知事との行政懇談会

きのうは、知事と市町村議会議長との行政懇談会で秋田市へ。

佐竹秋田県知事をはじめ副知事、県教育長、県警本部長、県各部長や理事、各地域振興局長など県幹部職員のみなさんも出席での恒例の懇談会です。

以前は双方の議長会がそれぞれ単独で行っていた知事との行政懇談会でしたが、平成の市町村合併後、一定年数を経て後、市議会議長会と町村議会議長会が合同で行うようになりました。

今年は町村議会議長会が開催準備と進行担当の当番年であり、私の方から開会の挨拶をのべさせて頂きました。

会は、あらかじめ市議会議長会、町村議会議長会から提出されていた8項目の要望・提案について県側からの回答説明があり、意見交換が交わされた後に知事の総括的な発言で締めくくられました。

今回の個別の要望や提案とはまた別に、この日の懇談会での発言もふくめこちらがこれまで出席した集いでの発言をうかがえば、知事は二つの課題にとりわけ着目していることがわかります。それは、今後の国と世界の情勢をめぐる大きな課題として「食料」と「エネルギー」の自給や安定確保が極めて重要であるということです。

9日に開かれた全国町村議会議長会の全国大会でかかげた決議や宣言、要望などでも、これらの課題の重要性がいろいろな側面から重視され盛り込まれています。食料と再生エネルギーの確保で地方、とりわけ東北、秋田は重要な位置づけをもつ県であり、ある意味、国をささえるこの二つの根幹を考えればこれからは「真の地方の時代」と呼べる時期がくるととらえるべきかもしれません。

そのためにも、課題実現の前提となる環境をととのえるうえで医療環境の充実や道路整備など8項目の要望・提案や、意見交換で出された農業振興策やエネルギー関連などは重要なものであり、県のなおいっそうのご尽力に我々は期待するものであります。

会場を別に移しての後段の意見交換会。コロナ禍で毎年見送られ今年は3年ぶりの開催となりました。互いに深く濃く通じ合う上でこの交流の場は貴重なものであり、今回もいろんなことを学び心を通わせあえる場となったはずです。

町村議会議長全国大会などで都内詰め

先週8日から11日までは、連続して会議や要望活動があり都内での行動が続きました。

最も大きな規模の行動は9日の第66回町村議会議長全国大会で、コロナ禍にあっても久しぶりにNHKホールで通常規模の参加者数で開催されました。

大会は、望月達史事務総長の司会で幕が開き、副会長の中城重則 高知県中土佐町議会議長の開会の言葉ではじまりました。まず、会長の南雲正 新潟県湯沢町議会議長の開会挨拶があり、続いて大会の意義を鮮明にする「宣言」が、副会長の八鍬太 山形県舟形町議会議長から提案され決せられました。

この後には来賓のご挨拶が続きました。総理の出席がなかったのはめずらしいことで、岸田文雄内閣総理大臣のメッセージが望月事務総長によって読み上げられました。

細田博之 衆議院議長、長浜博行 参議院副議長のあいさつに続き、柘植芳文 総務副大臣、デジタル田園都市国家構想担当大臣、地方創生担当大臣代理の和田義明 内閣府副大臣、与党代表として遠藤利明 自民党総務会長、全国町村会の荒木泰臣 会長の5氏からあいさつをいただきました。また出席された衆参両院の国会議員のご紹介もされました。コロナ前の大会では、こうした挨拶や紹介の時に大きな声が壇上からも会場からもあげられていたのですが、感染防止でそうした発声はひかえられる大会運営となりました。

大会は、佐藤洋治 青森県板柳町議会議長、足立初雄 愛知県幸田町議会議長、山口憲一郎 長崎県長与町議会議長の3名の議員団で議事が運ばれました。議事の最初は「要望」で、提案は、理事の寺本清春 三重県川越町議会議長、次に「決議」の提案が理事の荒川政義 山口県周防町議会議長からなされ可決。

続いて3つの特別決議の提案に移り、「地方議会の位置付けを明確に規定する地方自治法の改正等の早期実現を求める特別決議」が理事の西口尚 兵庫県香美町議会議長より、「新型コロナウイルス感染症対策及び経済対策等に関する特別決議」が理事の渡久地政雄 沖縄県伊江村議会議長より、「東日本大震災等の大規模自然災害からの復興及び災害対策に関する特別決議」が理事の渡部孝樹 北海道厚真町議会議長より提案され、すべて可決されました。

▼次に「豪雪地帯対策」へと議事は進みました。この大会はわが国土面積の半分をしめる豪雪地帯町村の振興発展を図るため「第47回豪雪地帯町村議会議長全国大会」を併せて開催しているもので、全国豪雪地帯町村議会議長会の会長職務代理者として、私から豪雪地帯対策の趣旨説明と要望の提案理由説明を行い、決せられました。

私にとって過去には、同じ首都圏で行われた別の団体の全国会議で、もっと大きな会場と出席者数5千人近い規模ほどの中での発言も経験はありますが、NHKホール壇上での発言ははじめてであり、こちらにとっては後にも先にもない体験となりました。

大会は最後に「実行運動方法」を決し、外交政策研究所代表の宮家邦彦氏を講師とする研修会へと移りました。

▼大会前の8日は自民党本部に向かい、茂木敏充 幹事長をはじめとする自由民主党幹部と大会決議の内容にそった懇談会へ。その後には、地元選出国会議員のみなさんへ大会提案予定の議長会の「要望」や「決議」をお届けし、与党のみなさんとは別会場のホテルで懇談の場での意見交換もさせていただきました。

▼大会翌日の10日は、御法川信英代議士事務所のみなさんのお世話になり各省庁へのわが村の要望活動へ。備前村長、古谷総務課長、高橋建設課長、佐々木建設課長補佐とともに、午前には国土交通省と総務省へ、午後には財務省へ向かいました。後に、衆参両院の県選出国会議員や村と関係のあった国会議員の事務所へもうかがい、村の実情を伝え要望書をお届けしてきました。いつものことながら、御法川代議士をはじめ事務所のみなさんには事前のご連絡をはじめいろんなことで大変なご足労をおかけいたしました。ここに、あらためてお礼を申し上げます。

▼都内での最後の行動は11日で、「住民の負託にこたえ、活力ある地方議会を目指す全国大会」と、その後に行われた「地方議会活性化シンポジウム」の二つの集いへ出席。大会は、全国都道府県議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会の3団体による共催で、シンポは総務省が主催し3議長会が共催のものです。柴田正敏 秋田県議会議長が全国都道府県議会議長会の会長として大会では主催者挨拶を行いました。大会で決めた決議は別掲の通りです。シンポも、より開かれた地方議会をめざすうえでとても学ぶことの多い内容でした。

▼都内滞在中は、めずらしく晴れ空が続き、それぞれへの会場移動も徒歩でうごくことができ気分良く過ごすことができました。村にいる時よりもはるかに歩行数が多く、革靴を履いて一日1万歩以上はあたりまえの日々となりました。「東京の人は村より歩く」です。

NHKホールにはいつの年も原宿駅から明治神宮、代々木公園を通って向かいます。公園も神宮の森も晩秋の風情に満ちていました。いつ見ても、ここの初冬のバラの花は心が安まります。池には、地ガモのデロガモ(泥ガモ・カルガモ)に混じって、北から渡ってきたアオグビ(青首・マガモ)もわずかながら見えます。公園で座っていたら、スズメもすぐそばに。ここのスズメはいつもこうです。エサをもらい慣れているからなのでしょうか。

徒歩でいろんな会場へ移動中の半蔵門から桜田門にかけての皇居のお堀、お堀の鳥たち、そして皇居前の松、日比谷公園。都内にいても私の視線は、生きものたちや花、木々につい向いてしまいます。お堀の向こうでは、落ち葉を風で飛ばして集める清掃作業がさかんに行われていました。ああいう場所では、風で「掃き集める」と効率が良いのですね。

村でたった一つのりんご園

村の郷土誌によれば、昭和31年頃には、菅生田から草ノ台までの9集落戸数99戸で約20㌶近い樹園地で栽培されていた「りんご」を主とする村の果樹。それが、今年には園地と呼べる状態で栽培されているのは滝ノ沢の1戸だけになっています。

歴史に深く刻まれるあの48豪雪やその後の幾度かの豪雪による被害、それに、栽培の後継者がいないことなどにより生産農家が減り、生産組織や病害虫の防除組織の維持も困難になり、それらの原因が重なっての栽培農家激減でした。

そうした中、数年前から孤軍奮闘、村で最後のりんご栽培農家となっているのがSさんです。Sさんはこちらの定時制高校の一年上の先輩です。

豪雪の歴史に耐え、いまSさんの樹園地に残っているりんごの木はおよそ20本ほど。りんごは初冬に収穫がはじまる「ふじ」です。

写真は27日に撮影したのですから、もうもぎ取りも終わった頃でしょうか。寒暖の差の大きい土地のりんごですから、味はすこぶる上等のふじと思われます。最後の樹園地のりんごと思っただけで、おいしさがさらに増すような気もしますね。

キノコ余話

名前も、食べられるのか、それとも毒なのかまったくわからないが、どうも気になり「試食してみようか」という欲望にかられるキノコとの出会いがこちらにはある。

そんな「気になるキノコ」を今年も二つの種で目にした。一つはまず試食を避けたものの、もう一つの種は、昨年も見かけて気になっていたキノコなので「よし、今年は、試食してみよう!」と思いを実行に移した。

それが、写真のキノコである。手といっしょに撮ったので大きさはほぼわかるだろうが、昨年もたった一本だけ、今年もたった一本だけ、ミズナラ林の地面に出ていたキノコである。おそらく木の根と共生する菌類の仲間と思われる。

採取して生のまま少し口に含み噛んでみたが、苦みとか特徴のある味はない。ただ、ややくせのある香りはある。まず湯がいてもらい、刺身風にしてもらった。肉厚でいかにも美味そうな一切れのうちのさらにその5分の1ばかりを口に含んだ。味はまあまあだが、湯がいたら、香りというよりも嫌な臭いといったほうがよい臭さが気になり、箸はあんまり進まない。ただ、食後に体への中毒反応はおきなかったので「毒でも、猛毒でもない」とまずは一安心。

一夜の味噌漬けにし、翌日には一切れ全部を食したがそれでも中毒反応はなかったから、「食べられるキノコ」ということはわかった。ただし、また食べたいとは決して思えない味なので、残りの切片は池の鯉へごちそうした。

私には、このように、よく読まれている図鑑やガイドブックには載っていない食毒不明のキノコについ誘われ、何年かに一度、そんなキノコの「試食」をすることがある。念には念をいれてきたつもりだが、もうこんな「冒険」はそろそろやめようかと思っている。

キノコの仲間は、まだわからない種、食毒不明の種があまりにも多くあるという。研究者の方々は、それらの種や食毒の解明に励んでおられるだろうが、その努力には頭が下がる。それに、縄文のはるか昔から、食べられる山菜やキノコを確かめてきた先人の「冒険」にも頭が下がる。その努力のおかげで、我々は野の幸を安心してごちそうになれるのだから。

▼もう一つの余話は、キノコについていたカタツムリの子供たちのこと。写真はサモダシ(ナラタケの仲間)についていた子供カタツムリ。ナメクジもキノコが大好きだが、カタツムリもキノコが大好きなよう。木材を腐朽させるサモダシだが、我々人間だけでなく、いろんな生きものたちの命をささえる役割も果たしているのだ。

ニホンカモシカ棲みつく

夏の間にしょっちゅう目にしていたわが家前河川敷でのニホンカモシカ。

先日、河川敷そばを散歩し休憩していたら、「チャッポン、チャッポン」と水の音が聞こえます。音のするほうを向いたら、わが家そばを流れる小川の中をカモシカがこちらに気づかずにゆっくりと歩いてきた水踏みの足音でした。

体がそんなに大きくありませんから、親離れしてそれほど年数の経たないアオシシ(ニホンカモシカ)でしょうか。カモシカそのものはあまりめずらしいものではありませんが、せせらぎの中に立つ姿はちょっと素敵なのでカメラを向けました。

河川敷は広いので、どうやら夏の間はここに棲み着いていたようです。しょっちゅう目にするカモシカと同じ個体で、あちこちに彼の休み跡も見られます。ここはクマのよく通る道でもあり、今年もふくめて近年はイノシシやニホンジカの棲息跡や時には近くで姿も目にされています。夏の間はヤブが繁っているのでかれらの絶好の住み処、獣道となっているので要注意です。

晩秋・初冬のキノコたち

深山のブナ倒木に発生するナメコに向かいたいのですが、今年はどうも行けそうにありません。

でも、ここは山里の地、それほど遠くに出むかなくても、少々のナメコなら家周りの林でも採る、撮ることができます。晩秋から初冬にかけてのキノコは、ナメラコ(ナメコ)とヤマドリモダシ(クリタケ)、それにムギダゲ(ムキタケ)とコナラ(シモフリシメジ)が代表格。

それに、もう寒気にうながされて冬キノコの本命ユギノシタキノゴ(エノキタケ)もカオを出し始めました。遅出のコガネタケらしい姿も見えます

草むらの中には、食毒不明、食べられるけれども体質によって要注意などのキノコたちも藪がきれいになったのでよく目につくようになりました。

 

藪が開けてきましたので木の実もいよいよ目立つようになり、とりわけウメボドゲ(ツルウメモドキ)はとっても華やかな実をつけ鳥たちを誘っています。

▼きのうは「介護保険制度の改善を求める国への意見書提出」の陳情について、陳情を提出された県社会保障推進協議会の方が説明のため議会へおこしになり、総務教育民生常任委員会の委員長とともに内容をお聞きしました。

今年最後の共同作業

週末4日は、国土交通省成瀬ダム工事事務所長さんをはじめとするみなさんをお迎えして、村議会恒例の行政懇談会を開催予定でした。が、開催するに懸念なことが急きょ生じたため、当日朝になって懇談会は中止としました。

工事事務所側には、この日のために日程を割いていただき、懇談会の後にはダム建設現場にも視察予定の準備をしていただいていたので、申し訳なく思いながら事情をお伝えしました。後に別日程で開催したい旨を所長さんへお願いしたところです。

▼5日から6日にかけては、集落(自治会)の今年最後の共同作業や、自宅の花木の冬囲いに少々手をかけるなど冬を越す準備を始めました。集落のうちわが地区は用水路脇の草刈りと公園の清掃など。

用水路脇の草刈りは、水の流れに支障のないようにするのが目的で、雪国では降雪前に欠かせぬ作業です。

冬支度の遅れているわが家では、薪入れ、家屋や農作業小屋の冬囲い、秋野菜の収穫、池の泥上げなどなど積雪前の作業がまだまだあります。今月は行事などの日程がかなり詰まっているので作業はほぼ無理。「今月いっぱい積雪がありませんように」とお天道様に乞うような日々です。

村発注工事状況の視察

2日は、村発注工事の状況を確認する常任委員会の視察へ同行しました。

通常の視察では、学校や保育園、福祉施設などの視察も行っていたのですが、新型コロナ感染防止を考慮してそれらへの視察は今年もひかえられたものです。

今回の視察先は、豪雪で屋根の一部が損壊した椿川ウルイの牛舎の修繕工事、村道椿2号線改良工事、簡易水道の入道配水池築造工事、村道宮田上林線改良工事、村道菅生田バイパス線舗装工事、定住促進住宅外構工事の6箇所。

このうち、村道菅生田バイパス線は、用地課題もあって長年事業にとりかかれないでいた箇所で、やっと実現の運びとなり舗装も終わりました。関係者の喜びはひとしおと思われます。改良舗装されたことにより、雪のない季節はバイパス側への通行がしやすくなるので交差点の安全確認はより強く求められます。視察後の講評では、事故のないよう、みんなで注意をうながしあう方策の大切さが語られました。

▼きのうは村の社会福祉大会にご案内をいただき、ご挨拶を申し上げる予定でしたが、前日午後、急にやむを得ない事情が生まれ欠席となりました。終わった後ですが、この場から大会の開催を心からお祝い申し上げます。

県文化功労者、地方自治功労者表彰式

きのう朝、宮城県丸森町議会の議員お二人が教育関係の視察で来村され、朝のほんのわずかの時間でしたが、来庁していただきごあいさつを交わし合いました。丸森町議会の議長さんは宮城県町村議会議長会の会長さんでもあります。今年は、すでに宮城県大郷町議会の視察もあり、今月には同じく大衡村議会のみなさんもおこしになる予定です。

この日は、教育関係の視察団がほかにもふたつほどあるということで、小学校では一行のみなさんが合同での視察となったようです。

▼午後は、県の文化功労者、地方自治功労者二つの表彰式で、県町村議会議長会長としてご案内をいただき県庁へ。

今年度の受賞者は文化功労が6名1団体、地方自治功労は14名でした。今回は、わが村の前村長佐々木哲男氏と、わが村議会の鈴木秋雄氏が地方自治功労の受賞となりました。

お二人とは、村政、議会を通じて長年こちらも活動を共にした間柄であり、永年の功労に心からのお祝いを申し上げます。佐竹知事の式辞では、いずれの功労者にたいしてもご本人のご努力とともに、ご家族などのささえにたいする感謝の意がこめられておりました。式典に同席したすべてのみなさんも同じ思いで壇上の受賞の各位を見つめたと思われます。

▼人里は晩秋、深山は初冬の装いとなりました。この季節になると、人里も少しずつ草木の落葉が始まり、散策がてらに目に入るヤブも落葉のすすみで視界がこれまでよりもひらけてきます。

この頃になると、遅く熟した極晩生のアケビの実が熟れていて目に入りやすくなります。昔の童たちは、ヤブがなくなり視界がひらけるこの季節を待ちに待って晩生のアケビやヤマブドウの実をめざしました。アケビもヤマブドウも晩生はとくにおいしいことを童たちはよく知っていたのです。そんな当時を想いおこしながら、美味そうなアケビの実をじっくりとながめました。

ほかの木の実、草の実たちも、鮮やかな色に染まって「おいでおいで、私はここよ!」と小鳥たちを呼んでいるように見えます。秋って、ほんとに美しい季節なんですね。

はじめて見たミョウガの実

過ぎた週末、花木まわりの草を片付けていた妻が「ええモノをめぇへるがら、きてみれ(いいものを見せるから、来て)」とこちらを呼びます。なんだと思ったら、それはミョウガの花が終わった跡についている真っ赤な実のようなもの。こちらははじめて見る「奇怪な姿」なのでしらべて見たら、それはやっぱりミョウガの実らしい。

片付けしごとをしているといろんな出会いがあるようで、ミョウガの実につづいて妻は「ほら、こどしも(今年も)、でだよ(出たよ)」と声をあげました。花壇の中に、なるほどハタケシメジが昨年と同じようにいっぱいカオをだしています。

家周りでは、ほかの草むらの中にも遅出のハタケシメジやサモダシ(ナラタケの仲間)が最後のカオ出しを見せてくれています。枯れ立木には大きく生長したトヂナメラコ(ヌメリスギタケモドキ)の株も見えます。

いろんな出会いや発見がある晩秋。遅咲きのオミナエシが澄んだ陽射しに輝き、温度計が氷点下を刻むようになったら、鉢植えのサザンカやダイモンジソウは花姿をひときわ目立たせるようになっています。

同じ過ぎた週末、合居川「いずくら」の崖紅葉も見頃を少し過ぎ、谷入り口のブナも黄葉が色あせていました。渓谷奥のブナ林はもう葉っぱをすっかり落とし初冬の様相です。

▼紅葉の見頃時期もふくめ秋の訪れがやや遅く感じた今年。一時「今年は不作かな?」と思っていたキノコのサモダシ(ナラタケの仲間)が、10月末ぎりぎりになっていっせいにカオを出してくれました。

わが家周りの草むらでも、倒れた枯れ木や埋もれた腐朽木に平年並みの発生を見せています。やはり今年は、9月から10月のやや高めの気温がキノコたちの発生を遅らせたようです。おかげで、サモダシの塩漬けも充分に確保でき、今年もサモダシがたっぷりと入った納豆汁を楽しめそうです。