先週8日から11日までは、連続して会議や要望活動があり都内での行動が続きました。
最も大きな規模の行動は9日の第66回町村議会議長全国大会で、コロナ禍にあっても久しぶりにNHKホールで通常規模の参加者数で開催されました。
大会は、望月達史事務総長の司会で幕が開き、副会長の中城重則 高知県中土佐町議会議長の開会の言葉ではじまりました。まず、会長の南雲正 新潟県湯沢町議会議長の開会挨拶があり、続いて大会の意義を鮮明にする「宣言」が、副会長の八鍬太 山形県舟形町議会議長から提案され決せられました。
この後には来賓のご挨拶が続きました。総理の出席がなかったのはめずらしいことで、岸田文雄内閣総理大臣のメッセージが望月事務総長によって読み上げられました。
細田博之 衆議院議長、長浜博行 参議院副議長のあいさつに続き、柘植芳文 総務副大臣、デジタル田園都市国家構想担当大臣、地方創生担当大臣代理の和田義明 内閣府副大臣、与党代表として遠藤利明 自民党総務会長、全国町村会の荒木泰臣 会長の5氏からあいさつをいただきました。また出席された衆参両院の国会議員のご紹介もされました。コロナ前の大会では、こうした挨拶や紹介の時に大きな声が壇上からも会場からもあげられていたのですが、感染防止でそうした発声はひかえられる大会運営となりました。
大会は、佐藤洋治 青森県板柳町議会議長、足立初雄 愛知県幸田町議会議長、山口憲一郎 長崎県長与町議会議長の3名の議員団で議事が運ばれました。議事の最初は「要望」で、提案は、理事の寺本清春 三重県川越町議会議長、次に「決議」の提案が理事の荒川政義 山口県周防町議会議長からなされ可決。
続いて3つの特別決議の提案に移り、「地方議会の位置付けを明確に規定する地方自治法の改正等の早期実現を求める特別決議」が理事の西口尚 兵庫県香美町議会議長より、「新型コロナウイルス感染症対策及び経済対策等に関する特別決議」が理事の渡久地政雄 沖縄県伊江村議会議長より、「東日本大震災等の大規模自然災害からの復興及び災害対策に関する特別決議」が理事の渡部孝樹 北海道厚真町議会議長より提案され、すべて可決されました。
▼次に「豪雪地帯対策」へと議事は進みました。この大会はわが国土面積の半分をしめる豪雪地帯町村の振興発展を図るため「第47回豪雪地帯町村議会議長全国大会」を併せて開催しているもので、全国豪雪地帯町村議会議長会の会長職務代理者として、私から豪雪地帯対策の趣旨説明と要望の提案理由説明を行い、決せられました。
私にとって過去には、同じ首都圏で行われた別の団体の全国会議で、もっと大きな会場と出席者数5千人近い規模ほどの中での発言も経験はありますが、NHKホール壇上での発言ははじめてであり、こちらにとっては後にも先にもない体験となりました。
大会は最後に「実行運動方法」を決し、外交政策研究所代表の宮家邦彦氏を講師とする研修会へと移りました。
▼大会前の8日は自民党本部に向かい、茂木敏充 幹事長をはじめとする自由民主党幹部と大会決議の内容にそった懇談会へ。その後には、地元選出国会議員のみなさんへ大会提案予定の議長会の「要望」や「決議」をお届けし、与党のみなさんとは別会場のホテルで懇談の場での意見交換もさせていただきました。
▼大会翌日の10日は、御法川信英代議士事務所のみなさんのお世話になり各省庁へのわが村の要望活動へ。備前村長、古谷総務課長、高橋建設課長、佐々木建設課長補佐とともに、午前には国土交通省と総務省へ、午後には財務省へ向かいました。後に、衆参両院の県選出国会議員や村と関係のあった国会議員の事務所へもうかがい、村の実情を伝え要望書をお届けしてきました。いつものことながら、御法川代議士をはじめ事務所のみなさんには事前のご連絡をはじめいろんなことで大変なご足労をおかけいたしました。ここに、あらためてお礼を申し上げます。
▼都内での最後の行動は11日で、「住民の負託にこたえ、活力ある地方議会を目指す全国大会」と、その後に行われた「地方議会活性化シンポジウム」の二つの集いへ出席。大会は、全国都道府県議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会の3団体による共催で、シンポは総務省が主催し3議長会が共催のものです。柴田正敏 秋田県議会議長が全国都道府県議会議長会の会長として大会では主催者挨拶を行いました。大会で決めた決議は別掲の通りです。シンポも、より開かれた地方議会をめざすうえでとても学ぶことの多い内容でした。
▼都内滞在中は、めずらしく晴れ空が続き、それぞれへの会場移動も徒歩でうごくことができ気分良く過ごすことができました。村にいる時よりもはるかに歩行数が多く、革靴を履いて一日1万歩以上はあたりまえの日々となりました。「東京の人は村より歩く」です。
NHKホールにはいつの年も原宿駅から明治神宮、代々木公園を通って向かいます。公園も神宮の森も晩秋の風情に満ちていました。いつ見ても、ここの初冬のバラの花は心が安まります。池には、地ガモのデロガモ(泥ガモ・カルガモ)に混じって、北から渡ってきたアオグビ(青首・マガモ)もわずかながら見えます。公園で座っていたら、スズメもすぐそばに。ここのスズメはいつもこうです。エサをもらい慣れているからなのでしょうか。
徒歩でいろんな会場へ移動中の半蔵門から桜田門にかけての皇居のお堀、お堀の鳥たち、そして皇居前の松、日比谷公園。都内にいても私の視線は、生きものたちや花、木々につい向いてしまいます。お堀の向こうでは、落ち葉を風で飛ばして集める清掃作業がさかんに行われていました。ああいう場所では、風で「掃き集める」と効率が良いのですね。