天然マイタケも顔出し

先日、「増田のお祭りの頃になれば、山のミャゴ(マイタケ)出る」との旨を記しました。その祭り日は来週の15日ともう間もなくです。

15日前後にカオを見せるのは「シロフ」と呼ばれる色が白みがかった早出のマイタケです。また、通常の色が黒い「クロフ」マイタケでも、倒れて横になった木の根元などに発生するマイタケは、まだ生きているミズナラの木に出るマイタケよりもカオを出すのが早くなります。増田のお祭り朝市などに並べられる天然マイタケの多くは、そんな倒れたミズナラ大木から採られたものなのでしょう。

こちらも長年の春山登山やクマ狩り、キノコ採りの山歩きで、寿命を終えたミズナラ大木が倒れている箇所をわかっていて、きのう車のすぐそば道路わきにあるそのうちの2本に立ち寄りました。

予想した通り、うち1本の根株に食べ頃の小さくて形も弱々しいマイタケがわずかですがカオを出していました。ほんの少しですがいつもの年より10日ほど早く、思わぬ最高級キノコの香りと味を楽しむことができました。

そばの倒れたミズナラにはやや老い始めたマスダゲ(マスタケ)も見られ、先端の軟らかい部分だけを切り取って一夜味噌漬けでおいしくいただきました。

家周りでは、ハタケシメジもむっくりと黒い傘で登場しています。里山ではアガキノゴ(サクラシメジ)がそろそろ盛りを迎える頃でしょう。

先日も記しましたが、これからは食毒数多のキノコがいっせいにカオを見せます。それらの中には、今回も写真の最後に載せたようなキノコ中毒事故の多いクサウラベニタケもあります。

毒のクサウラベニタケとイッポンシメジは、食べられるキノコの王様ともいわれるホンシメジや、やはり食べられるウラベニホテイシメジ、カクミノシメジ、スミゾメシメジなどと間違われやすいキノコです。

あと2週間で秋分の日となり本格的なキノコシーズン到来となります。毒キノコの誘惑に負けない心がけが求められる季節入りです。

▼今日は村議会9月定例会議2日目の本会議で2議員による一般質問と陳情審議があります。終わっては予算特別委員会も予定されています。一般質問は3議員の通告でしたが、通告していた1議員が急きょ欠席となったため2人の質問となります。