西日本豪雨災害の日、草刈り共同作業

過ぎた週末から休日は、定期の所用を果たしながら村内をまわったり、この後の行事や活動のための書き物準備をしたり、買いだめしていた本を読んだりで過ごしました。

たんぼの水をすべて落とす中干しを行っていますので、朝早くの田んぼ見回り時間はとらなくてよくなっています。でも、夜明けが早いので夜11時前後の就寝でも朝4時を過ぎる頃には目が覚めてしまいます。若い頃の朝は1分でも遅くまで眠りたいものでしたが、65歳を過ぎたら目覚めが早く「これも、年のせいか?」などと思ってしまいます。

昨日の朝は、早朝5時から部落の草刈り共同作業に出ました。これは集落内の山林を通る林道や、はりめぐらされた作業道沿いの草刈り(柴木もありますから下刈りかな)で、全員の義務作業ではなく6割ほどかな?の世帯からの出役による作業です。

せっかく公費を投入してつくった林道や作業道も数年そのままにしておけば草だけでなく木も生え出し、たちまちのうちに車の通行ができなくなります。「いったん荒らせば、復元にはまた多額のお金がかかる」という自主的判断でよびかけられ、維持作業がはじめられたものです。この作業には、村でも一定額の予算を置いています。

集落内には、維持される農地があるのでかろうじてそれらの農家によってまもられている農道や作業道があります。そうした道も、その農家が作物の耕作を止めれば、やはり今回のように山林に入る道を何らかの共同作業で草刈り維持しなければならなくなるでしょう。集落にある山に入る道は、単に農地や山をもつ狭い範囲の「受益者の道」というだけでなく、広くは「集落全体の人々のくらしをまもる道」でもあるからです。
▼刈り払い作業の道脇にはミモジイチゴが真っ盛りでした。

 

 

 

▼稀にみる梅雨前線の長時間停滞で西日本への豪雨被害が深刻です。山と崖沿いの地や、旧来型の工法による堤防をかかえている土地では、全国どこでも同じような土砂、崖崩れ災害や浸水のおそれがあるでしょうから、わがことのように報道を見つめています。被災されたみなさんへのお見舞い、亡くなられた人々のご冥福をお祈りするとともに、行方がわからない方々の一刻も早い救出・発見を願います。

同じ山間や山沿いの土地でも、豪雪の地方とそうでない土地では集落や家屋の立地がちがいます。雪の少ない西日本や列島の太平洋側では、急斜面の山肌そのものに、あるいはその直下に家屋や集落が多くあります。雪がないからそうした集落構造が成り立つのでしょう。雪とのたたかいがある地方ではそういう家屋や集落は比較的少なく、私たち素人の目でも「こういうところに、もし特別警報クラスの大雨があったら、土砂・崖崩れが怖い」と不安を覚える土地が、こちらが西日本を訪れた範囲だけでもそれこそ無数にありました。

ただ、雪国のわが村でも急傾斜、土砂、崖崩れ災害の危険箇所を背後にかかえた集落はあります。「大雨警報が出たら、すばやく避難」これが命をまもる先決、鉄則でしょう。