雪状況視察、内示会、成瀬ダム工事事務所との懇談会

きのうは内容のことなる行事がいくつか重なった一日となりました。

午前は、常任委員会が行う村内の雪状況視察に同行。午後は来年度村予算案の大筋説明を受ける内示会のための全員協議会、終わっては国交省東北地方整備局成瀬ダム工事事務所との行政懇談会と、3つの日程が連続しました。

今年の雪に関しては、積雪がほぼ平年並みであることから雪害に対応する村の体制が「雪害対策部」として機能しており、「対策本部」設置までには至っていないため今般の視察も常任委員会としての活動となりました。議会には常設の災害対策特別委員会がありますが、今のところ特別委員会として固有の行動をする状況には至っていないというのが議会の判断です。

ただ、15日現在把握されているだけでも、雪による事故などは除雪、雪下ろしなどをふくめた除排雪中の事故が数件あり、その中には死亡事例も1件あります。また雪の重みが原因とみられる道路、歩道、住宅、小屋などへの倒木被害も9件あり、なかでも倒木による被害は今冬の大きな特徴となっています。

それらの倒木による人的被害はありませんが、それはたまたま運良く倒木の瞬間に人や車が通っていなかったからということであり、もしその倒木が運悪く通行時に発生すれば大きな人身事故につながった可能性があります。視察終了後の講評では、それら倒木について人的事故や電線等による停電や通話障害などを未然に防止できるいっそうの対策具体化の必要なども当局、議員双方から語られました。

▼来年度予算案の内示では、一般会計で38億6千万円の予算規模と予算案への基本的な考えが村長から表明され、新規事業、主な継続事業などの説明が担当課から為されました。新規では、①手倉地区集会所の風除室増築への助成、②妊娠、出産の際に各5万円、計10万円を給付の国事業、出産時2万円を上乗せの県事業、③仕事や就職に役立つ資格、免許を取得する必要経費の一部補助などがあげられています。特別会計のうち簡易水道事業は約1億6800万円の予算規模で、主要事業としては配水管布設、水源改修工などが計画されています。

▼成瀬ダム工事事務所との行政懇談会は、当初は11月に予定したものでしたが、新型コロナ感染症など議会側の都合で開催を急きょ取りやめとしていた経緯があります。しかし、感染拡大第8波が下降気味となったことから再び開催を計画し、やっと実現できたというものでした。

懇談会は、ダム事業の概要とともに、議員からあらかじめ寄せられていた質問についても懇切丁寧な回答があり、さらに当日の多くの質問についても詳細な説明をしていただきました。年度末をひかえたご多忙のなか、懇談会の開催を快くお引き受けいただき、準備のためと当日、貴重な時間を割いていただいた花篭利行所長様をはじめ事務所のみなさまにはあらためてお礼を申し上げる次第です。