「水上の宝石・ダイヤのような」と私は呼ぶヒツジグサの花。その姿を拝みに年に一度は里山の沼へ通います。須川高原の池塘でも所々で見られるこの花、沼や池塘がそれほど多くない村の中では稀少な植物の分類に入るでしょう。
睡蓮の仲間であるヒツジグサの花言葉は「清純、純潔 」などとされているようです。一つの株にたった一つだけ純白の花を、水の透き通った池塘や沼の水面にひっそりと咲かせている姿を見れば、それが清らかな水上に咲く花だけにやはり花言葉にぴったりの印象を受けます。
ヒツジグサのまわりには、これも天然モノとしては貴重種になったジュンサイが花を咲かせはじめています。こちらは花よりも、水上に浮かぶ葉っぱの美観がまたすてきです。トロトロと粘っておいしいジュンサイの若芽はとっくに摘み頃をむかえています。年に一度は、澄み清らかな沼に育つ天然モノを摘んで、大事に大事に私はいただきます。
▼田んぼ脇のモミジイチゴもそろそろ実の熟れどきが終わりとなりました。シーズン最後の粒は味覚が一等級。今年は実の着きがほんとによく、こんなにたくさん食べられたのは久しぶりのことです。