盛夏に完熟、モヂエヂゴ(餅いちご)とスモモ

10日朝7時半近く「こんな、おがだち(雷)様は、久しぶり」というほどのピカ、バリバリの天地を裂くような雷鳴がとどろきました。空は荒れ狂わんばかりの黒雲に覆われ、吹きつけるように強い雨が降り注ぎました。

日照りに困っている民のために祈祷師が雨乞いをし、その祈りが通じて突如雨が降り出した何かの映画の様子を連想させるような、そういう劇場的ともいえる突然の暴れ空の朝でした。

短時間でしたが、それはまさに「恵みの雨」。連日のカラカラ天気で畑作物はもちろん、庭の草木に続いて野の草や木までもが枯れ始めていました。ですから、人も、あらゆる動植物たちにとっても、あの一降りは待ち望んでいた慈雨となりました。

カラカラに乾いた大地に少ししみ込んだ久しぶりの雨で、弱っていた草木たちもいくらかは元気をとりもどしたでしょう。この雨がなければ、地上に生きるものたちはほんとに「困った」のままでしたが、自然はよくできたもの。ほんとにありがたい雨でした。

盛夏となりモヂエヂゴ(餅いちご・エビカライチゴ)が完熟しています。20年ほど前に植えたスモモ(果肉が紅いので品種はソルダム?)も今が熟期。雷をともなう風雨に揺すられほとんどが簡単に落ちてしまいました。熟し始めたのでそろそろクマが訪れる頃と見計らっていましたが、今年はクマより先においしくいただくことができました。消毒無しなので虫食い果が多かったですが。

▼11日は、国道、村道と公園などの草刈り作業。お盆前恒例の部落の共同作業です。日にちのちがいはありますが、村内各部落でも家々でも「お盆を迎える前に、お墓も道もきれいにする」ということで同じような作業が行われました。帰省のみなさんも、ご先祖などの御霊も、きれいな村でお盆を過ごすことができるでしょう。