木の実の着き具合がわかるように

16日から来月半ばにかけては行事や会議、遠出が普段より多くなるようなので、「今のうちに」と、家のまわりや用水路脇の草刈りに。

きのうもおとといも、国道の温度計が30℃から31℃を刻みましたから、その下では文字通りの「汗を流す」ほどの作業。それこそしたたるほどの汗が出てくるブッシュ(草刈り機械)降り回しです。CIMG5074-1

林業という仕事は、こういう炎暑の中で下草刈りを何日も続ける方々がいますし、伐木・搬出でも、酷暑の下でのチェンソー作業や、昔はよくやった切り倒した杉の木の皮むき作業などは、かんかん照りの下ででしたからこれは体にきつい労働でした。「よく、熱中症にならなかったもの」と、昔の山仕事体験をふりかえって思いますが、そんな症状専門用語など知らなかった時代にはたらいた我々は、体が並より丈夫だったのか。

ところで、7月半ばともなれば、野の木の実の粒がだいぶ目立つようになり、その年の着き具合がおよそ予測できるようになります。ヤマブドウの実を案外多くつけたブドウ蔦がありましたから、これは並作かな。クルミは、いつもの年より実の房が少ないようにみえますが、ほかではどうでしょうか。

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雪が少なかった割には、沢の水はある程度の流量を今は保ち、今朝も農作物にとってはほどよい雨が降っています。九州など西日本のみなさんは大雨への不安が続く日々でしょう、ニュースを視るたびに「大変だろうな」と心境が察せられます。CIMG5077-1

我々は豪雪常襲の下でのくらし、西日本のみなさんは大雨や台風常襲の下でのくらし。でも、たまに集中豪雨に見舞われることもある村では、「恐怖感をおぼえるようなあの大雨」は、「雪より、おっかねぇ」が、私の実感です。一日に1㍍近く積もる時の豪雪の空も、おっかねぇにはおっかねぇですが。

ヤマドリに縁のある年です

CIMG5024-1おとといの夕方のことです。きのう載せた木イチゴの実を探して林道を走っていたら、道の真ん中にメスのヤマドリがいて、どうしたことか、ピタリと動きを止めました。

 

体を固めてしばらくジッとしているので車のエンジンを停止したら、それでも微動だにせず同じ格好で、5分以上動きません。「おかしいなぁ、警戒するにしても、なぜこんなに止まったままなのだろう」と思っていたら、その理由がまもなくわかりました。

右道ばたの藪の中から、かわいい子供たちが、一羽、二羽、三羽、四羽、五羽、六羽、そして遅れて七羽目、次々と姿を出してきたのです。一羽目が親の方向に向かって歩き始めたらようやく母鳥も歩き始め反対側の藪の中に入り、続く子たちも道路を歩いたり羽ばたきしたりしながら横断し母の後に消えました。

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山道に入ればたまに目撃するヤマドリの親子ですが、こんなにゆっくりと眺められたのは初めて。「ほほー、かわいいもんだ」と車の中でしばし楽しませてもらい、車を発進。

しばらく走ったら、また目の前の道路にメスのヤマドリがいます。「あらら、また子連れかな」と思ったら、その通り。今度はさっきのヤマドリとは逆に左の道ばたに子たちがいっぱいいて、母親の後を追います。CIMG5049-1CIMG5050-1

最初の子たちよりは一回り小さい体ですが、それでもフラフラと5㍍ほどは飛ぶことができてなんとか着地、みんな母親の後に続いて藪に入りました。母が、子たちを呼ぶクックックッの鳴き声が藪の中から聞こえてきました。

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なんという偶然でしょう、一度に2つの母子家族の群れをじっくり眺められるとは。「こんな出会いも山神様は用意してくれるんだな」と、思わずうれしくなり「偶然の幸運」に感謝、感謝です。

2つの母子の群れをみて思ったこと3つ。1つは、天敵から子と自分の身を守り、よくこれだけ多くの子を飛べるまでに育てあげたこと。2つは、雑食のヤマドリだが、子たちは何を食べるのだろうかということ。オスは交尾を終えればあとは責任なしのはずでしょうから、ふ化後にはすぐに母子そろって巣を離れた後、子たちは何をどうやって食べるのか。3つは、なぜヤマドリやキジの仲間たちは樹上に巣をつくらず、地面に巣をつくるのかということ。ふ化直後に母子はそろって巣を離れ、子は食べ物を自力で採るからでしょうか。

卵の時からまずはヘビや数多の鳥獣類たちに狙われ、ふ化後も、キツネ、テン、イタチ、ムジナ(タヌキ)、カラス、猛禽類などの天敵が山中にはいっぱい。武力のない母鳥一羽がこんな多くの卵を抱き育て、やがて天敵が一家を狙う厳しい山中を引き連れて一人前にするのですから、その保育力、教え力はたいしたものです。母は強し、母子の絆は堅しを感じた偶然のふたコマでした。

初の18歳選挙権行使の参院選終わる

7月の農業委員会総会と農業振興地域整備促進協議会(会長は村長)の2つの会議がきのうひらかれました。

午後は、たんぼに水がたまっている箇所への溝切り作業などに少しの汗をかき。

▼表面上はまさに「口の戦い、言葉の戦い」といえる最大の言論戦、参議院選挙が終わりました。その戦いの先頭に立つ候補者をはじめとするスタッフにとって、何よりも求められるのは長丁場を万全にたたかえる体力・気力・知力の備えでしょう。CIMG0001-1

まともな言論戦の舞台では、聞いていただいて、読んでいただいて「有権者や国民の心にもっとも響くうったえ」につとめなければなりません。それには、候補者とスタッフ、幹部たちの体力と気力、あらゆる知力の集中がもとめられるといえます。

小さいながらも、被選挙・投票という関門・審判を何度もくぐりぬけてきた私にとって、歴史の歯車を前に進めようと社会発展の法則にそう戦いに全力をあげられた候補者とスタッフのみなさんへ「ご苦労様でした」のねぎらいの思いがじわりと湧いてきます。

戦いですから、各陣営ではもちろん選挙前から政治戦や組織がためもなされていて、いざ本番では「どう、有権者の心をとらえたか」のうったえの質と量がそれに加わって結果が出ます。選挙は総合戦といわれるゆえんです。たたかいの結果分析がすでにどの陣営でも、あるいはマスコミや国内外の研究機関でもなされているでしょうが、分析が科学的であればあるほどおそらくどの分析にも共通する法則性が見いだされ、その分析・検討の焦点と課題は次の衆院選にむけられているはず。

後に、平成28年、2016年のこの戦いを振り返った時、初の18歳選挙権行使ともなったこの参院選で、どの陣営の主張・政策が歴史の大道に沿ったものとみなされるか、私はそれに注目しています。

▼道ばたにはクガイソウの仲間たちが花を風に揺すられ、里ではクマイチゴの仲間たちもどんどん色づき始めました。CIMG5044-1CIMG5060-1CIMG5064-1

深山でもこのイチゴがまもなく熟れ盛りをむかえる頃。生後1年半を母親と過ごした子グマが母から離されるのがこの季節。これからは、独り立ちさせられた中くらいの子グマたちの出没情報がさらに増えるでしょう。

たんぼは生き物たちの命の場

わが家には、毎年、勢いよく雑草の育つたんぼが1区画あり、たんぼの中干し(一時的に通水を停止し田んぼを干すこと)にあわせて、取り残していた目立つ雑草(ホタルイ)を引き抜く作業に精を出しました。

機械音なしの作業なので、こういう時はラジオがいい。NHK第一放送がFM局を通じて聞こえるようになった村なので、ABS・秋田放送とあわせ、しごとをしながらいろんな情報にふれることができます。おかげで腰のいたさもやわらぎます。

昔の農作業では、「結い」というしくみで労働力を確保し合い、たんぼでの単調な作業時に今のような携帯ラジオの役割を果たしてくれたのは、笑いをおさえられないほどに「愉快な語りのできる方」や「世間情報に詳しい方」で、どこの結い集団にもそんな「語り部」たちがいたものです。

ただ、おかしなもので、私の記憶では、田植え時にはそういう「語り」がよくされたものですが、同じ集団作業でも草取りの時にはあまりそういう「語り」を聞いた印象が残っていません。ある程度体にゆとりのある田植え作業に比べ、草取りしごとはほんとにきつく、語れるほどの余裕が体と心に少なかったのかもしれません。それに草取りは、ジャブジャブと水をかきまわす作業でしたから、語りの声がかき消されたのかも。

語りも少なし、腰、手首、指は痛むも加わり、たんぼ仕事のなかでも草取りには「いやー、難儀な仕事だったな」という印象しか残っていません。除草剤普及のおかげで、このしごとがなくなったことは助かりますが、無農薬栽培の方々のご苦労を知るのもこの季節です。

と、そういうことでラジオを聞きながら、除草剤の効かない草を時々見つけてのゆとりの草取りでたんぼに入ったら、そこはちょうどボンアゲズ(アキアカネでしょうか)の羽化時。「数え切れない」とはこういう場面をいうのでしょう、たくさんのトンボが午後から夕方になっても稲草にじっと止まったままです。CIMG4984-1

午後なのに羽化最中のトンボもいて、羽化を終えたトンボもすべてまだ羽も体も柔らか、人が近づいても飛び立てません。たんぼは水棲昆虫や両生類たちの貴重なすみかということを、あらためて知ることに。雑草が残っていたおかげで、こんなシーンを目にすることができましたから、ものごとは、何がプラスとしてかえってくるかわからぬものです。CIMG4999-1CIMG4994-1

土曜日は、朝5時から用水路の草刈り作業に「堰組合」のみんなで繰り出しました。この時期になると、雑草は最大級の草丈に成長し頑丈になりますから作業にも時間がかかります。あいにくの雨天で合羽を着け、およそ1時間半で延長約3㎞の水路沿いはきれいに刈り上げられました。
CIMG5004-1CIMG5006-1▼妻が若い頃研修に出かけた館山の花卉農家Sさんから、夏の定期便トルコギキョウが届けられました。暑いなかでも花の育ちはよく、販売価格も堅調ということです。CIMG5009-1

北の地で

5日は苫小牧市(糸井の森パークゴルフ場)で、パークゴルフ場の管理や運営について、6日は厚真町で、道が建設中の厚幌ダム(台形CSGダム)事業の現場を視察しながら説明を受け、7日は伊達市で移住定住促進事業のとりくみをお聞きし、常任委員会は予定通りの研修を終えてきました。

立地条件もふくめわが村とは異なる環境にある視察先ですが、施設運営にかける民間経営感覚の鋭さ、新しい工法によるダム建設、「まちづくりは人づくり」の理念を軸に据えた移住・定住促進政策と、それぞれ、現場を訪れなければつかむことができない「実際」と「課題」などの一端に触れてきました。

日本は広し。津軽海峡を越えたら、宿などで今も我々は時々「内地」の人と呼ばれます。帰りは初めての北海道新幹線の利用でしたが、津軽海峡のくぐりぬけもふくめ盛岡までのトンネルの多さには「ホーッ、ずいぶん、土の中を走る新幹線なんだなぁ」と、再確認しました。

往きのプロペラ機からは、頭を雲の上に出した岩手山遠望、はるか遠くには早池峰らしい頂も少し見えました。

パークゴルフ場、ダム現場、研修先のそれぞれの模様、伊達市の移住・定住者むけ田園住宅地からのぞまれる有珠山、昭和新山、羊蹄山、東日本大震災で被災した宮城亘理地方のいちご栽培農家が、仙台・伊達ゆかりの地伊達市に移りとりくんでいるいちご栽培のハウス、そして帰りの新幹線はやぶさ車中から臨んだ噴火湾や陸奥湾、羊蹄山のおぼろげな遠景です。

CIMG4898-1CIMG4904-1CIMG4908-1CIMG4916-1CIMG4918-1CIMG4922-1CIMG4923-1CIMG4930-1CIMG4932-1CIMG4935-1CIMG4945-1CIMG4950-1CIMG4951-1CIMG4960-1CIMG4958-1CIMG4966-1CIMG4974-1CIMG4976-1CIMG4978-1糸井の森パークゴルフ場、厚幌ダム建設事務所、伊達市議会議長と市役所のみなさんには大変お世話になりました。ここからもあらためてお礼を申し上げる次第です。お忙しい中ありがとうございました。

まさか、村で、こんなことが

「まさか、わが村も、そんなことにまきこまれるとは」の、そのまさかがきのうありました。

断じて許せない午後3時34分の「保育所爆破予告」の騒動です。内容は報道でつたえられていますが、情報化社会を悪用、弱点をついた仕業とみられ、いわゆる「愉快犯」の類いなのでしょうか。

この犯罪に対応して、やむなくとられた避難や交通規制など県内で割かれた社会のロスは大きく、類似の犯罪が現代社会ではたびたびおきています。わが家も、保育所建物の2階でおこなわれている学童保育に娘の子供がお世話になっており、保育所の全体が体育館に避難したのにあわせ急きょ子供をむかえにむかいました。

保育所職員のみなさんも大変だったでしょう。役場の職員たちが保育所周辺道路の通行規制にあたるなど、小さな村でもこの犯罪に大変な迷惑を被りましたから、保育所の多い市町村などではもっと規模の大きな対応がせまられたのでしょう。

介護施設や病院、学校、広範な公的施設、交通機関などを標的にこんな犯罪が同時多発に全国でなされたら被害の規模は今回の比ではないと思われます。再発を防ぐ対策とともに、こういう犯罪発生時の社会全体の的確なうごきについても考えさせられた一日でした。

CIMG4888-1CIMG4893-1▼花はごく身近に見られるウツボグサの仲間です。じっくりながめると、花のつくりが凝っていてなかなかの美しさです。これがもし高嶺にあったら「わー、きれい」などと言われるかもしれません。その花がどこに咲くかで人は花の評価をしがちです。道ばたではモヂエヂゴ(餅イチゴ・エビカライチゴのこと)がだいぶ殻を膨らませてきました。

▼今日から7日まで議会常任委員会の管外視察に同行し北海道に滞在です。移住・定住対策やダム関連などが視察課題とされていて、村の担当課長も同行です。

水ぬるむ季節入り

CIMG4887-1きのうは、地元岩井川地区のパークゴルフ大会へ参加。議会へもご案内をいただいている恒例の行事です。

週間予報の時点では心配されていた大雨もなく、およそ45人の参加者は、暑くも寒くもなしのほどよい天候のもとでプレーと会話を楽しむことができました。

小学校が統合となってからは、各地区ごとにおこなわれていた運動会がなくなり、それにかわって各集落のパークゴルフ大会が多くでおこなわれています。

きのうの最高齢の参加者は80歳の方々で、70歳代後半の方も多数おりました。その方々がいつものように上位にいっぱい入るというパークゴルフならではの特徴と、技のみせどころがこのスポーツにはあります。

この日の男子優勝者は当方の同級生で友人のBさん。われわれよりまだ若い方々も参加しておられるなかで60歳代半ばが優勝ということでも、このスポーツがいかに幅ひろい年代に楽しんでいただけるかがおわかりと思います。

CIMG4869-1CIMG4873-1▼週末の合間には、「早く川で泳ぎたい」と請われていた童と連れだって自宅前の成瀬川へ。雪消えが早かった割には川の水量は豊富。

空は曇りで、時々小雨もきましたが、童はなんのその。淵から瀬へと楽しく体を浮かべて流れていました。

CIMG4863-1CIMG4877-1CIMG4879-17月ともなれば水もやや温みはじめ、それまで石の下に隠れていた大きなカジカたちが淵尻の瀬に出てジッとエサを待つ姿を直接見られるようになります。昔の子供たちがガラス箱とヤスでカジカ突きをしたあの夏が、今年も私たちの母なる川にやってきました。

健康の大切さを考える日

きのうは年に一度の健康診断で村の総合検診へ。

標準時間帯だと列がつづくのでまずは役場に向かい、やや遅めに受け付けに向かいましたが、こちらとおんなじ考えでいる方々がやはりおられるので、待ちの時間はややありました。

それでも検診はスムーズにはこび、こちらが終わった頃には人の姿はかなり少なくなっていました。

「注射を好き」という方はそうはいないでしょうが、こちらも針は大の苦手。そんな心を覚ったのでしょうか、採血の女性の方はニコニコしながら「あら、顔色、変わったぞ」という旨の言葉をなげかけてこられ、ここで会話が成立、緊張をほぐしてくれました。

こちらの血管が細いので採血にあたる看護師さんはどこの医療施設でも苦労するようですが、今回は「細い採血針」という器具でスパッと一回刺し。血液は細いチューブの中を勢いよく流れました。こうして心をやわらげる会話のできる方、そして的確な技、さすが、熟練の医療技術者と思ったものです。

CIMG4850-1CIMG4854-1たんぼ脇の土手にはモミジイチゴが熟れ盛り、エゾアジサイも咲き始めました。

花の焼石だより(その5)

今回は下りを急ぎました。8合目でもう一度ゆっくり過ごそうと思っていたからで、それでリュックも背からはなした訳です。

CIMG4637-1CIMG4640-1CIMG4649-1CIMG4651-1CIMG4658-1CIMG4664-1CIMG4670-1CIMG4685-1CIMG4692-1CIMG4721-1お日様の照らす角度がちがった下で、草原の花群落をまた楽しみ直し、沼のほとりではイワナの動きをしばらくながめました。シャッターを押すときには息を止めますから、花の美しさに息をのみつづけ、撮影では息を止めつづけですから、息づかいがやや荒くなるほどです。

CIMG4724-1CIMG4727-1CIMG4730-1CIMG4728-1CIMG4731-1CIMG4738-1CIMG4742-1CIMG4746-1晴れ渡る見事な青空の下で、あるいは滴のついた花の写真をという100㌫満足のお天気条件はやってきませんでしたが、まずは満足の花山行。妻へのお土産に草原の花景色を動画に幾枚か記録、タゲのすず水(岳の涼水)をボトルに詰め、駐車場到着が4時20分。

CIMG4751-1CIMG4758-1車を走らせる道すがら、エシャガエヂゴ(胆沢川いちご・ノウゴウイチゴのこと)が真っ赤に熟していたのでごちそうになり、林道を歩くヤマドリなども目のお土産にする帰路となりました。

CIMG4837-1CIMG4845-1▼さきに村と議会に提出されていた各部落(地区)要望について、地区の責任者から説明を現地で受け、それにたいする村の対応策などを聞きながら意見を交換し合う時間がきのうもたれました。

要望の一定数は、地区個別の要望というより村が日常的にとりくんでいる行政の一環としてとらえられるもので、村が計画的にとりくんでいるもの、あるいはとりくもうとしているものです。

それらへの対応策は結論を出すのにそんなに難しいものではありませんが、中には、村が予想していなかった地区固有の要望が当然ながらあり、現地をみるということはそういう点でも大切です。

きのうも、現地に足を運んだおかげで、要望の内容を精査するうえで参考になったことがいくつかありました。ひとつひとつについてどう対応するか、村の考えの骨格はすでに地区代表に伝わっていますが、今回の現地視察をうけて、さらにその考えが練り上げられることになります。

CIMG4839-1CIMG4840-1きのうは、村の食肉加工センターが稼働している様子も視察日程にくみこまれました。施設で加工された食材などの販路先として海外も有力な視野に入っていることが当初の事業計画でも説明されています。今週は、知事の東南アジアトップセールスにあわせて、村長もシンガポールに出向き、それには食肉加工センター指定管理者などの関係者もいっしょと聞きます。多額の村予算を注いだ施設だけに、産業発展と雇用確保のうえで計画どおりの事業展開となるよう期待が寄せられています。

花の焼石だより(その4)

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CIMG4604-1CIMG4609-1CIMG4613-1CIMG4618-1CIMG4622-1CIMG4624-1CIMG4626-1キヌガサソウやサンカヨウ、シラネアオイに注目し、ほかに目についた花をひとつひとつカメラにおさめました。花の名前など、もちろん私にはわからないのがいっぱい。

いまでもこんなに花が多いのですから、夏本番になったこのあとの焼石で花の種類が一番多いと思われる時などは、私には名の知らぬ花があふれています。花図鑑を引けば名はあげられるでしょうが、まちがえば失礼ですし、誤解されれば迷惑をかけますので写真だけにしておきます。(これまでも、動植物での説明でまちがいはいろいろあったと思いますので、ご容赦を)

山歩きとは不思議なもので、同じ登山道でも下り目線だと、またちがった魅力が楽しめるもの。趣のちがう花景色をながめながら焼石沼にもどり、ふたたびリュックをおろして小さな楽天の地に腰掛けです。