屋根雪を下ろすかどうか迷う時期

いっきに50㌢も降ってくれた6日のドカ雪の後、さらに積雪は少しずつ重なりました。週末、休日は雪の村らしくなり、雪下ろしや雪寄せに動く人々の姿も村内ほうぼうで見られました。

久しぶりに南下した強い寒波のおかげで、家々に吊されていた「凍み大根」も本来の寒気をうけようやく仕上げの段階に入れるようです。あまりの暖気続きで「これで、よく凍みれるのかなァ」と思ったほどでしたから。

わが集落、家々の屋根にも50㌢以上の雪が新たに降り積もったわけで、今冬2度目の本格的雪下ろしに動く人々の姿もみられました。

その一方で、50㌢も積もればいつもなら雪下ろしにかかるのに、そのまま屋根に雪をのせたままの家も案外多くみられます。それは、時期がもう2月も半ば、今後すぐには強力寒波の襲来が予報されず、「もう、それほど多くの雪が重なることはないだろう」と考える方が多いからと思われます。こちらもそういう思案をしている1人で、「この程度の雪なら、かえって屋根に重しとして載せておいた方が、今後襲来の爆弾低気圧による風害対策になるだろう」などとも考えています。

ただし、屋根雪に雨が加われば重さは何倍にもなるので、こんな時に万が一大地震がきたならば困りもの。しかし「ムダな動きはなるべくしたくないし」と、心は微かに揺れたりもしています。風下に溜まったマブ(雪庇)だけは落とすつもりですが。

さて、その判断が的中すればよいのですが、どうでしょう、これから一日で50㌢ほどのドカ雪がまたくるかどうか。判断結果の「運」を試される日々が、もうしばらくは続くことになりそうです。

▼この寒波・大雪のきのう朝、起きてすぐに「水が止まった」と妻の声。年に一度ほどはあることで、湧水源から引いている洗濯などにつかう生活用水が急に断水したらしい。こういう時に限ってトラブルはおきるもの。

何十年もの間の体験からトラブルの原因やその箇所はおおよそ見当がつきます。早速カンジキを履きスコップをもち、備えの各種道具をリュックに詰めて水源方向へ上がりました。

雪原は新雪が積もったばかりで深く、足は、カンジキをつけても膝より上まで雪に沈みます。トラブル箇所も原因も予想したとおりで、1㍍ほどの雪を掘り、すぐに原因の漏水は止まりました。思わぬトラブルのおかげで、今冬では最も難儀なハデコギ(ハデは固まらない新雪。コギは漕ぎの意。ラッセル)をし汗をかき、運動不足でナマっていた体にはほどよい運動になりました。