暖冬少雪の年だったので春先には夏の水不足がやや心配されていました。しかしこの雨の長続き。まだ断定はできませんがこれだとその心配はほぼ杞憂となりそうです。
それどころか、雨続きの毎日で農作物、とくに畑作物は「花が落ちる」とか「病気が出る」とか、負の影響がずいぶん目立つようになっているようです。
そんな中で、多くの方々が待ちこがれていた村特産のトマトがやっと直売所の棚にならぶようになりました。「東成瀬のトマトはおいしい」と村外、県外からも来店の方が多く、トマトはまさに村を代表する農産物。今は生産量の多い「麗夏」という品種が先行していて、今後は、村での生産量は少なくなっているものの長年つくり続けられてきた「桃太郎」の名がつく品種も並ぶ予定です。
棚には、イチゴやジュンサイも並び、やはり特産のリンドウも早々と顔を見せています。山菜は採取期間の長いミズ(ウワバミソウ)や今が本番のホギ(フキ)が途切れずに棚に見られます。が、直売所のこれからのカオ役はやはり収穫が本格化する夏秋野菜です。
直売所では、隣接の加工所で村の女性たちが手塩にかけてつくり続けている加工品もたくさん売られています。トマトのケチャップやピューレ、焼き肉のたれ、昔ながらにオヤマボクチの葉っぱをつかった村伝統の「ごぽっ葉餅(草もち)」や「小豆でっち」などなど、魅力的なおいしい加工品がたくさんあります。加工品購入には、新型コロナ対策で村が交付したクーポン券も使えますので、お土産や贈答用などへの利用が多くあるようです。
▼先日、ゲンジボタルの発生状況を少し記しました。その後、椿川・手倉西集落の最も北側はずれで、多くのゲンジボタルが確認されたとの報が入りましたので追記しておきます。首都圏から移住されて手倉にお住まいのSさん御夫妻(村ホタルの会員)からの調査報とのことです。10日には同会現会長のSさんも早速現場にかけつけ、その様子を「数が多くてまさに乱舞状態だった」という旨を後に知らせてくれました。