忘れまじ、大震災と大空襲の日

きのうは村議会3月定例会議2日目の本会議。

開会冒頭、東日本大震災で亡くなられた方々を追悼し全員で黙祷をいたしました。

写真は、9年前の大地震発生3日後と4月2日、宮城と岩手の津波被災地を写した時の様子です。私がかろうじて通った道路沿いでは、破壊された家屋やガレキが流れ着いた山岸で多くの消防団員が行方不明の方々の捜索に懸命になっていました。津波でねじ曲げられた鉄道のレールとともにあの時の光景は記憶に強く焼きついて離れません。

またこの年は震災直後の4月に村議選がありました。被災地の悲惨な状況を察し、世の中全体の通常のうごきが一転して何事にも自粛が配慮されていて、選挙もいつもとまったく違う状況下で告示日を迎え過ごしたことを思い出します。それは、内容は違いますが、今の新型コロナウィルス禍で過ごしている日々と多くの点で共通するものがあります。県内では3月の町議選が各地で行われますが、それら当事者のみなさんは複雑な心中で過ごされていることを察します。

さらに昨日は、東京大空襲から75年目の日です。一晩、わずか2時間ほどで、10万人以上の命が一瞬にして奪われたという東京大空襲。ほとんどの主要都市が同じように空襲をうけました。あの第二次世界大戦では国内で310万人、世界で6,000万~8,000万人の命が戦争によってうばわれたといわれます。さらに負傷者の数を加えればその惨事の大きさに驚くばかりです。我々が忘れてならないのは、戦争は人災だということと、国家の名で行われる最大の暴力で奪われる、その命のあまりの多さです。

▼議会は4議員の一般質問と陳情の審議をおこない散会しました。一般質問の内容は議会ブログをご覧ください。12日~13日は予算特別委員会です。

▼晴天、雨天と暖気が続き雪解けが加速しています。気温17℃となったおとといの晴れ空には、我が家そばの小さなフクジュソウ群生地が、私の知る範囲では最も早い時期に花満開となり、ミツバチの仲間たちが群がっていました。

集落の山々は、3月10日としてはめずらしいほどに雪が少なく、地面が露わになっています。集落入り口にある我が家のたんぼも、畦ばかりか一部では田んぼそのものの土も見えるほど。きのうからの雨で成瀬川はこの春一番の増水となりました。三寒四温を繰り返しながらも、異常な雪消の早い春はさらに加速してゆくようです。