ミズが旬に

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梅雨入りとなると、山菜のミズ(ウワバミソウ)がもっともおいしくなるとき。

春から秋まで食卓にのぼるミズは、味噌汁に、煮物に、鍋物に、漬け物に、そして、たたいてとろとろにしたミズたたきにと、多彩な料理にむく山菜です。これほど利用価値のある山菜が、採れる期間もながく、しかもごく簡単に家の軒下から里の山々だけでも十分に採れるのですから、山間の村にくらすひとびとにとってまことにありがたい山菜。

この山菜の利用価値を知った大都会の料理屋さんなどでは、「これほど扱いやすい山菜はそんなにない」と言い、雪国のミズの価値が都市部では右肩上がりになっているというお話もちらほらお聞きします。野の山菜はすべてそうですが、人為による施肥なし、完全無農薬、こういう価値ももっと宣伝していいでしょう。

ミズの最大の持ち味は、特有の粘り。土質などによってこの粘りに微妙な差があり、フキと同じように「あそこの山のは美味い。あそこの山のはダメ」と、わが集落の人々は、粘りのある極上のミズがある場所を、長い経験のなかで決めつけているようです。

今朝も、わが家の味噌汁にはミズも。ミズの粘りで栄養をつけ、夏7月に突入です。

▼今日は、東日本大震災で大きな被害にあわれた宮城県・山元町の議会のみなさんが教育視察研修で村の小中学校を訪れます。朝9時頃から午後4時少し過ぎまでのびっしり日程のようです。