太平洋側のような気候が続く

降積雪が「記録上最小値」と各地から告げられる極端に雪の少ない県内。そのために深刻な嘆きが聞こえるようになっています。

除雪を冬の間の最大仕事としている業者や個人。積雪があることを頼りにした林業などの職種、冬物を商う方々、営業をほとんどあるいは充分にできないスキー場はその筆頭格でしょう。

反面、雪が少なくて助かっている方々、暖房費の節約で助かる方々もいて、農業用ハウスなど施設園芸のみなさん、除雪経費を軽減できるみなさんは大喜びかもしれません。

嘆きと困ったの双方をかかえている方もいて、当たり前でない自然のうごきに豪雪地帯の社会はかなりの戸惑いが続く日々です。

きのうも、役場帰りに、畦の一部が雪に覆われずに露出している田んぼの一部や、全体に地面が多く見られる日向などを記録しておきました。集落西の庚申塔も、寒中なのにほぼ全体が見えます。陽射しのある日中など寒中の雪国を忘れてしまうほどで太平洋側の冬と同じ。南側の仕事部屋では暖房が一時は必要ない暖かな一日となりました。

川連では、住宅地へのクマの出没がつい先日報道されましたが、こういう春4月のようなお天気が続いたならば、そういう動きをするクマは各地でもっと増えるでしょう。

▼きのうは県南3ヶ町村の議会でつくる連絡協議会で、議長・議会事務局長さんたちと今年の活動などについて協議しました。議会運営についてほかの経験を学んだり、それぞれの行政運営での情報交換など、議長・事務局長にとって参考になることの多い協議会です。協議会の今年の開催地当番羽後町は、この3月に議会が改選されます。

雪の少なさがここでも話題になり、すでに美郷町六郷の小正月行事「竹打ち」が雪不足のため中止が告げられています。横手市内は観測上の積雪がゼロで、市街地は、例年の秋田市内を走っているような感じ。かまくらをつくるのに雪が足りず「ほかから運ぶ」という実情がよくわかります。