初冬家まわりの野の幸

きのうは立冬。となれば、さあ、いよいよわが家まわりのユギノシタキノゴ(エノキタケ)も真っ盛りの季節入りです。

半月ほど先にサモダシ(ナラタケ)が群生していた倒木を紹介しましたが、今度はその同じ枯れ木にユギノシタキノゴの群生です。これだけの群生と出会えるのは数年に一度のこと。今年はこのキノコにとっては生育環境がよかったようです。

童たちも大好きなユギノシタ。黄金の色をそのまま保つために塩漬けではなく「瓶詰めにしよう」と、早速めんどうな作業に妻はとりかかりました。

天然のエノキタケは、まずはこの素敵な色を楽しみ、口にしてはペロペロ粘りとシャキシャキの歯ごたえを楽しみます。おいしいのは味噌汁やおでんなどの具。くせのないキノコですので、あらゆる料理にむきますが、私がいちばん好むのはなんといっても食欲をそそる黄金色と粘りがいきる味噌汁。

家まわりの里山の木々も葉っぱをほとんど落とし、小径木のミズナラ枯れ木の幹や根元には晩生のヤマドリモダシ(クリタケ)やムギダゲ(ムキタケ)がまだ食べられる状態でよく目に入ります。我が家では味噌汁やおでんの具として、熱いキノコをふうふう吹きながら初冬を過ごす体を温めつつ楽しく味わいます。