▼きのう10時、議会が招集され、会期は12月8日までの339日間と決められました。開会にあたり、つぎのような内容もあいさつの一言に添えました。
村は単独立村を選択してすでに10年を過ぎた途上にある。ひきつづき村民の負託にこたえる安定した村政運営のためには、将来を見据えた計画を着実に実施しながら、その裏付けとなる財政運営面にさらに意を注ぎ、行財政改革にもいっそうの力を注がなければと思う。
年末年始にかけては、各界を代表される方々の抱負、所感がのべられていた。その中で、「企業に求められる最大の要素は何か」という問いにある著名な経営者の一人は、それは「進化」と答えていた。人の発する言葉へのとらえ方はそれぞれ多様であると思うが、物事の前進・発展のためには、「進化」の心を常にもつ、これは教えられる言葉であった。
生物界における進化は大激動のなかでとくに大きなうごきを見せてきたといわれる。人間社会も歴史をたどれば激動を経て大きな発展を成し遂げてきたともいえる。今はまさにその激動を思わせられる時代。議会も、進化にふさわしい心がけを持続させて新しい年の活動を進めたいので、運営へのひきつづきのご協力をお願いしたい。
▼消防団の出初め式は午後2時からおこなわれました。そこでは、お祝いの言葉の後に主に次のような内容を含めてごあいさつを申し上げました。
みなさんの献身的な活動の1つに、いざ有事にそなえる日頃の訓練と大会がある。小型ポンプ操法での県大会への出場を果たされた班をはじめ、訓練に励まれるみなさんの姿は防災の要となる存在としてまことに頼もしいもの。
そうしたみなさんの活動に依るところ大きく、山菜採り遭難者の貴重な命が昨年救われた。救助された方が、捜索・救助のみなさんに発見された時にのべられた「ありがたい、助かった」というあの時の言葉が忘れられない。防災、人命救助の活動になくてはならないみなさんの存在にたいして、みなさんに命を救われ、あるいは被害の拡大を防いでいただいた方々の感謝を込めながら、ここにあらためてお礼の言葉を申し上げたい。
昨年の村内は、年末に発生した痛ましい雪崩事故までは、自然災害や火災ということでは比較的平穏な年であった。しかし、全国的には、糸魚川の大火、熊本地震を始めとする震災、さらに豪雨などの自然災害が多発し、火災でも、わが広域管内も含め全国で、それにともない亡くなられる方々の多発に社会の警鐘が年々強く鳴らされている。
それだけに、われわれ議会も、この地震列島ではいつどこでおきても不思議でないとされる大地震や、近年特徴的な集中豪雨、火山災害、そして春だけでなく積雪期全シーズンをつうじての雪崩などの自然災害や火災に備えた防災活動など、いざ有事の際の機動的な村の体制づくりに常に心がける決意で活動をすすめたい。