北海道南の二つの町を視察

29日~30日、県町村議会議長会の行政視察で北海道南の八雲町と鹿部町を訪れました。

内浦湾(噴火湾)に接する二つの町は、北海道でも比較的温暖な地方。まもなく11月をむかえる季節ですが、視察中もほとんど寒さを感じないで過ごすことができました。わが村など東北もそれは同じですから今年は特別かもしれませんが。

北海道の町村とりわけ道南地方の自治体は、議会活動の活性化がよくはかられているところです。八雲町では、その活動についてとりくみ事例をお聞きしました。

説明には、議長さん、副議長さんに加えて、議会運営委員長と運営委員のみなさん全員が出席してくださいました。我々の質問に対する回答もふくめ意見交換では、八雲町議会の改革にかける熱意と論理明快な考えを、議員各位のいきいきとしたご発言からうかがうことができました。言葉の一つ一つから、八雲町議会の活動水準の高さを感じたところです。

八雲町の少なくない方々は、北前船などをはじめ本州から渡ってこられた人々を祖先にもたれておるそうで(議長さんの祖先も能登地方からということ)、全体として「開拓者」にみられる積極的な熱い血潮が引き継がれているのか、北海道の地方議会活動は全国の自治体が学んでいる先駆例を次々とうみだしています。

我々のために長い時間を割いていただき、意見交換をたっぷりとできたことはありがたく、あらためてみなさんにお礼を申し上げます。村の縄文遺跡から出土した世界最大級の磨製石斧の原石アオトラ石のことも「その石はここにもあるよ」と懇談で話題に上りました。

鹿部町では、リゾート開発とあわせた移住定住策(写真は短期滞在型の貸し付け住宅)で、定年退職の御夫妻を主とした移住者が数百人規模になるというユニークな事例のとりくみをご説明いただきました。鹿部町の副議長さん(議長さんは公務で出張)、議会事務局と施策を説明していただいた役場職員のみなさんなどに厚くお礼を申し上げます。

わが村の人里よりなんぼか秋の深まりが早いかと思われた渡島半島。バスの中から、あるいはホテルそばや道の駅などの外から、渡島半島の人里、内浦湾、駒ヶ岳の裾に開けた農と漁のある秋の風景をしっかりと目に焼きつけてきました。「海のある軽井沢」とでも表現したくなるような駒ヶ岳と噴火湾がつくりあげた景観のなかで人々がくらしている。それが今回訪れた土地の光景ではいちばんの印象でした。

最後の写真は、きのう鹿部の道の駅でごちそうになった昼食です。ご飯の上に大きなカズノコが一つ。私はイクラがダメなので海鮮丼は大の苦手ですが、カズノコは大好き。前日泊まった八雲町のホテル(副議長さん経営)の夕食も海の幸が豊富でとてもおいしかったし、この昼食も、ソイという白身の魚もふくめおいしかったですね。秋田も食の美味しさではひけをとりませんが、北海道もほんと、食べ物は豊かで美味しいですよね。