国道13号泉田道路開通式典で新庄市へ

日曜日は、国道13号「泉田道路」(東北中央自動車道)の開通記念式典と祝賀会で副村長とともに山形県新庄市へ向かいました。

石井浩郎国土交通副大臣をはじめ山形県選出や関係する衆参国会議員が7名出席。ほかに山形県副知事など県関係者、山形県議会議長や県議、国交省東北地方整備局長など国交省関係、沿線の山形、秋田の市町村長や議会議長、商工や農業など各団体代表、警察、消防関係者などが出席のもとでの開通式でした。

東北中央自動車道は事業が着々と進められ、新庄・湯沢間の残る区間は県際をふくめ全線開通まであともう少しというところまできています。

秋田~山形間の国道13号については、私にも忘れられない思い出があります。実は、村内の長距離トラック運転手をしていたTさんからこちらが議員の活動をする直前の今から27年ほど前、「主寝坂トンネルが狭く、大型車同士の通行が危険。みんな困っている!」という相談があり、あの旧いトンネルの現場まで車をとばして現状を確認。ある日刊新聞に写真入りでその改良の必要性について投稿し、かなりの紙面で記事として載せられたことがありました。3枚目のモノクロ写真はその際に写したトンネルの様子です。

まだ高規格道路のなかった昔、山形に行くにも、仙台に行くにも、東京に行くにも、カナメの国道13号は通るにまことに難儀な道でした。とくに冬は、です。その後、主寝坂トンネルがいち早く高規格道路として生まれ変わり、長距離運転手さんたちが苦労したことなどは今では遠い昔語りになっています。

私が今から50年ほど前、神奈川相模原の研修先から身内の方を道案内にたのんで豚を自家用小型トラックで運んだのも当時の旧国道13号です。長かった旧栗子トンネルもそうでしたが、国道13号の各トンネルの中で、にわか作りの木製車柵から豚が逃げ出さないかと不安をかかえて夜道のトンネルを走った当時を懐かしく思い出します。首都圏~秋田間のクニャクニャ曲がって狭い国道、その要する時間の長かったことを、です。

▼式典から帰っての夕方、南本内川流域の県境まで車を走らせ、うっすらと雪化粧の蟻巣山や流域のブナ林をながめ、西には初冬の夕日を望みました。

いったん降り積もった峠道や林の雪も消えて峠まで上がることができ、積雪がまったくないので思わぬ時期の初冬景色を目にしました。でもさすが千㍍近い県境の峠、立っていると寒さで体が震えてきました。