無農薬、甘くておいしい村内産ホウレンソウ

冬の間、村内産のシイタケやホウレンソウを食べられるなんてことは、昔では考えられなかったこと。

CIMG0593-1CIMG0596-1今では、菌床シイタケ栽培にとりくむ農家あり、一方では、トマト栽培農家が、冬の間の施設活用でホウレンソウ栽培もとりくまれています。ですから冬でも、村産の安価なシイタケと完全無農薬栽培のホウレンソウを村人はおいしくごちそうになれます。

わが同級生には、花卉栽培(リンドウ)農家あり、トマト栽培農家あり、牛飼い農家あり、ホウレンソウ栽培農家ありと多彩。Sさんのハウス内のホウレンソウもだいぶ丈が伸び、そろそろ収穫も終わりの時期に近づいているようです。でも、まだまわりは雪なので、いまちょっと、村の人々は、甘くて無農薬栽培のおいしいホウレンソウを食卓にあげることができるようです。

▼異動で村の小中学校に転入された教職員の合同挨拶会がきのう午後にありました。午前には新任式もあったということ。村の学校と子どもたち、それに役場や村全体の姿に見て触れて、みなさん率直なところどんな感想をもたれたか、そのうちじっくりとお聴きしたいものだと思いました。始めの印象というものは、いろんな意味で大切ななかみを含んでいると思うからです。

村へ転入される先生方は、小学校合併前は通勤距離が長くて大変だったでしょう。でも今は小中とも村の入り口、役場所在地の田子内ですから以前に比べたら比較にならぬほど。そういう条件とともに、教育環境も村としては最大限の態勢をとっています。前任校と同じように存分のお働きで、身も心も賢しく、生きる力をしっかりともった子を育んでくれるよう期待したいものです。

CIMG0598-1CIMG0599-1CIMG0600-1CIMG0607-1CIMG0610-1▼所用で往き来する折、わが家近くの土手で目にする早春の野草たち。芽を出す仲間たちは、一日ごとに種類が多くなっています。カンゾウ、ミツバ、シャク、それにヨモギは手軽に食べられる野の菜。山菜というよりもこれは野の菜、土手の菜、道ばたの菜と呼んだほうがふさわしい。早速、カンゾウは味噌和えで、他はテンプラでちょっとの風味や香りを楽しみました。

CIMG0601-1雨天が続いていて、チャワンバナコ(イチゲ花の仲間)はみんな花を閉じたまま。一つ一つの花も、同じようでいてみんな個があるはず。今日は小中の入学式ですが、この小さな閉じ花群落を見つめると、幼いながらも、若いながらも、礼儀正しく、芯が強く、しなり強い村の子たちを思いうかべます。小学校で、中学校で、みんな、すばらしい花を咲かせることができますように、です。

うれしい春、つらい春

CIMG0540-1CIMG0538-1CIMG0573-1▼村保育園の「新入児をむかえる会」が土曜日にあり出席。

ご案内をいただく行事のなかでも、この日は、保護者のみなさんをはじめとして私らよりも最も齢の差のあるお若い方々ばかり。一年増す毎にその年の差がひらきますから、自分の齢をよくよく自覚する日でもあり、若い気をみなさんからいただく日でもあります。

新入児は1歳児3人、2歳児3人、3歳児3人、4歳児1人、途中入園児が、0歳児1人、1歳児1人、3歳児1人。在園児をふくめた67人の子どもたちで新年度のスタートがきられました。この春の卒園児が31人と多かっただけに、少しの間、にぎやかさがちょっぴり足りなめになるのでしょうか。

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CIMG0528-1CIMG0553-1CIMG0556-1▼週末の所用で村内をめぐった時に見かけた道路や住家そばの春の顔たちです。バッケは早春の名主のように立派な顔立ちとなりましたが、ショウジョウバカマは、晴天でもまだ蕾を傾げたままでした。ブナの花芽がとても多い年のようで、わが家前の公園樹はもうこんなにふくらんでいます。ここまではみんなうれしい春です。

CIMG0561-1CIMG0562-1▼もう一つの春、スギ花粉が猛威をふるっています。わが家前、杉林の花粉が土曜日はすごかったです。まるで煙のように周期的にボワーと立ち上がる花粉。何度も何度もそれが続き、東風にどんどん流されてゆきます。花粉症に苦しむ方々のつらさがなくなるまでにはまだまだ日を要するようです。花粉アレルギーのみなさんには、こちらはまったくこまった春、つらい春。ものごとには、裏表、一長一短あり、みんなこれ良しとはなかなかゆかぬものですね。

CIMG0570-1▼土曜日夜は、総会を準備する部落(自治会)の役員会へ。翌日は、消防の駆けつけ訓練にあわせて呼びかけられ、入道地区以外の岩井川3地区の避難訓練もおこなわれました。今回の避難訓練は、これは訓練のイロハから考え直さなければならない課題を地区としていっぱいかかえた内容となりました。

▼昨日からまた雨天が続いています。4月の雨は決まって雪崩を呼びます。栗駒道路の除雪、須川温泉・栗駒山荘の開業準備に出かけている方々も含め、深山でも、里でも、雪崩や落雪には充分すぎるほどに注意をはらってほしい季節です。関係者は油断禁物の徹底を。

サワガニくんと半年ぶりのご対面

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▼予報が3日以降連日の雨マークをつけた下で晴天となった昨日。

入学前の春休み、前々から「春になったら沢ガニとサンショウウオに行く」を約束していた童とともに「4月なら、こちらも、もうぎりぎり今日しかない」と約束を果たしに雪消の湧水地へむかいました。

さすがにサンショウウオは、ずっと深くで冬眠しているのでしょう、夏場のように石をおこせばすぐに見つけられるというわけにはいきません。

雪解けの今は湧水の量も豊富。清水のそばの大きな石を二人で起こしあったら、一人前のサワガニが3匹見られました。

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雪がほとんど積もれない清水湧き口のそばには、ワサビがとっくに新芽を出し、ミズバショウも苞(ホウ)芽をだいぶ大きくしています。

CIMG0497-1CIMG0501-1CIMG0505-1いつもと反対側の河川敷からながめる山と川。1~2月と極端に降雪の少なかった今年の村でしたので、山はここ数年にないほどの速さで日増しに土色の面積をひろげています。ドホドホとした暖かい雪消し風が連日吹かないので成瀬川はまだ黒濁流にこそならないものの、雪解け水とよべるほどに激しい流れを見せるようになりました。

庁舎内は新鮮ムードいっぱい

▼昨日は、朝一番で、このほどの人事異動で新任となった議会事務局長と農業委員会事務局長への辞令を交付。また、新任となった広域消防から消防長をはじめみなさんが見えられ応対。副村長もいよいよ初仕事で、元気いっぱいのごあいさつ。

異動の4月は、庁舎内が新鮮ムードに満ちています。そんな雰囲気があちこちに漂っていますから、やや古錆びてきたこちらも、また一皮むけそうな気になりました。

わが村役場の場合は、多くが庁舎内の異動で済みます。なので、職員のみなさんは、引き継ぎがスムーズに終えるまでこれからほぼ一週間、これまでの仕事とこれからの仕事の兼務で、あちらへこちらへと椅子に落ち着きがない日々となるでしょう。

CIMG0412-1▼昨日載せたわがたんぼそばの小高い地には、何十年(100年以上かも)もの間使われつづけているマミ(アナグマ)の巣穴があります。

その巣穴を雪のない季節にのぞくと、穴口は、一つ、二つ、三つと数えて常に5つ以上はあります。土の中では、ちょうど蟻の巣穴を大きくしたように全部がトンネルでつながっているのでしょう。

CIMG0411-1その巣穴に立ち寄ってみたら、雪の上に一つだけ土まで続く穴があり、生きものの出入りした跡が歴然。マミが掘った巣穴の一部にムジナ(タヌキ)が同居していることがありますが、もしかしたらこの穴はそんな穴の一つかもしれません。

雪の上に出入りしたのは、冬眠しないムジナか、それとも冬眠から覚めたマミか。いずれこの雪の下には、ぞろぞろと何匹ものマミ族、ムジナ族がかたまりになっているはず。雪上にいる私の気配を知って、モゴモゴしている彼らの動きや吐く息の音がきこえてこないかと、穴口に耳をあててみました。

二つの種とも人に殺傷危害を加える心配はまったくない生きもの。もし生態観察をご希望の方がおられれば、年中いつでも観察できる彼らの古民家をご紹介しますよ。

CIMG0410-1CIMG0432-1▼もう一枚の雪上の写真と鳥の羽、獣の糞跡も、同じたんぼそばの林でのもの。獣はおそらくテンでしょう。春の雪上を歩けば、獣たちが今冬を生き延びた跡をふりかえることもできます。

たんぼそばで歴史を偲ぶ

CIMG0443-1還暦を過ぎる頃になると、この先健康寿命を刻める自分の余生年を考えるからだろうか、「とし(齢)とれば、しとづぎも(ひと月も)、えぢねんも(1年も)、たづなぁ(経つのが)、はゃー(早い)」となる。

そんなわけで1~3月はあっという間に過ぎた。昨日は、村が直営で除雪路線を確保するため冬期だけ除雪活動に勤める方々が、「今期は今日で終わりです」と一同であいさつに来られた。冬期除雪を終えた4月からは、県から委託されている国道342号の春山除雪に入り、須川温泉・栗駒山荘の開業に備える。国道397号の春山除雪も彼らが担う。

年度入れ替わりもあるが、議会の任期も今月29日まで、早改選の月入り。そういうことがある中、わが議会事務局長が先の異動で総務財政課長に就くこととなった。こちらも、任期内になんだかんだと締めくくりをつけておかねばならぬことがあり、二人であれこれの整理に時間を割く時が続いている。さすがに、入園式以外は公務の会議は今週はない。

2CIMG0415-1きのう、カトリノ(川通野)のわがたんぼそばにある国道沿いの小高い地にゆるりとあがった。平安の古代から江戸を経てその後いつの頃までだろうか、この小高い地は仙北街道や椿川、桧山台方面にむかう古の道として永く歩かれたところだろう。たんぼ脇の道はただの農道ではなく今も旧村道で「赤道(アガミヂ)」となっている。
3CIMG0418-1この地のすぐ先にはジュネス栗駒スキー場から落ちる柳沢がある。成瀬川沿いは今は国道やたんぼ、家屋もあるが、昔のそこは本流が大きく蛇行し断崖の下にはいくつもの大淵があったのだろう。だから、昔の道は、合居川を越えるとまずはカトリノに上がり、柳沢の出口方面に向かったようで、断崖の上には、数十年前まで歴史をしのぶ旧家があった。村の郷土誌が記す藩政時代の手倉川原村地図の最北をみれば、当時の成瀬川蛇行の様子がしのばれる。もしかしたら洪水の時以外は断崖をへぐるようにして崖下を歩いたのだろうか。

つまり、この地は、何百年間も村や奥州の人々が踏んだところ。奥六郡を支配した平泉藤原氏の祖、藤原清衡は、後三年の役で仙北街道(手倉越・中山越)を往復したと郷土誌は記す。晩年、都から平泉をめざし4CIMG0421-1た逃避行の義経も、成瀬川を右手にみながらこの地を通り、ブナの森の手倉越を経て平泉に一時の安堵を得たのかもしれない、などと私は勝手なロマンをこの地に描く。147年前の戊辰戦争でも「水沢藩兵は手倉越(中山越)を経て退却しているがその人数は文書にはない。おそらく数百人と思われる。」と村郷土誌は記す。仙台藩、南部藩の襲撃や退散もふくめ、維新の歴史の踏み跡もこの小高い地にはある。

その崖地はブナ、ミズナラ、カタスミなど、300年近いのだろうか最高樹齢を数える木々が、春の萌え、秋の紅葉を彩る景勝の地。藩政の人々、戊辰の役の人々の息づかいと往来、騒ぎをも知っている木々である。この断崖の地の下は硯滝(すずり滝)。滝の上には小さな窪地が見え、そこは、むかし私の生家のたんぼがあった所で、往時をしのぶ跡が今もある。眼下の成瀬川を眺めていたら、頭上にタカのつがいがいて鳴きを交わしていた。
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わが「経営?面積」はおよそ1万町歩(㌶)?のホラ話

村の総面積は203.6㎢。うち山林原野が189㎢、国有林が92㎢。国有林だけでも9,200町歩(㌶)で、それは国民みんなの財産。山林原野のほとんどは官民問わず自由に出入りできる山となっていて、そこには豊富な山の幸がある。

なので、お茶のみ話で私は、「わが家の『経営?面積』は、山菜9,200町歩(㌶)とキノコが天然ホダ木や天然株などで実は無尽蔵なんだ」などと、ちょっとのホラ吹き話をある方としたことがある。民有林野をふくめれば1万8,900町歩(㌶)が経営?面積。

なんのことはない、これは村の林野にある自然の山菜やキノコの生える面積や木材の量を、たとえばの話としてとりあげたもの。

天然のそれら食材をお金に換えることができる財産を村のみんなはもっているということでのたとえ話だった。ちょうど海の漁師が天然の魚介類を獲って生きているのと同じで、我々山の民も、無農薬、無化学肥料、無施設、投下費用ゼロで自然が育てる山菜やキノコを毎年食べ、その道に長けた方々はそれを換金し生業としてもきた。

むかしは、それにノウサギを主にした野生鳥獣の肉も利用した。野生鳥獣を「放牧」しているとしてとらえるなら、その自然「経営放牧」面積もまた広大なものとなる。野生ではなかったが、村は、いま注目されている短角牛(アガベゴ)を、秋田岩手にまたがる広大なブナ原生林と高山植物咲き乱れる国定公園にまで放牧してきた歴史を過去にもつ。これなど、究極の低コスト産業であっただろう。

大量消費、大量投棄の生活への警鐘があちこちで鳴らされている。そんな時、山に暮らすなら、山の産物を自分のできる範囲で暮らしに活かすことをわれわれはもっと考えていいのでないか、と思っていて、先のようなことを極端な例としてあげてみた。

豪雪がもたらす最大の財産のひとつ、山菜とキノコは、まだまだ世のため人のため、そして自分の暮らしに活かすことができる。奥羽山脈、豪雪、県境の広大な「経営面積」をもつ村だからこそ持つその価値に、われわれはもっと気づいてよいのではないか。

CIMG0375-1CIMG0378-1CIMG0380-1▼わが家前の成瀬川。日中でもまだ雪解け濁流にはならず笹濁りの流れがしばらく続きます。本流、支流と川岸の淵には、渓流魚をめざした太公望たちの足跡が雪上に見られます。雪消の早い河川敷湧水脇には、ウドザグ(ハナウドの仲間)が芽を出し、いつものようにユギノシタキノゴ(エノキタケ)がチラホラと顔を見せ始めました。

この季節が待ち遠しかったワラシ(童)の頃

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2CIMG0321▼豪雪続きだったここ4年間のいつもの年より積雪が少なかった今冬の村。その分、地面にも、草木にも、川にも、いつもの年より春がやや早めに訪れているようです。
わが家そばの国道に接する土手にはチャワンバナコ(イチゲ花の仲間たち)が咲き始め、フクジュソウ群落もいよいよ花まっ盛りになりました。

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一方の川。天正の滝の渓谷から流れ下る合居川はわが家すぐ近くで成瀬川に注ぎます。子どもの頃、勉強などはそっちのけでイワナやカジカ獲りに夢中になった通称「イワエドコ(岩井戸っこでしょぅか?淵の名です)」そばの瀬のそばには、むかしと同じようにネコヤナギが、少し勢いを増した雪解け水との共演で早春の趣きをかもしだしています。
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7CIMG0339わがたんぼの土手からのぞむ成瀬川。国内有数の広大なブナ林をはじめとする森林生態系保護地域となる栗駒山麓と栃ケ森山方面北ノ俣沢の二つの大きな渓谷から流れる本流は、わが家前でもう一つの支流合居川を合流させ村を下ります。その本流も笹色に光り、真冬の静8CIMG0366から躍動の流れへと川面の様子を一変させています。

雪が少なかったシーズンといっても、わがたんぼはまだ厚い雪の下。これがあとひと月で全部とけ消えてしまう頃、ようやくこの地は耕起作業がはじめられます。
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わが家脇を流れる岩井沢。ここは、イワナやヤマメ、川ザッコ(ウグイ)、カシカ(カジカ)、ニガッペ(アブラハヤ)、スナヤツメの生息するワラシ(童)の頃からの小さな遊びの天地。沢岸の雪の厚さは1㍍、ここより積雪の多いたんぼも優にそれだけの雪に覆われているということです。10CIMG034411CIMG0288

村はまもなく本格的な堅雪渡りができる頃。堅雪、イワナ釣り、セリ摘み、ヒロッコ堀り、ぶりっこカシカ獲り(卵を抱いたカジカ獲り)、小さな社を根城にした柴木の刀でのただがいっこ(ちゃんばらごっこ)、私らが童の頃、待ちに待っていたあの春が、今年もやってきました。
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▼27日には、転出される小中の先生方の合同あいさつ会、後に村の表彰式がおこなわれ、午後には広域市町村圈組合の3月定例議会へ。
16CIMG0272人口減少や市町村合併が影響してでしょう、学校の統廃合がすすみ、それにあわせて教職員の広域異動がめずらしくなくなりました。今回も、住居は管内ながら遠い方面へ転出という方もおられます。教職員に限らず新聞に数多の異動発表が載る季節、例年のことながら転出の身におかれる方々のこもごもの心情と苦労を推察してしまう季節です。この日は、村の表彰式で受賞された方々もふくめ、村の教育、村づくりのためにご難儀いただいたみなさんへ感謝感謝の時でした。

年度末ぎりぎり広域組合議会

▼広域組合議会の3月定例会が今日開かれます。議会前にうけている議案等の説明の日がお互いに調整とれず、やっと昨日その時間を役場でもちました。

第3次の行政改革の実施状況の報告や、34億3,600万円余の来年度一般会計当初予算案などが、今日午後の全員協議会や定例会で報告・審議されます。広域組合行政でも、村行政でも、行財政改革は不断の課題であり、改革の到達状況を節目節目で把握することに議会としてもさらに意を注がねばと思います。

組合の当面する大きなしごとは、先日安全祈願祭をおこなった新ごみ処理施設(熱回収施設)の建設であり、来年度当初予算案にも6億円近い整備費が盛られています。

CIMG0256-1CIMG0259-1▼予報されたように、きっちりと冬にもどった村。ミツバチを招くほどに咲きそろっていたフクジュソウもまたふんわりと新雪におおわれ、晴天なのに冷たい西風が吹いた昨日は花びらもやはり閉じていました。

春告げ花と新雪、毎年、雪のくにならではのとりあわせの妙が、今年はこのあとまだおとずれるのでしょうか。

現任期の村議会で最後となるだろう会議

昨日、おそらく現任期の村議会としては最後の会議となるであろう全員協議会を開催。作業がすすめられていた議会の運営にかかわる基準や先例の見直し、改定を協議し終えた。

新しく構成される議会を前にして、議員全員が二つの常任委員会に所属できるための条例改正は先に終えていた。が、ほかに、議会の運営に関する申し合わせなどで、すでに実行されていながら様式化されていない内容などをふくめ、改選後の議会がスタート時点から円滑にすすめられるようにしたもの。これで基準と先例の柱をほぼ整理できたことになる。

全国標準に添う運営基準に加え、村の議会の特徴を随所におりこんだ基準・先例であり、通年議会の施行、複数の常任委員会所属ができる条例改正とあわせて、議会の運びはより機能的、機動的、効率的に、また円滑にできるだろう。

▼改選の時期を控え、立候補予定者に係わる選管主催の説明会が午前にあった。近年の地方自治体選挙の一つの特徴や動向をとらえての取材もあってだろう、めずらしく会場にはNHKも含めマスコミの方々の姿がみられた。

CIMG0252-1▼3月末、お日様の沈む方角が南からだんだんと北に寄り、山間にひらけるわが集落では、成瀬川が雄物川をめざして流れ下り、山と山の間で最も間口が開けた西に沈む。つまり、集落ではいちばん低い地平で夕日をながめられるのが彼岸過ぎのこれから。

風混じりの小雪でやや荒れ気味だったきのう、夕方になったら天気もおとなしくなり、その夕日がこうこうと輝くままで沈んだのが5時45分頃でした。

♪♪春よ来い、早く来い、歩き始めた……ちゃんが

CIMG0001-1▼今朝は、「これが今冬最後の雪寄せかな」と思いながら、久方ぶりの除雪でトラクターのエンジンを動かしました。

例年、3月から4月はじめにかけては、毎朝の雪寄せや屋根の雪下ろしがほとんどなくなります。でも、村ではまだ土とまみえる仕事がハウス以外ではほとんどできず、かといって昔のようにコエ引きや薪伐り・薪運びの仕事もなく、体だけは案外忙しさから解かれるときです。

年間を通じて、肉体労働・作業からはいちばん解放される時だけに、「春が早く来てほしいような、それでいて、忙しくなる春はあんまり早く来てほしくないような」複雑な心持ちの季節を過ごしています。

CIMG0199-1CIMG0203-1CIMG0195-1▼そんな私とは別に、このほど10歩ほどは歩けるようになった娘(長女)の息子童は、歩くのがとってもうれしそう。いまのところはやっとできるようになった一人立ちと一人歩きに夢中ですが、早く若葉萌える外を歩かせたいものだと思います。

大学もふくめて卒業の時はほぼ終わりに近づき、列島は、若者が一人立ちに向かう春。立ち、歩みをはじめた幼子にも、社会人としてはたらきはじめる若人達にも、健やかな未来が拓けますように、です。