花の百名山・焼石岳(その1)

今後の日程などをみて「この機会を逃せば、6月のタゲ(焼石岳)行きはできなくなるかも?」と思い、天気もまずまずと予報されたきのう焼石に向かいました。すずこやの森から入り、焼石岳から下って横岳方面へ少し入り、姥石平から南本内岳分岐を経由して帰るといういつものコースです。

早朝5時頃に自宅を出て焼石林道に入りましたが、林道除雪や倒木の処理などの作業が前日にされていたらしく、ましてや早朝だったので車はまだ立ち入り禁止状態。それで引き返し、急きょ「すずこやの森」側の登山道から5時25分の歩き始めとなりました。(林道は、この日の日中に登山口まで通行できるようになったようです)

おかげで、要した時間は11時間(写真や、わずかの釣りの時間もふくめ)、スマホの歩数計は約4万歩、いつもより往復滞在の時間がかなり長い山行となりましたが、花の百名山が最も早くに華麗さを見せる花そのものと、新緑、豪雪の年の雪渓、雪田など美しさあふれる景色を目にできました。途中では大きなクマやイワナ、猛禽類など生きものたちとの出会いもありました。

今日は、それらの景色と出会いの中から全体の様子を抜き出して載せておきます。

きのう、東成瀬村コース側から焼石をめざしたのは岩手の方4人(男性3人、女性1人のグループ)、仙台の女性の方の単独行、それに同じく単独行の私とで計6人。登山道に雪が多くあるので入山者が少なければ足跡ですぐに人数がわかります。日中、林道駐車場に車がもし多くあったとすればそれはタケノコ採りの方も含まれていたのでしょう。

仙台の女性は私と同じようにすずこやの森から入ったとお聞きしました。こちらのコースは時間がかかるので、彼女は8合目の焼石沼で引き返しました。これがこの春2度目の焼石登山で、この後すぐ山開きの6日あたりでしょうか、また岩手・中沼コースから登るそうです。70歳のこちらよりずっとお若い方と見えましたが、仙台から来て一人で登る元気さ、その脚力、体力にたまげてしまいました。ほんとに、山が、それも焼石が好きな方とお見受けいたしました。残雪が多かったので、彼女には柳瀞の花園もご紹介し、観賞していただきました。このことは、後にも記します。

こちらが頂上に着いたのは10時。その頃に頂上に見えた人影は若い男女の二人連れと、ほかに男の方1人。そして東焼石・夏油コース側に人影がひとつだけでした。

6日の山開きはお天気もよさそうですし、つぼみ状態もまだかなり多かった姥石平のハクサンイチゲももっと開き、それこそジュウタンのような白花の群落が見え始めるでしょう。きのうは、チングルマもイワウメもまだ開花ゼロでしたが、日曜になったらこれらの花も少しずつ加わると思います。月半ば前後は姥石平の花群落の第1幕のはじまりです。