天然シイタケとヒラタケ、山神様からのごほうび

CIMG0003-1CIMG0001-1CIMG9930-1CIMG9932-1先日紹介しました、今年はじめて山菜採りに入った田植え過ぎのブナの森のこと。あるミズナラの老木が数年前に倒れていたのを毎年ながめていましたが、今年、その横たわっていた枯れ巨木の枝にシイタケがはじめて出ていました。天然ですからこれはうれしい。山神さまからのごほうびをいただいたような気分になりました。

深山では、朽ち倒れて雪崩れなどで運ばれたミズナラの巨木に、春と秋の二回、天然のシイタケが発生しているのを時々見かけます。その機会はそんなに多くないのですが、一度発生する木に出会ったらしめたもの。それから何年かは、相手が巨木だけに、まれに大収穫の幸運に恵まれることもあります。

ミズナラの巨木の多くは、マイタケ菌によって冒されことが多く、そんな倒木の根元にはしばらくの間マイタケが発生することもあります。倒れても、根元にはマイタケ、幹や枝にはシイタケ、ナラタケなどなど、ミズナラも、山の幸を求める人々にとってはなんともありがたい樹木です。

春と初夏の季節は、シイタケとともにワゲ(ヒラタケ)とも出会える時。こちらは主にブナの枯れ木に多く、春一番に発生するヒラタケは身が厚く、形も味も特上級。味噌汁でごちそうになりましたが、その出し味の見事なこと。天然シイタケ、ヒラタケ、これだから、山歩きはやめられません。