商工会の新春懇談会

CIMG1955-1きのう午後は村商工会の新春懇談会へ、副議長、両常任委員長とともに出席しました。

村や地方からの声を、機会をのがさず国や関係機関にすばやく上げることがどれだけ大切かということで、村の予算や事業と直接のつながりはありませんが、長年、村の課題となっていた件につき、昨年1年を振り返って痛感した象徴的なことにふれてあいさつといたしました。

象徴的なことの一番にあげたのは、公共放送であるHKKラジオ第1放送が障害なく村内集落のどこでも聴けるようになったことです。これは、NHKのラジオ放送が始まって以来数十年間の村民の願いで、要望してもなかなか実現しないでいたものでした。FM波を使ってやれば難聴解消はできるのですが、制度の関係でそれは離島だけに限られていたからです。

それで、10年以上にわたって行っていた村と議会合同の国への直接要望で、このことも2013年10月にはじめて要望項目として盛り込みました。それがその年12月3日、国会の衆院総務委員会質疑でとりあげられ、「山間地域でAM放送が届かない場合、FM方式の中継局設置を可能とする法整備を実施したい」との答弁が大臣からなされ、NHK会長も「新しい制度も活用して受信改善につとめたい」と答えていたことを知りました。その後に事態が急進展し、制度が拡充、全国でも離島以外ではこうした方式のさきがけだったのでしょう、村への放送設備工事が昨年進められ実現にいたったものでした。

その他のこともふくめてこういう事例を今回申し上げたのは、「理解して頂きたいことがあったら、機会を失わずにきちんとしかるべき相手、機関に伝えること、そのために行動は機敏に」ということがとても重要なのだということででした。

地方創生が看板にかかげられている今です。中小商工業者の経営発展、村の振興なしに地方創生はないわけですので、今年は、今までに増して村と議会が共同で、「伝えるべきはきちんとしかるべきところに伝える、そのための行動は機を逸せずに」そういう姿勢で村の自治をまもり発展させてゆきたいものです。