過ぎた日曜日、都会や近隣のまちから村にきていた中学生、それに村内の小中学生を含む子供たち6人とその家族を連れて雪上歩きのひとときを過ごしてもらいました。
歩きのきっかけは、村内のAさんから「村を訪れている子供たちをふくめ、子たちを雪の山で遊ばせたい、ついては案内を」とのご連絡をいただいていてのこと。
告げられていた週間予報は「荒れ空」で、「天気がひどくなければ」ということで快諾。幸いむかえた日曜日は、寒かったものの外歩きはだいじょうぶのお天気となりました。
雪の山行きといっても、小学3年生の子たちもいて、さらに子供たちはまだほとんどがキャンジギ(カンジキ)歩きの遠出経験がなく、しかも時間は2時間半ほどですから雪深いブナの森へはムリ。なので、里山のナラ林と、自宅前の河畔林で楽しんでいただきました。
この日は新雪がほとんど降っていませんでしたから比較的雪が締まり、雪道を歩く一列縦隊の後列ならカンジキなしでも歩けるほど。それでも、「まずは、体験」ということでカンジキを用意し履いてもらい、ナラ林ではタヌキの棲むいつもの穴がある森まで案内しました。たんぼわきの高台では成瀬川を一望。Aさんが持参してくれたあっついコーヒーをみんなでいただきひとやすみ。Aさんの山歩きではコーヒー持参が常で、私にとってはこれがひとつの楽しみ。寒いところでの「野外カフェ」の熱い味はほんとにおいしいもの。
河畔林では、手づくり簡易ブランコやソリ乗り、そしてノゼリ摘み体験も少しの間していただきました。子供たちの歓声、笑顔のなかで私も過ごせましたから、こちらが「どうもありがとう」とお礼をいいたくなった休日のひとときでした。子供たちに喜んでもらえるというのはとってもありがたくうれしいものです。
この日の午後は、水の出の調子が悪くなっている自家用水道の見回りにも出かけました。往き来には、ノウサギや森の翁のようなカモシカともご対面。ただし、ノウサギはこちらの発見が遅く、カメラを向けることができたのは走り跳ぶウサギが立木のカゲにかくれたためほんの後ろ足部分だけ。ゆっくり動き(逃げる時はすばやいですが)のカモシカやクマと違い、ノウサギやヤマドリなどの鳥たちは、シャッターチャンスがなかなかめぐってこないものです。ノウサギの写真は後ろ足部分だけですから、見えない前半分と顔は想像におまかせいたします。