冬の間、村内産のシイタケやホウレンソウを食べられるなんてことは、昔では考えられなかったこと。
今では、菌床シイタケ栽培にとりくむ農家あり、一方では、トマト栽培農家が、冬の間の施設活用でホウレンソウ栽培もとりくまれています。ですから冬でも、村産の安価なシイタケと完全無農薬栽培のホウレンソウを村人はおいしくごちそうになれます。
わが同級生には、花卉栽培(リンドウ)農家あり、トマト栽培農家あり、牛飼い農家あり、ホウレンソウ栽培農家ありと多彩。Sさんのハウス内のホウレンソウもだいぶ丈が伸び、そろそろ収穫も終わりの時期に近づいているようです。でも、まだまわりは雪なので、いまちょっと、村の人々は、甘くて無農薬栽培のおいしいホウレンソウを食卓にあげることができるようです。
▼異動で村の小中学校に転入された教職員の合同挨拶会がきのう午後にありました。午前には新任式もあったということ。村の学校と子どもたち、それに役場や村全体の姿に見て触れて、みなさん率直なところどんな感想をもたれたか、そのうちじっくりとお聴きしたいものだと思いました。始めの印象というものは、いろんな意味で大切ななかみを含んでいると思うからです。
村へ転入される先生方は、小学校合併前は通勤距離が長くて大変だったでしょう。でも今は小中とも村の入り口、役場所在地の田子内ですから以前に比べたら比較にならぬほど。そういう条件とともに、教育環境も村としては最大限の態勢をとっています。前任校と同じように存分のお働きで、身も心も賢しく、生きる力をしっかりともった子を育んでくれるよう期待したいものです。
▼所用で往き来する折、わが家近くの土手で目にする早春の野草たち。芽を出す仲間たちは、一日ごとに種類が多くなっています。カンゾウ、ミツバ、シャク、それにヨモギは手軽に食べられる野の菜。山菜というよりもこれは野の菜、土手の菜、道ばたの菜と呼んだほうがふさわしい。早速、カンゾウは味噌和えで、他はテンプラでちょっとの風味や香りを楽しみました。
雨天が続いていて、チャワンバナコ(イチゲ花の仲間)はみんな花を閉じたまま。一つ一つの花も、同じようでいてみんな個があるはず。今日は小中の入学式ですが、この小さな閉じ花群落を見つめると、幼いながらも、若いながらも、礼儀正しく、芯が強く、しなり強い村の子たちを思いうかべます。小学校で、中学校で、みんな、すばらしい花を咲かせることができますように、です。