今日で通年議会は閉じられます

今日の本会議で12月定例会議の日程はすべて終わります。

1月4日に議会が招集され、12月9日までをひとつの会期とする通年議会も完全実施から2年目。試行期間を含めれば2年と3月ほどとなります。当初予想したように、特別の不都合はまったくなく、機能的、合理的な議会運営ができています。

計画された施策にたいして現場を踏査しながら「こうした方が、もっと効果が上がる」などの重要な提言もされ、それが具体化されるなどの事案も今年はありました。「常に調査活動や提言ができる議会」として、村民と時代がもとめるあるべき議会活動にむけ、今後もさらに内容を充実したいと思います。常任委員会もそういう抱負をもって来年度に向かおうとしているようです。

▼ところで、わが村議会の元議員でありました佐々木朋文氏(肴沢)が、長年の自治功労が賞され、高齢者叙勲として旭日単光章を受賞されました。今日、県の地域振興局によって賞賜の伝達がされます。

ともに議会活動の時期を過ごし、様々な面で先輩の佐々木氏から教えを受けた者の一人であり、先日おうかがいしてお祝いを申し上げたところです。

cimg8376-1cimg8369-1▼きのうは予想に反して午後には陽射しが。たんぼからながめるモノトーンの景色に陽射しと空の青が加わり、思わぬ晴れ空に体だけでなく心までほっこりとなりました。。

cimg8373-1cimg8374-1おとといオオウバユリを取りあげましたので、きのう、たんぼの土手に立つヤマユリに着いた殻を見たら、ほとんどは実が飛び落ちていました。それでも中には晩生の実もあります。殻を割いたらやっぱりちょうどオオウバユリのように幾重にもなったいっぱいの実が詰まっています。オオウバユリもヤマユリも種のかたちはそっくり。こんなヒラヒラした薄っぺらな実からあんな丈夫な草丈が生まれるのですから、生物の世界には底知れぬ力が満ちているものです。

ヤマユリはオオウバユリとちがって花や実をつけても株の球根はなくなりません。ふたつのちがい、これも不思議なこと。ヤマユリのあのおいしい球根は、ネズミや人間などに食べられなければ、いったいどれほどの間成長を続けるのでしょうか。

cimg8377-1▼今日は議会閉会後、ジュネス栗駒スキー場の安全祈願祭もあります。ゲレンデは真っ白ですから、スキー場の祈願祭らしい雰囲気は出るでしょう。

背景が雪だから

大雪注意報が出されたきのう。「そろそろ根雪かな」と覚悟したところ、その割には降雪が少なく午後には青空も見え、いったん冬構えで緊張した体が少し緩みました。

cimg8362-1cimg8364-1冬を越す片付け仕事の残りなどで畑に立ち寄ったら、土手のエベロ(オオウバユリ)が堅い茎の先に実をいっぱいつけて直立。ほかの野草はススキなどをのぞけばほとんど倒れていますから、背景が雪の白だけにこの一本立ちは目立ちます。殻をあけたら、ユリ科特有のたくさんの実がきれいに重なりついています。

花をつけた株はそれで寿命を終わり、代わりにそばに新しい子株を育てるというオオウバユリ。広範囲に繁殖するためには、この実が殻からはじけて風に乗り飛び出すという、もう1つの世代交代の術をもっているのです。ヤマユリとちがって実のある株に球根はなし。球根をほしければ春の新芽の時がいいのですが、飽食の今はこの球根を食べる方は村にはほとんどいないでしょう。

昔は、デンプンがとれることから大切な救荒食物に数えられたオオウバユリ。それにしても、どんな理由で「大姥・大乳母かな?」などという名がつけられたのか。

cimg8367-1cimg8368-1雪があると映えてくるのはウメボドゲ(ツルウメモドキ)の実。今年はヤマグリとドングリを除けばどちかというと木の実が不作。でも、こちらはどこの蔦にも実がいっぱいです。

ヤマドリはこの実が大好きですから、ヤマブドウが少なかった分をこの美しい実で補っているでしょう。

緑を活かして「幼大根漬け」

cimg8359-1これ、人気の平良カブではありません。姿かたちは似ていますが、葉っぱを見れば一目瞭然、遅くに種を蒔いたまだ幼い大根です。

雪国のこれから半年は、大げさにいえば「緑の色に飢えるとき」。そんなときには大根の葉っぱの緑も大歓迎。我が家では、平良カブのように葉っぱと茎の緑を活かして「幼大根漬け」で食卓に緑を添えます。

cimg8360-1cimg8361-1▼自宅のテーブルの上にしばらく置かれている小さなペットボトル。これは10月に会津若松市役所を訪れた後、隣接する美里町にも研修視察でうかがったときのもの。そのとき、町の施策を説明していただく際にわれわれのテーブルに置かれていたのが町の水道水そのもの。

視察で全国各地をまわれば、行政の特産として販売用につくられている飲料水をお茶の代わりにいただくことは希にありますが、水道水そのものをこうして役立てているところにうかがったのは初めてのこと。

粋なおはからいと、自分たちの水道水に誇りと自信をもたれている町のみなさんの着目に感心しました。

一般質問は4議員

きのうは議会の本会議を再開。佐々木悦男、佐々木健夫、佐々木正利、佐々木修の4氏による一般質問と陳情審議が行われ、後には補正予算案が特別委員会で審議されました。

本会議(議会事務局提供)
本会議(議会事務局提供)
予算特別委員会(議会事務局提供)
予算特別委員会(議会事務局提供)

一般質問は、スキー場誘客増への提言、空き家対策に関するいくつかの確認事項、平良カブの伝統栽培促進、将来にむけた成瀬ダム周辺施設整備、農地集積をすすめるための課題の克服、稲作のブランド米づくりとカメムシ防除やカメムシ被害米などの色彩選別機利用に関する農業法人と個別担い手農家の負担差課題等々が議論されました。

陳情は、医療や介護などの充実をもとめるなど6件で、いずれも全会一致で採択されました。

議会事務局提供
議会事務局提供

夕刻4時には、椿台に建設された循環拠点施設(籾殻炭化施設・くん炭製造機械)の火入れ儀式が行われ、議員一同とともに出席。大きな支出をした事業であり、成果が確実にあがるよう祈願しました。

この拠点施設が建設された立石や隣接するウルヰ地区には、ほかに大型牛舎や堆肥舎の棟、地元業者の新社屋や関連施設棟、成瀬ダム2号トンネル工事業者の事務所兼宿泊プレハブ棟などが集中、人のうごきがはげしくなり様子が一変しています。

師走小春

cimg8331-1小春は陰暦の10月をさす言葉ですが、風もなく陽射しが斜めに注いだきのうおとといの陽射しは、さしずめ「師走小春」とでも呼んでおきましょうか。我が家の土手のタンポポも花がまだ咲いていて、蜜をもとめる虫の姿も。雪国にとってこの土、日曜日は「ええ、空だなぁ。今年最後のdsc_0002-2暖か天気となるのかな」と思われるおだやかな一日でした。空気が澄んだ土曜日の宵は、三日月と金星がならんで南の空に輝きました。

まだ12月議会中ではありますが、11月から続いたちょっときつめの行事日程もようやく途切れ、土、日曜日は、議会準備、近場の散策、書きもの、読書などで過ごしました。

今週半ばの予報には雪だるまが連続していますから「根雪前の散策はこれが最後かも」と、訪れた童と河川敷の散策。後には青空に誘われ天正の滝まで足を運びました。

cimg8267-1河川敷にはウメボドゲ(ツルウメモドキ)の実や初冬のキノコがちらほら。水量の多い小沢は、沢に倒れた柳の木を橋にして童は少々の冒険をしながらなんとか川渡り。この冒険が気にいったようで「また、やりたい」といいますが、落ちればそのまま沢にドブン、夏と違い冬ですから濡れればたちまち寒さでブルブルは必定。それで「来年、暖かくなったらやろう」と説得。

cimg8303-1cimg8300-1cimg8312-1cimg8309-1cimg8319-1cimg8294-1cimg8290-1cimg8284-1cimg8270-1cimg8287-111月半ばには1つも見えなかったブナの枯れ流木に、傘も茎も肉厚で黄金色のナメコが光ります。ナメコとしては晩生・最高級の味が蓄えられている逸品です。ユギノシタキノゴ(エノキタケ)も成長の頂点に到った発生木と出会い、これも傘が大きいですから採りごたえがあります。

cimg8328-1cimg8350-1cimg8351-1ナメコ料理にはセリがつきもの。「セリ、食べたい?」と問うと「うん、食べ
たい」と童。キノコと並ぶ湧水脇のノゼリを摘み、湧水の淵に遊ぶウグイとアブラハヤの小群れをながめ、ここでの散策は終わり。河原に遊んだ1年前、2年前、3年前の出来事を覚えていて
所々で「ここでは、こんなことがあったね」といいますから、河川敷は童の記憶の片隅にほんの少し刻まれているようです。

cimg8341-1cimg8339-1cimg8344-1cimg8342-1cimg8343-1続いてひとり天正の滝などにむかい、これも、今年最後でしょうブナの谷にこだまする滝の音、冷たく落ちる瀑布をしばらくながめました。ブナの森の樹下には常緑のイワウチワが目立ちます。そばの枯れ木にはまだムギダゲ(ムキタケ)も。

cimg8355-1cimg8335-1cimg8347-1エド(池)に水を引く裏手の小沢に棲むヤマメ、イワナ、カジカたちは動きを止めて半年間のえご(岩石や岸辺の隠れ場所)、石の下ぐらしに入りました。里山の道脇には、真っ赤なガマズミもあり、口に含んだら熟れた実特有の甘酸っぱさが。この実をよく食べたわがガキの頃を思い出します。山の木の実は、ひとつひとつが趣のちがった郷愁をさそうのです。

任期最後の農業委員会会長代表者集会へ

全国農業委員会会長代表者集会が、きのう都内のメルパルクホールで開かれました。

cimg8261-1cimg8264-1cimg8265-1cimg8237-1農業委員の公選制や推薦で委員を選ぶことが廃止されました。すでに法改定にもとずき新たな委員会と農地利用最適化推進委員で構成されている市町村が県内にも3つあり、来年7月の改選時にはわが村も含め全国で6割の農業委員会が新しい体制に移ります。

集会では「農地利用の最適化を加速させよう」と題してのパネルディスカッションと申し合わせ決議がおこなわれ、助言者の一人として県農業公社の三浦庄助理事長がつきました。

集会全体でも中山間地にとくに目立つ「利用されていない農地、荒れている農地」への対応策(利用と非農地化の選別)が、今後、国政全体の大きなしごとになってくることが感じられた会議でした。集会前夜には、県選出の与野党国会議員への要請集会と懇談もありました。

cimg8232-1集会の前日には農業者年金加入セミナーが砂防会館で行われました。セミナーの講演は毎年好評で、今年は「ふるさと料理人」として注目を集めている藤清光(とう せいこう)氏による「食はいのち~足元の宝、ふるさと料理~」と題する講演です。

講演終了後、「最後まで眠気が出なかった講演は久しぶり」などという会話が方々で交わされるほどに豊かな講話が会場をつつみました。

藤氏の講話のなかからこちらがとくに感じたところをメモしています。そのメモには「食の乱れは体の乱れ、体の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ」「食の欧米化などによる65歳以下の短命化が日本でおきている」「健康サプリメントは、食の最も大切な噛むということと離れている。噛む、あごをつかう、唾液を出す、が食のもっとも大切なこと」「具のたくさんはいった味噌汁(具高汁)は見事な栄養食」「にんにく、味噌汁、大豆、しょうが、かぼちゃ、らっきょう、梅干しなどは究極のふるさと栄養食」などです。実際のお話と私のメモ(講話を要約したメモ)では内容が違うかもしれませんが、こちらが受け止めた感じを含めてのメモということでご理解を。繰り返しますが、「65歳以下の短命化、噛むことの大切さ、健康サプリメントに頼ればどうなるか」「味噌汁や、ふるさと食品の大切さ」う~む、なるほどです。

cimg8247-1cimg8248-1日本人のその食の流通を担う東京の市場が揺れています。きのうは、その豊洲と築地にも足を運び、問題の「地下空間」の建物も目にいれました。

cimg8256-1cimg8251-1大会の会場は芝公園に隣接していて、この季節はタワーといちょうがほどよい色の調和をみせてくれます。都内は公園や緑が多し。集会開会前の公園は、陽射しにくつろぎながら食事や昼休みをする方々でいっぱい。われわれ雪国びとは、こういうくつろぎ姿とは半年間おさらば、今朝は、強風の後にまた雪降りです。