全国農業委員会会長代表者集会が、きのう都内のメルパルクホールで開かれました。
農業委員の公選制や推薦で委員を選ぶことが廃止されました。すでに法改定にもとずき新たな委員会と農地利用最適化推進委員で構成されている市町村が県内にも3つあり、来年7月の改選時にはわが村も含め全国で6割の農業委員会が新しい体制に移ります。
集会では「農地利用の最適化を加速させよう」と題してのパネルディスカッションと申し合わせ決議がおこなわれ、助言者の一人として県農業公社の三浦庄助理事長がつきました。
集会全体でも中山間地にとくに目立つ「利用されていない農地、荒れている農地」への対応策(利用と非農地化の選別)が、今後、国政全体の大きなしごとになってくることが感じられた会議でした。集会前夜には、県選出の与野党国会議員への要請集会と懇談もありました。
集会の前日には農業者年金加入セミナーが砂防会館で行われました。セミナーの講演は毎年好評で、今年は「ふるさと料理人」として注目を集めている藤清光(とう せいこう)氏による「食はいのち~足元の宝、ふるさと料理~」と題する講演です。
講演終了後、「最後まで眠気が出なかった講演は久しぶり」などという会話が方々で交わされるほどに豊かな講話が会場をつつみました。
藤氏の講話のなかからこちらがとくに感じたところをメモしています。そのメモには「食の乱れは体の乱れ、体の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ」「食の欧米化などによる65歳以下の短命化が日本でおきている」「健康サプリメントは、食の最も大切な噛むということと離れている。噛む、あごをつかう、唾液を出す、が食のもっとも大切なこと」「具のたくさんはいった味噌汁(具高汁)は見事な栄養食」「にんにく、味噌汁、大豆、しょうが、かぼちゃ、らっきょう、梅干しなどは究極のふるさと栄養食」などです。実際のお話と私のメモ(講話を要約したメモ)では内容が違うかもしれませんが、こちらが受け止めた感じを含めてのメモということでご理解を。繰り返しますが、「65歳以下の短命化、噛むことの大切さ、健康サプリメントに頼ればどうなるか」「味噌汁や、ふるさと食品の大切さ」う~む、なるほどです。
日本人のその食の流通を担う東京の市場が揺れています。きのうは、その豊洲と築地にも足を運び、問題の「地下空間」の建物も目にいれました。
大会の会場は芝公園に隣接していて、この季節はタワーといちょうがほどよい色の調和をみせてくれます。都内は公園や緑が多し。集会開会前の公園は、陽射しにくつろぎながら食事や昼休みをする方々でいっぱい。われわれ雪国びとは、こういうくつろぎ姿とは半年間おさらば、今朝は、強風の後にまた雪降りです。