかしたら恋仲同士のデートのはじまり跡かも。雪上には、カモシカが長く休んでいた跡もありました。こちらを先にみつけて逃げたのでしょう、窪みの底はカモシカの体温で雪が解けカチンカチンに凍っていました。


 

 

 

尾根筋に発達したダシ(雪庇)が平年よりはるかに大きく、今年の山歩きでは斜面から尾根に越え移るのにいつもの年より時間がかかります。すでに自重で一度尾根から崩れ落ちたダシもあれば、ただいま成長中のダシも。ダシの雪も斜面の雪量も今年はスケールが大ですから、春先の底雪崩の規模は並の年をはるかに上回る破壊力があるとみなければならないようです。