産業振興に活かせるコウゾ

和紙はユネスコの文化遺産(国内の3つの手漉き和紙)となるほどに貴重な紙。

ご承知のように、和紙の主原料となるコウゾは、桑の木よりも植生数が格段に少ないものの、私たちのまわりの里山でちらほらと見られます。

CIMG9868-1CIMG9876-1そのコウゾの実がいま熟れ時。でも、甘さがあるのにこの実は私たちが童の頃から食べるのは敬遠したもの。一粒二粒ぐらいならなんともありませんが、多くを食べるとどうも口中に妙な違和感をもったからなのでしょう。あれほどの欠食児童たちが、甘さがあってもコウゾの実にはほとんど手をださなかった。子どもの口は、なぜか正直なものです。

コウゾは前述したように和紙の素となる木。「ねり」に使われるノリウツギとならんで私たちの村にも自生しています。隣まちでは、たんぼに栽培されていて建築用和紙の原料に。

和紙産地の一部では、原料のコウゾを海外からの輸入にたよっている(5割以上という情報も)ようですが、安価だった輸入ものの価格もじわりじわりと上昇気味の様子です。

和紙づくりをつづけるうえで、これからは、国内産のコウゾ生産が欠かせぬ状況になっているといってもよさそう。和紙ならやっぱり国内産のコウゾ、村の和紙づくりなら村産のコウゾでが原点のようにも思われます。

CIMG9879-1▼国道342号整備促進同盟会の総会が一関市の保健センターできのう開催されました。平成の合併後この同盟会は、秋田側は横手市とわが村、岩手が一関市、宮城が登米市の3市1村で構成されています。

今年度の事業計画で、秋田側からは、1.仁郷から狐狼化までの雪崩防止対策、1.冬期通行止め区間のゴールデンウィーク前の早期解除の2点を要望することにしています。

総会への往きは国道397号から旧衣川村に入り県道37号線を経て国道4号へ。帰りは国道342号を須川温泉経由で。途中の道の駅「厳美渓」に立ち寄り、直売所の野菜を目にしました。いつ、どこで、どんな種類の野菜や山菜が、どれだけの量目で、いくらで売られているか、これは、全国のどこに出向いてもこちらの大きな関心事だからです。

CIMG9880-1CIMG9881-1CIMG9882-1▼直売所に寄ったのが午後3時半頃。その時にまたキュウリやナスなど新しい野菜が陳列棚にいっぱいならべられていました。朝に並べられた野菜がみんな売れて、夕方から夜にかけてのお客さんのためにまた新鮮な野菜がならべられたのでしょう。新鮮で安い野菜は、やはりどこの直売所でもひっぱりだこのようです。

道すがらの左右のたんぼ、奥州でも一関でも、「中干し」がいま最中の圃場が多くみられました。わが家のたんぼはぬかるみが強く、もう少しの間の干しをつづけ中です。

7月の川は童たちの楽天

わが家そばの国道に設置された温度計が、おとといは夕方で34℃、きのうは日中37℃と真夏並みの猛暑を記録しました。

雨なし天気が続いて村の沢や小川の水流が細くなり、本流の成瀬川も日増しに流れの勢いが弱くなっています。

こうなると、とくに平場地帯では水道や農業用水などへの心配がよぎりますが、清流の岸辺や渕で水遊びをする子たちにとってはあつらえむきの川となります。

CIMG0006-1CIMG0007-1CIMG0017-1CIMG0024-1CIMG0029-1CIMG0037-1CIMG0045-1CIMG0051-1CIMG0061-1CIMG0070-1CIMG0093-1CIMG0096-1CIMG0102-1CIMG0113-1CIMG0128-1CIMG0100-1過ぎた日曜日、早速その童たちからの「おねがい」実現で自宅前の成瀬川へ半日のお供に。

わが家前の成瀬川は、適度な渕もあれば瀬もあり。しかも、童たちを安心してなおかつ思いっきり走らせることのできる川辺の砂場、礫場や日光浴のできる大中の転び石もたくさんあり、大人も子どもも水浴みできる広くて深浅のちがいのある大きな渕があります。瀬にはカジカやカジカガエル、渕にはウグイ、ヤマメ、イワナの渓流魚たちがいっぱい。

童らは、はじめて体験する川での水浴みにもう夢中。くちびるも、おしりまでも紫にして「いくぞぉー、いち、にい、さん、ザブン、バチャバチャ」とブルブルふるえるまで水に入り、潜り、浮かび、魚やカエル、トンボにおつきあいいただき、遊びに心を奪われていました。寒くなったら、温かい川原の石に腹ばい、背にも陽だまりの石をのせて体をあたため、およそ3時間、満足、楽しさいっぱいの半日を過ごせたようです。

まだ小さなアブ軍団が産まれない7月清流の成瀬川。童たちを川浴み体験させるにはもってこい条件の渕や瀬が村の川には所々にあり、川はわたしたちの大切な宝です。わが童というより、「童が育つに村は最適の環境なんです」ということを言いたくて、いっぱいの写真をのせました。

▼きのうは、7月の農業委員会総会の日でした。秋11月の県農業委員大会にむけ、大会決議案の検討が早くも始まっています。農業委員会に関する法案が延長国会で審議中であり、戦後に築かれた委員会関連法が大きく変わろうとしている年の大会準備となります。

沼のダイヤに見惚れ

DSC_0434-1DSC_0439-1DSC_0443-1DSC_0450-1CIMG9870-1CIMG9874-1CIMG9903-1CIMG9913-1CIMG9923-1CIMG9934-1CIMG9946-1CIMG9963-1▼「沼や池塘に咲くダイヤ」などと私は呼ぶヒツジグサの花を今年も目にしました。

ヒツジグサは、わが村では稀少種中の稀少種。この花、午後になって、しかもおおかたは2時、羊の刻頃に花開くからというのが名の由来だそうです。なぜ開花を午後まで待つのか、確かめたことはありませんが、まことにふしぎな生態です。

CIMG9972-1▼野のイチゴでは、クマイチゴの仲間たちも真っ赤に熟す頃となりました。この頃になると、およそ1年半近く母とともに暮らした子グマはいよいよ若者となって独り立ちのとき。7月は、子グマの試練がはじまる季節でもあります。

CIMG0140-1独り立ちした若グマは、深山、里山を問わず山の中をうろちょろしやすいでしょうから、「クマ発見」の情報はあちらこちらからひきつづき寄せられるでしょう。およそ1歳半近くで独り立ちした若グマたち。はじめて自分だけで冬眠するこの冬を前に、秋にはおいしいブナグリ(ブナの実)を毎日おなか一杯食べつづけることができるはずです。

先日の新聞は、秋田のブナの実の今年の様子を「並み」と報じていました。いま鈴なりの実がもしこのまま稔れば、村の周囲のブナの実は並作どころか、ここ数年いや何十年に一度という稀に見る「大豊作」となるでしょう。ということは、今年受胎した母グマの栄養がブナの実で豊かとなり、繁殖率がいつもの年より高くなるということが考えられます。

そうなれば来年も再来年も、子連れのクマがとっても多くなる可能性大ですから、クマと人との出会い頭の事故多発もありうるということ。そういうことを今から考えての人間の行動が求められるということです。

ブナの実が大豊作となれば、喜ぶのはクマに限らずネズミなども同じ。ネズミなどが増えればそれらを食とする食物連鎖の全部の環が豊かになり、生態系への影響も少なくないでしょう。

▼10日午後は、県農業会議の総会とそれに続く会長会議があり、駅前のホテルメトロポリタンへ。

県町村会推薦の常任会議員として、わが村の村長にかわって新たに着任された県町村会副会長の加藤八峰町長さんとは議席がたまたま隣り合わせ。町長さんとは町村電算システム議会でも席が隣り合わせと、ずいぶんと隣りあわせの縁が重なっています。

この日は、県主催で、高速道路整備に関する規模の大きい地域づくりフォーラムが同じ市内で午後からあり、こちらには産建常任委員長に出席していただきました。

たんぼの水を一時干しに

CIMG9841-1CIMG9843-1人口約33万6千人近くにのぼる越谷市の一角にあるイオンレイクタウン。その1階にレストラン街があり、村の赤べご・短角牛の焼き肉を提供する「花蝶」もその一画をしめ、かなりの広さをもつ店でした。

CIMG9844-1昼食にとった肉は、まことに柔らかで味もよし。ごはんも、あれはあきたこまちだったのでしょうか、お聞きしませんでしたが、こちらも肉と同じで申し分なしのおいしさでした。

稲庭うどんやいぶり大根の漬け物をふくめ、「秋田を食べていただく、売る」がここのお店の特徴のようで、われわれ一同、長野にむかってから何食かぶりに、秋田らしい味を埼玉の地で舌にのせることができました。

CIMG9857-1CIMG9858-1▼きのう、たんぼの水を切り、一時の干しにはいりました。しばらくは、早朝からの定期の「水見」通いはやらなくてすみますから気がいくぶん楽です。

CIMG9851-1CIMG9854-1たんぼのまわりでは、「トズラゴ(クマヤナギ)」の実が黒く熟れ始めています。木の実のなかでは、まずい味の仲間にいれられるトズラゴ。それでも昔の童たちは、こんな実でもせっせと食べ歩いたもの。試しに口にふくんでみましたが、渋みのある甘さで、飽食といわれる今は、一度ごちそうになればそれでたくさんとなる味でした。

CIMG9859-1▼妻が花卉栽培の農業先進地研修で若い頃お世話になった千葉・館山のSさんから、毎年定期便のように贈っていただいているトルコギキョウが届きました。花栽培で数々の受賞を誇る館山の篤農家がつくった見事な花は、妻の手で早速父の仏前に供えられました。

今年のトルコギキョウは花数も多く「よい出来よ」と、妻がともにはたらき教えを受けた「奥さん」が語っていたそうです。

緯度のちがう山村の特徴を目にして

若者定住を柱とした一定規模の人口確保は地方の市町村にとって大きな課題です。

わが村もそのための諸政策をいろいろと打ち出していますが、全国の様々なとりくみからも学び、自分たちの条件にみあった政策の充実発展につとめなければなりません。

議会にもそのための提言活動が常に求められており、今回、長野県南の下條村には若者定住策の住宅建設、千曲川上流に位置する県最東部の南牧村には農業振興策のとりくみについて、そして帰りの途上には、イオン越谷レイクタウン店のレストラン「花蝶」で、村産・短角牛の肉をつかった食材メニューで昼食をとり、3日間の行程を終えました。

CIMG9727-1CIMG9725-1CIMG9750-1CIMG9760-1下條村では、たまたま美郷町議会の常任委員会(高橋議長さんも一員)のみなさんと同じ日程となり、合同で村当局からの説明をお聞きしました。県内の、しかも県南の町と村が遠方の視察先に同じ自治体と同じ時間を重ねるなどという偶然はめずらしく、それだけ下條村さんが全国に注目されているという、これは証でもあるのでしょう。

他を知ることによって自分たちのところもより深くとらえることができます。おかれる条件がちがうということもあり、自治のあり方は市も町も村もみんな一律ではなく、全国すべての自治体に独自の発展の姿があります。「それでは、わが村ならどうするか」にむかい、視察も糧に、自治のカナメとなる議会活動に私たちは全力をあげます。

下條村、南牧村の議会と当局、そしてJA長野八ヶ岳のみなさんには大変お世話になりました。あらためてここでもお礼を申し上げます。ありがとうございました。

CIMG9765-1CIMG9766-1南牧村では、動物診療所の獣医をなされているK議員さんとの思わぬ出会いもありました。こちらが視察に訪れる時間を見計らってお待ちしていただいたらしく、遠い地でのこういうあたたかいお心遣い、これもありがたく、下条村のみなさんへと同じように感謝感謝の心で視察の地を離れました。

CIMG9770-1CIMG9777-1CIMG9776-1CIMG9781-1CIMG9798-1CIMG9793-1八ヶ岳山麓にひろがる平均標高1200㍍の南牧村。なかでも野辺山は、農家が散在する集落、小中学校、高原野菜畑、JAの大規模な野菜集出荷所、高原鉄道の駅、これらが標高約1300㍍地点にあるのですから、北のくにのわが村では考えられぬこと。村なら、我々を毎日見下ろしている三界山(1381㍍)頂上よりちょっと低いところに前述のような風景がひろがっています。緯度の差だけでも、社会はこんなにちがうのです。インターネットで情報は知っていましたが、実際目にしてみてびっくりしてしまいました。

CIMG9753-1そこでは有名な野辺山宇宙電波観測所の巨大パラボラアンテナも目に。まさか、野菜畑のそばに、世界に名のとおる宇宙をのぞくあの巨大アンテナがあるとは思いませんでした。定住策を軸の村づくり、農業振興、1300㍍の集落、宇宙をのぞくアンテナ、信州二つの村だけでもこうです。この国にはいろんな自治の姿があることをあらためて知りました。

たんぼは小さな生きものたちの王国

CIMG9679-1CIMG9683-1過ぎた土曜日、たんぼに入って抜き残した雑草をとっていたら、柔らかな体でいかにも弱々しそうなボンアゲズ(アキアカネの仲間)が稻株にたくさん止まっていました。

まだ羽化したばかりのようで、初秋のような敏捷な動きはなく、人が近づいてもすばやく飛翔するあの仕草はみせません。

わがたんぼは、イモリ、タニシ、ドジョウ、トンボ、カエル、ミミズと小さないきものたちの王国。みなさんに「美味い」と言っていただいている食味の高いあきたこまちは、彼らに育ててもらっているようなものです。

日曜日には、「トカゲをつかまえたい、アオダイショウを見たい」という童と少しの時間を過ごしました。風邪ぎみのようでしたが、は虫類への思いが上まわっている様子。

しかし、は虫類は、見たいと思った時にはなかなか姿が見えずであきらめ、たんぼへ。

ここなら、トノサマガエルが今はうようよです。大きさでいえば若者クラスのカエルを一匹つかまえ童にわたしたら、片手でカエルをつかまえ、もう片方の手でカエルのおなかあたりをなでながらカエルに話しかけています。

CIMG9695-1CIMG9696-1CIMG9698-1CIMG9699-1そしてやおら、「カエルを万歳させて、ここをコチョコチョすると、動かなくなるよ、ホラッ」と、今度はこちらに話しかけ、童はカエルの脇の下をくすぐっています。

そしたら、ほんと、カエルは万歳をしたまま手のヒラの上で動かなくなり、そのまま水に浮かべてもあおむけになったままでじっと。そんなことを何回やられてもカエルは同じ仕草です。童とは、いろんなおもしろさをつくりだすもので、「こりゃあ、勉強になったなぁ」と、言葉を返してやりました。さて、カエルさんは、ほんと、なんで万歳して動かなくなるのでしょう。まさか、くすぐったさなどは感じないはずですよね、みなさん。

この日、この時は、たまたまたんぼの水が少なめで乾き具合。こんどは童が「たんぼに、水いれて、かわいそうだから」といいます。「うん、稲がかわいそうだな」と言ったら、向こうのかわいそうは、たんぼの中にいるイモリをみつけてのこと。なるほど、水をいれてほしかったのです。こちらはすぐに「んだな」と二人で取水口にむかい、童に水をいれる管を教えました。童は水が大好き。さっそく自分でたんぼへ入れた水にイモリを流してやりました。そう、こういうときは、稲よりも童とイモリ優先でたんぼへの水入れです。

CIMG9707-1CIMG9705-1CIMG9703-1CIMG9712-1▼童とは畑のトチオトメイチゴをもぎ、そばを流れるそのまま飲める沢水で汚れを洗いながら食べたり、カンゴ(桑の実)やモミジイチゴをもぎあったり、トンボをとったり、カンゴの実をつぶして二人でふざけあったり、風邪気味のようでしたが、久しぶりに二人で、7月第一日曜日のほんのひとときを過ごし合いました。

ようやく野のジュンサイが旬に

CIMG9616-1CIMG9613-1CIMG9608-1CIMG9629-1CIMG9624-1CIMG9639-1CIMG9643-1CIMG9652-1豪雪の地、県南地方の野のジュンサイもやっと旬の季節をむかえ、花も咲き始めました。
モウセンゴケも、ちらほらと花を見せています。

CIMG9659-1CIMG9665-1沼の岸辺にはモリアオガエルがまとまっていっぱいの卵を産みつけています。

ヒツジグサの花を撮ろうと3日にむかったのですが、蕾は半開き。もう少しの時間を待ったら、沼のダイヤのような白花がみられたでしょうが、この日は諸々が後にひかえていてあきらめました。

共同作業とパークゴルフ

CIMG9687-1CIMG9689-1CIMG9691-1きのうは朝5時から部落の草刈り共同作業。わが東村区は用水路沿いや、国道397号、342号の道脇と城下公園が責任を負う範囲。約40人近くで7時少し過ぎまでの朝飯前仕事に汗を流しました。

公園は、すでに親子会の若い父さん方が伝統の草刈り奉仕をしてくれていますので、今回は二回目。一度刈られているので作業ははかどり助かります。人員が少なくなっている中、親子会のみなさんには集落のみんなが「感謝、感謝」です。大変でしょうが、これからもよろしくおねがいします。

▼午後は、部落のコミュニティ行事でジュネス栗駒の会場でパークゴルフを楽しみました。

CIMG9713-1パークゴルフは、中高年、若者と、運動やレクリェーション、交際にはもってこいの気軽に楽しめるスポーツです。とくに夏場は、これほど標高の高い所にあるパークゴルフ場はめずらしく、涼しい環境でまわりのブナ林や沼又の広大な国有林をながめながらプレーできますから、避暑がてらに体を動かすのもいいでしょう。

ミズが旬に

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梅雨入りとなると、山菜のミズ(ウワバミソウ)がもっともおいしくなるとき。

春から秋まで食卓にのぼるミズは、味噌汁に、煮物に、鍋物に、漬け物に、そして、たたいてとろとろにしたミズたたきにと、多彩な料理にむく山菜です。これほど利用価値のある山菜が、採れる期間もながく、しかもごく簡単に家の軒下から里の山々だけでも十分に採れるのですから、山間の村にくらすひとびとにとってまことにありがたい山菜。

この山菜の利用価値を知った大都会の料理屋さんなどでは、「これほど扱いやすい山菜はそんなにない」と言い、雪国のミズの価値が都市部では右肩上がりになっているというお話もちらほらお聞きします。野の山菜はすべてそうですが、人為による施肥なし、完全無農薬、こういう価値ももっと宣伝していいでしょう。

ミズの最大の持ち味は、特有の粘り。土質などによってこの粘りに微妙な差があり、フキと同じように「あそこの山のは美味い。あそこの山のはダメ」と、わが集落の人々は、粘りのある極上のミズがある場所を、長い経験のなかで決めつけているようです。

今朝も、わが家の味噌汁にはミズも。ミズの粘りで栄養をつけ、夏7月に突入です。

▼今日は、東日本大震災で大きな被害にあわれた宮城県・山元町の議会のみなさんが教育視察研修で村の小中学校を訪れます。朝9時頃から午後4時少し過ぎまでのびっしり日程のようです。

木イチゴの実も熟して

たんぼの水見(みずみ。たんぼにちょうどいい具合の水が入っているか、主に朝夕の二回見回ること)にでかけたら、水路わきの土手に熟れたモミジイチゴのオレンジ色の実がぷらんぷらんといっぱい。この木イチゴは、酸味が少なくやわらかな甘さが特徴です。

DSCF4544-1DSCF4543-1DSCF4557-1DSCF4560-1DSCF4564-1妻がきのう、「ネムの花っこ、咲いたがら、梅雨だ」と言いましたが、モミジイチゴが熟す時もちょうど村が梅雨の頃となります。

桑の実が熟すのも今。ということは、こちらが小学生のワラシ(童)の頃、近所の遊び仲間と近くにある桑畑に行き、養蚕で大事にしていた大きな桑の実の成る木(ダテカンゴなどと呼んだ木)にしょっちゅう上がったのも今の頃。

樹上でそれぞれ空き瓶に実を詰めていたそのとき、木の下に突然桑の木の持ち主の怖いおばさんが現れ、ロープを片手に「コラーッ、この、ゆぐねぇ(悪いことをする)、ワラシだぁ」と叫ばれ、びっくりして木から飛び降り、逃げる途中にそのうちの一人が畑にあった大きなドンベ(人糞を蓄えている穴)に落ちて大笑いしあったのも、ちょうど今の頃ということになります。このときの可笑しさは、どんな喜劇も負けらかすかも。

木イチゴも、カンゴ(桑の実)も、人の子の手で摘み取られることはほとんどなくなって久しいのですが、野のいきものたちは、その分、ゆっくりと梅雨時の野の幸をごちそうになっているのでしょう。

DSCF4539-1DSCF4538-1▼きのう、赤い鳥のボケ写真を載せたと思っていましたが、あんまり小さくて、なんにもわからなかったようです。それで、ボケをアップしてまたとりあげてみました。

今度は、ボケ具合がよくわかるでしょう。それに、私にとって「まぼろしの鳥、神々しき鳥」というアカショウビンに寄せるこちらの熱きあこがれが、赤い鳥の姿がはっきりしていないだけに、なおのこと察していただけると思います。また、いつか、出会える機会を楽しみにしています。

その赤い鳥、今朝など、まだ薄暗いうちの3時50分、「キュルルルルルーン」の鳴きの繰り返しを床の中で聴きました。