7回目の本格雪下ろし

「下ろそうか、それとも、このままにしておこうか」と、毎年この時期にめぐってくるほぼシーズン最後と思われる雪下ろし作業には、なかなかの「判断」がもとめられます。

我が家でもすでに6回の雪下ろしをしていて、それでも屋根には、過ぎた猛烈寒波でおよそ50㌢ほどの新雪がまた降り重なっています。

「判断」などと大げさなことをいうのには次のような想定があるからです。一つは、その雪をそのままにしていて、さらに降り重なったり雨がくると屋根への荷重がいっきに増し、そこに地震などが加わったら危ないので「下ろさなければ」という防災想定。

反対にもう一つは、これ以上の極端な降雪増がなければまもなく降雪が落ち着く3月、屋根の雪は自然に減るだろう。それに、今後予想される「爆弾低気圧」による大型台風なみの暴風がきても、屋根に一定の重しの雪があればかえって安心、だから「雪はもうそのままにしておく」という「下ろさない」ムダを省く想定。

ということで、ふたつの想定が同居していて「ムダな作業は、できればやりたくない」さて、どちらをとるか、と天気予報をみながら朝まで決めかねていました。が、役場から帰って9時、結局「これが最後だろう、やろう」と、今冬7回目の本格雪下ろしで屋根上の人になりました。

屋根から下ろした雪が家のまわりで小山のようになり、二階の窓より高くなっています。二階からも難なく出入り出来るようになった、これが積雪2~3㍍規模、豪雪対策本部がおかれた村の一断片です。雪消しエド(池)も、いっきょに大量の雪が放り込まれ、こちらも雪山。池の鯉たちも突然光が入らなくなったので「おかしいな」と感じているでしょう。