黄砂が目立つ立春

節分の日の暦を妻が剥いだ立春の昨日。早暁から午前中の雨で積雪深はずいぶん下がり、落雪構造の屋根にあって落ちきれないでいた雪もほとんどが滑り落ちました。

雨は雪をズンといったん締めてくれましたので、除雪作業は大きく一息つけることに。今後の降雪(最終段階の積雪増)に向け、雪国の人々はいわば鉢巻きの締め直しをして雪と格闘する最終章の月を過ごすことになります。

我が家のたんぼがある河岸段丘の地は、雨で積雪が下がってもまだ2㍍は越えているでしょう。風下で雪がたまる窪地などは、大きな段差がほとんど均されていますから、その倍以上の積雪深があるはずです。

雨の中、簡易物置小屋の雪下ろしでその雪原を歩いたら、きのうもふれましたが雪に土色が目立つようになりました。やや早めながらおそらく黄砂でしょう。雪の季節はまだふた月も続くものの、遠い大陸から運ばれたこの土の色を視れば、「ほう、春近しだな」と、冬構えでいた心と体が少しゆるみます。