確定申告

きのうは村の税務課による岩井川地区の申告相談の日。予定より一日早めて確定申告を済ませました。

いつものことながら、相談にあたる職員のみなさんの懇切丁寧な対応とテキパキとした仕事ぶりは気持ちがよいものです。

申告の季節になると、毎年考えさせられるのは「こんなに出費増の農業経営がいつまで続けられるか」ということ。

こちらの職業は「農業」ということになっていますが、わずかのお米づくりのために、ウン百万円のトラクターやコンバイン、乾燥調整機械一式、田植機、運搬機、病害虫防除器具をそろえ、機械格納庫を建て、水稲の苗代だけでも11万円余、肥料、農薬費だけで13万円余もかかり、ほかに農業にはみなさん必需の軽トラックも。一回にウン万円、時にはウン十万円もかかるコンバインなどの高額修理費も頭が痛し。これがごく普通の小規模稲作農家の姿です。

大型機械を購入して、あるいは機械作業を委託しての小規模の稲作では赤字経営はどなたにもほとんど共通しているようで、その結論は「作るより、買って食べたほうがよい」を大方は選択する時代です。なので、農業生産法人や個別の担い手などに多くの方々が農地をあずけるようになっているのでしょう。

「コンバインなど高価な機械の替え時が、米作りをやめるとき」という声をよく聴きます。私の体験からしても、それには「なるほどな」とうなづいてしまいます。それほどに、「機械は高過ぎ」るのです。

我が家も、「今あるコンバインが動けるうちのお米づくり」となるかもしれません。それまでは、申告書をみながら大赤字覚悟の「小農業」をいましばらくは続けていこうと思っています。先祖伝来のたんぼをまもり、お米をつくる喜びと自分でつくったお米をおいしく食べるうれしさをできるならなくしたくないので。