緯度のちがう山村の特徴を目にして

若者定住を柱とした一定規模の人口確保は地方の市町村にとって大きな課題です。

わが村もそのための諸政策をいろいろと打ち出していますが、全国の様々なとりくみからも学び、自分たちの条件にみあった政策の充実発展につとめなければなりません。

議会にもそのための提言活動が常に求められており、今回、長野県南の下條村には若者定住策の住宅建設、千曲川上流に位置する県最東部の南牧村には農業振興策のとりくみについて、そして帰りの途上には、イオン越谷レイクタウン店のレストラン「花蝶」で、村産・短角牛の肉をつかった食材メニューで昼食をとり、3日間の行程を終えました。

CIMG9727-1CIMG9725-1CIMG9750-1CIMG9760-1下條村では、たまたま美郷町議会の常任委員会(高橋議長さんも一員)のみなさんと同じ日程となり、合同で村当局からの説明をお聞きしました。県内の、しかも県南の町と村が遠方の視察先に同じ自治体と同じ時間を重ねるなどという偶然はめずらしく、それだけ下條村さんが全国に注目されているという、これは証でもあるのでしょう。

他を知ることによって自分たちのところもより深くとらえることができます。おかれる条件がちがうということもあり、自治のあり方は市も町も村もみんな一律ではなく、全国すべての自治体に独自の発展の姿があります。「それでは、わが村ならどうするか」にむかい、視察も糧に、自治のカナメとなる議会活動に私たちは全力をあげます。

下條村、南牧村の議会と当局、そしてJA長野八ヶ岳のみなさんには大変お世話になりました。あらためてここでもお礼を申し上げます。ありがとうございました。

CIMG9765-1CIMG9766-1南牧村では、動物診療所の獣医をなされているK議員さんとの思わぬ出会いもありました。こちらが視察に訪れる時間を見計らってお待ちしていただいたらしく、遠い地でのこういうあたたかいお心遣い、これもありがたく、下条村のみなさんへと同じように感謝感謝の心で視察の地を離れました。

CIMG9770-1CIMG9777-1CIMG9776-1CIMG9781-1CIMG9798-1CIMG9793-1八ヶ岳山麓にひろがる平均標高1200㍍の南牧村。なかでも野辺山は、農家が散在する集落、小中学校、高原野菜畑、JAの大規模な野菜集出荷所、高原鉄道の駅、これらが標高約1300㍍地点にあるのですから、北のくにのわが村では考えられぬこと。村なら、我々を毎日見下ろしている三界山(1381㍍)頂上よりちょっと低いところに前述のような風景がひろがっています。緯度の差だけでも、社会はこんなにちがうのです。インターネットで情報は知っていましたが、実際目にしてみてびっくりしてしまいました。

CIMG9753-1そこでは有名な野辺山宇宙電波観測所の巨大パラボラアンテナも目に。まさか、野菜畑のそばに、世界に名のとおる宇宙をのぞくあの巨大アンテナがあるとは思いませんでした。定住策を軸の村づくり、農業振興、1300㍍の集落、宇宙をのぞくアンテナ、信州二つの村だけでもこうです。この国にはいろんな自治の姿があることをあらためて知りました。