木の実も豊穣です

CIMG1139-1CIMG1140-1CIMG1141-1CIMG1155-1わが家の後ろには昔からクルミの木がいっぱい。

こちらが小学生の頃は、まだ木にクルミの実が着いている初秋の頃に「クルミ落とし」に夢中になったもの。樹の下から石つぶてや棒で落とし切れない実もあり、最後には木に登って「落とし」にとどめをうったものです。

ある日、ある時、隣の遊び仲間と二人木にのぼり、たまたま二人で同じ枝に足をおいたら、二人の重さをささえきれず「ビリッビリッ、ビリビリビリー」と枝が裂け、実のなった枝ごと落下した思い出もクルミにはあります。このときはたまたま下に葛のクッションがあり地上に直接落下とまでは至らず二人とも助かりました。いろいろな「落ちる」を人生で何度か体験していますが、この時の落ちる瞬間の緊張も私の記憶からなかなか消えそうにありません。

そういう冒険までして手に入れようとしたクルミや栗の実。今は、実を拾う方は少なく、リスもまだ集めきれないのでしょう、わが家の後ろにもこんなに落ちたままです。

実といえば、ブナグリ(ブナの実)は深山も里山も「これほど実が成ったのは何十年ぶり」という豊穣の年。ブナ帯の山は、実を包むイガ殻が茶色をしているために、いつもの年より山の様子が別で、褐色に染まる山肌があるところは「あれは、ブナの実だ」と春の芽吹きと同じようにブナ木の識別がたやすくできるほどです。

わが家前の公園に植えられたブナも、これまで見られないほどに豊かな実をつけ、その実はほとんどが落ちました。この実も、今はパークゴルフ場となっているあの沼ノ又沢まで、子どもの頃は一日かけて拾い集めに向かったもの。

わが孫童はこの実が大好きでよく食べます。それが楽しみで家族がいっぱい拾い集めています。煎ったブナの実なら、ビールやお酒のつまみには、これはなかなかのモノですよ。

これぞキノコ本命の役者たち

過ぎた2日のことです。それこそ何十年もシシタゲ(シシタケ)とオオヒメジ(ホンシメジ)をいただいている「私の採り場」にむかってみました。

CIMG0848-1CIMG0850-1CIMG0877-1CIMG0881-1CIMG0892-1CIMG0888-1シシタケは、一度採った後に晩生がよくみられ、豊作とまではいえませんがまずまずの発生をみせた年のようです。あくまでも「私の通う山は」という限定つきですが。

CIMG0899-1CIMG0908-1CIMG0912-1CIMG0922-1CIMG0928-1CIMG0932-1CIMG0937-1CIMG0942-1CIMG0946-1CIMG0948-1CIMG0949-1CIMG0956-1CIMG0963-1CIMG0966-1CIMG0970-1CIMG0976-1CIMG0981-1CIMG0998-1CIMG1023-1CIMG1048-1CIMG1053-1CIMG1073-1

さて一方のシメジ。今年は、先行して発生したアガキノゴ(サクラシメジ)やクリカラモダシ(クリフウセンタケ)、それにハタゲシメジ(ハタケシメジ)などが大豊作でした。それで「本命のオオヒメジもよく出るだろう」と淡い期待をもちながら採り場にむかったら、大の字はつきませんがかなりの豊作で、きのこの王様の見事な菌列を目にすることができました。

山中での最後の写真は、これも今年はまれにみるほど多くのカオを見せてくれたフジミャゴ(シャカシメジ・センボンシメジ)。成長しきった大きな株です。

全体としてはキノコも木の実も豊作か、もしくは大豊作、あるいはまずまずの作と今年はいえる村の秋。紅葉も県境の脊梁から次第に里山に下るこれからは、晩秋、初冬のキノコへと私の興味はうつります。

CIMG1136-1妻は、春のタケノコ瓶詰めと同じで、かなりの手数をかけて、秋の山の役者たちをビンの中に詰め終えました。この作業もまことに根気のいる手しごと。瓶詰めの山菜やキノコ類にある程度の値札がつくのは、私にはよくわかります。

ささえていただいたみなさんに感謝の表彰式

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国には、それぞれの省が関係する部署ごとに表彰などの規定があるようで、たとえば総務省では、地方自治のしごとに一定期間就き、その発展に功労のあったと認められる者を表彰しています。

そういうことを今回、当事者としてはじめて体験し、きのう、都内で行われた表彰式に出席してきました。首長は20年以上、市町村議会議長は12年以上の在職者を対象に総務大臣表彰をおこなうという式です。

現職を退いてからの表彰ならそんなに思うことはないのでしょうが、私の場合はまだ現役の立場。ですから、こういう趣きの当事者に立つと心模様は複雑になります。

それでも、そういうとりきめが国にあり、せっかく総務省のみなさんが労力と時間をかけて準備する式典ですし、人の世の礼儀ということをも考え、現役ではありますが、受賞者としてのつとめをきちんと果たしてきました。

今日は、村の教育委員長を永くつとめられた佐藤良徳氏が、こちらは文科相表彰を受けられるはこびで在京中とおききしています。来月には、村議会の佐藤正次郎議員が県の自治功労者として表彰されることも決まっています。

式辞やご来賓のご挨拶、そして受賞者代表の謝辞もふくめ、ほとんどの方々が「受賞のかげには多くの人々のささえ、とりわけ家族のささえが」という内容を込めて語られました。

そういうことへのご配意もあってでしょう、「表彰式には配偶者も同席できます」という案内も丁寧になされ、実際、幾人かの首長、議長の令夫人が出席されておりました。

式典には、いろいろと縁のある方々も出席されました。まず、昨年村が国への要望で総務省におうかがいした時、応対していただいた総務大臣政務官の赤間二郎代議士が主催者側のお一方として参列。式典が終わってから昨年のお礼をのべ、「今年も、またうかがいますので、よろしくおねがいいたします」のご挨拶を申し上げる機会がありました。

受賞側では、お隣山形県金山町議会議長の柴田清正氏がおられました。氏とは何かといろいろの集いでいっしょになる方で、ご令室を伴っての出席でした。北海道の赤井川村議会議長さんとは、控え室でテーブルがいっしょでしたので「視察で、貴村を訪れたことがあります。美しい村連合にくわわっている者同士ですよね」という言葉を添えました。視察は、農業委員会として農家民宿にお泊まりした時であったように記憶しています。

朝6時10分に出発、帰宅は夜の8時頃。日々の活動も、表彰も、多くの方々と家族、妻にささえられているからこそ成り立つもの。とくに、たいていの仕事がそうでしょうが、妻の力、女性の力はまさに偉大なささえ。「ありがとう」の言葉を妻に心で伝えました。

合併10周年、新制横手市の記念式典へ

CIMG1074-1CIMG1078-1平成の合併で新しい横手市となって10周年の記念式典と祝賀会が3日にあり出席しました。

同じように10周年記念式典を終えている湯沢市、そして今回の横手市と、あの合併時にはわが村にも、関連する双方の自治体から、いわゆる「おさそい」の熱いはたらきかけがありました。しかし、村も議会も住民も、どちらの合併にも加わらず単独の村で進むことをわれわれは選択しました。

10周年の行事といえば、そういう10年前のことを心に抱きながらの参加となります。当然、そういういきさつに関係した方々との集いですから、祝賀の心とともに複雑な心境にもなることは否定できません。

わが村は湯沢市雄勝郡管内で、消防やごみ処理を含め大きな事業を一部事務組合として広域市町村圏の組織で運営し、県行政圈の管轄はしたがって雄勝総合庁舎。ところがほかの雄勝郡が警察では湯沢署管轄なのにわが村だけはむかしのまま横手署管内。さらに、経済的な結びつき、日常の生活圈域も横手市を構成する地区とのつながりがとりわけ強いという歴史上の特徴をもつ村です。

お隣横手市増田町西成瀬地区の一部住民はわが村にある二つのお寺の檀家さんが多いというつながり深さもあります。昭和の合併時には、西成瀬狙半内地区と湯ノ沢地区の二つの自治会が「東成瀬村と合併すること」を決議したという歴史もあります。

わが村が平成の合併時に行った村民へのアンケート調査でも、「仮に合併するとすれば、どちらを選びますか」という趣旨の問いにたいして、湯沢・雄勝管内の村でありながら、最も多かったのが「横手地域との合併」という答えだったのも、こういう生活上の歴史的つながりが作用していたからなのでしょう。

記念式典は、「市民の手づくり」という趣向が全体に感じられ、とても印象に残るひとときでした。わが村がなにかとお世話になり学ぶべき積極面をたくさんもつ新制横手市が、さらに大きな飛躍と発展をとげられるよう、ここからも願うものであります。

▼昨日は、お米の籾すり作業をすべて終了。出荷米はカメムシ被害もなくすべて1等米でした。昨年よりもお米の稔実がよいようで「二番米」が少なく、わが家の作柄もなんとか人様なみに「やや良」という結果で今年の収穫を終えることができました。

これからは、コンバイン、乾燥・調整機械類のやっかいな掃除があり、来年にむけてのたんぼの排水作業などが残されています。泥沼状態のわがたんぼだけに、今年は、例年にないほど後処理に時間を費やさなければならないでしょう。すべて、また、来年の作のために。

ぬかるみに苦戦しながら稲刈り終える

CIMG0844-1もともと排水のよくないわが家のたんぼ、それに加えて管理の不行き届きと9月の雨もあってでしょう、とにかく今年のたんぼには、これまでの記憶にないほどのぬかるみに苦戦しながらの稲刈りとなりました。

爆弾低気圧がくる前というきのう日中はよき晴天の稲刈り日。こちらは、午後4時から須川湖のほとりに鎮座する朱沼神社の祭事があり、最後に残していたぬかるみたんぼの稲刈りをなんとか終えて出席することができました。

CIMG0832-1CIMG0835-1CIMG0840-1CIMG0841-1午後の須川高原は、早くも猛烈な風が吹き、湖水は白波やや高し。こういう荒ぶる湖面を目にするのも久しぶりのことです。秣岳(まぐさだけ)の直下にある湖面一帯に吹き荒れる風を、ここの気象に詳しい山の人々は「秣おろし」と呼ぶそうですが、この日は、いかにも「おろし」らしい風の吹きようでした。

須川高原温泉、栗駒山荘の標高1100㍍ラインにまで紅葉のまっ盛りがやってきたといってもよいほど。一帯は黄を主にして、なかにはうるしの朱も混じり色づいていました。

ブナの実大豊作でクマは山にとどまるか

平年より10日、昨年より15日も早いという「鳥海山に初冠雪」のニュースがきのう夕方に流れました。

山の紅葉が並の年よりもだいぶ進んでいるということですから、やはり今年は、季節のめぐりが早まっているようで、このままだと里への初雪も早まるのでしょうか。

豊かにみのったブナの実が、深山でも、里山でも、わが家前の公園でも、地面に敷かれたように落ちています。今年は、何十年に一度しかないというブナの実の大豊作の年。ヤマブドウやアケビもよく成り、大はクマから、小動物や鳥などもふくめ、森の恵みの豊かさに大満足の年とな  っているはずです。CIMG0701-1

ドングリやヤマグリもまずまずの作ですから、今年の秋は、いつもの年より人里やたんぼなどへのクマの出没が少なくなるのではと見られています。

▼ところで、生きものと食の連鎖は実に様々。先ごろ、オニヤンマを巣でとらえたクモを目にしました。あの力づよそうに見えるトンボの王様オニヤンマも、クモの巣にかかったらたちまち身動きがとれなくなり、クモがワサワサと巣の端から一本の網をたぐって寄り、オニヤンマを今度は体でつかまえました。

CIMG0414-1CIMG0430-1CIMG0412-1小さなトンボならわかりますが、オニヤンマもクモの巣からはぬけ出せないということを、この年になってはじめて確認しました。

あきたこまち新米で「いただきまーす」

CIMG0814-1CIMG0818-1今年産米の初もみすりに昨日とりかかり、収穫をお祝いしてわが家の神棚に新穀を献げました。いつもの年は玄米でしたが、今年は一歩進めて精米後の白米をお供えです。

春から精をつくしてのやっとの収穫。むかしにくらべたら体にきつい作業はごく限られている稲作。それでも、もみすりで、あるいは精米で、機械から出てくる玄米や白米を手にすれば、収穫をむかえられたよろこびがジワッと湧いてきます。

まだ昨年産米の在庫がありますが、今朝だけは、清流に育まれた食味値抜群の「あきたこまち」新米で一同「いただきまーす」でした。

町のスーパーにきのう立ち寄ったら、県南産でしょうか?産地は見落としましたが「あきたこまち」の新白米が、5㎏でたしか1580円とかの値でならんでいました。

天気予報にもっとも注目する秋

CIMG0804-1朝に役場へむかった後、きのうに続いて稲刈り作業へ。

予報は「日中午後に雨」。「雨が来るまでに、やれるだけやっておこう」という予定で、雲が厚くなりはじめた西の空をながめながめしながら作業をしていたら、めずらしく予報は的中。予定していた面積を刈り終わったちょうどに雨が降ってきました。

わが家の場合は予定通りでしたが、「いたずら雨」に、残念無念でしごとを閉じた方もきっとおられるでしょう。

雨が確実にやってくるというこういう時には、単位が「分」の時間でももったいなく、昼食はパンをかじりながらたんぼでとり、もちろん、ふだんならゆっくりと秋景色をながめてのタバゴ(休憩)もこんな予報が出た時はそんな余裕などなし。

お天気次第ですが、コンバイン仕事になればせわしい日々がお互い続きます。

稲刈りはじめ

CIMG0662-1CIMG0661-1CIMG0666-1▼小学校の祖父母交流・なべっこ会が25日に開かれ、娘の長男が1年生なので授業の時間に少し教室の姿を目にしました。参観となった1年生の教科は「生活」で、地域の方お二人が「豆名月」のいわれや昔ばなしをお聞かせする時間がくまれていました。

娘の嫁ぎ先側の祖母とわが妻は、講演やお昼の食事もふくめ午後まですべての日程に加わり、久しぶりに学校内でやや長い時間をすごしたようです。

CIMG0714-1CIMG0725-1CIMG0729-1CIMG0735-1CIMG0736-1CIMG0737-1CIMG0797-1▼26日は村保育園の「なるせっこうんどうかい」で少しの時間をいっしょにし、すぐにお隣の岩手県奥州市へ向かいました。

この日は、奥州市を走る国道397号の胆沢ダムと一関市を走る国道342号の祭畤(まつるべ)温泉間を結ぶ市道が念願の竣工となり、晴れの開通式の日だったのです。平成5年に事業着手し、総事業費約172億円で完成した2本の市道(総延長約15.9㎞)は、山域を走る二つの国道に劣らぬほどの道路で、ゆるやかでほぼ直線の道路にむかしの山道の面影はなし。所によっては国道よりも快適な走りができるほどです。

「この道路の開通によって、『須川・真湯の郷ゾーン』と焼石岳や胆沢ダムの観光資源を結び栗駒国定公園の周遊ルートが形成され、奥州市、一関市、東成瀬村の広域的な交流・観光道路として期待され」るという旨が、式典の主催者側からも来賓側からも共通してのべられました。くわしくは式典資料を写真にしましたのでご参照下さい。

CIMG0745-1CIMG0749-1式典後には奥州市側から一ノ関の祭畤温泉までパレードに加わり、そのまま帰りは高原に上がり須川温泉経由で帰路につきました。須川高原の紅葉は黄色があざやかになっていました。頂上付近はこの日でもう色づきまっ盛りの様子です。

CIMG0759-1CIMG0763-1▼27日は村の仙人郷まつりへむかい、開会式と餅まきに参加。その後、計画していた稲刈りにやっと手をかけました。

CIMG0766-1CIMG0767-1CIMG0770-1CIMG0782-1前日は小雨、夜になっては時に本降りもありましたが稲刈りを決行。雨のせいもあり、わがたんぼはとくにやわらかくてグシャグシャ。コンバインはズルズルと深みにはまりそうでやっとぬかるみから脱出というきわどい稲刈りでした。ついに最後は機械も入れず、わずかの面積は手作業での稲刈り。こちらの管理不行き届きによる事のてん末ですから、いつもの年のように妻は、「毎日、田さえってで(たんぼに通っていて)、何い、やってらなぁよぅ(何を、やっているの、まったく)」と、きっと心では思っていたでしょう。

仙人郷まつりで太鼓をたたいた童も、この日の作業のしまいに立ち寄りちょっと手伝ってくれました。ぬかるんではかどらず、こちらはやや渋みの面で作業をしていましたが、ほんのひとときでも童に加わってもらえば、笑顔がうまれ、心がおだやかになるものです。

豪雪の村ならではの山里の幸

来月23日午後4時~24日午後3時にかけて行われる、村産業祭・なるせ物産まつりの実行委員・幹事の合同会議がきのう開かれました。

それを終えて11時少し前に特養ホーム幸寿苑へ。敬老会の前に、今年100歳となる佐々木トミヱさんと後藤ナミさんお二人への国と村からの表彰とお祝いが贈られました。

私からは、いつもの年のように、山里の歳時記を少しご報告してあいさつといたしました。
苑での生活をおくる幾人かの方々は、若い頃にともに働いたこともある方。またはいろいろとお世話になった方々。なので、ここに足を運び、みなさんのお顔を確かめると、毎年、ともに過ごした過ぎ去りし年月を思い、胸がじんと熱くなるのを覚えます。

午後は、広域市町村圏組合の臨時議会へ。議会後には、建設中の熱回収施設(平成28年3月末に試運転終了、引き渡し予定のごみ処理施設)の工事現場を、市町村長など執行当局のみなさんとともに視察しました。

CIMG0333-1CIMG0331-1CIMG0089-1CIMG0116-1CIMG0129-1CIMG0141-1CIMG0347-1CIMG0301-1CIMG0289-1CIMG0238-1CIMG0131-1CIMG0232-1CIMG0229-1CIMG0317-1CIMG0320-1CIMG0161-1CIMG0207-1CIMG0340-1CIMG0149-1CIMG0253-1CIMG0250-1CIMG0247-1CIMG0083-1CIMG0080-1CIMG0315-1CIMG0311-1CIMG0279-1CIMG0262-1
CIMG0260-1CIMG0282-1▼豪雪の山里ならではの最高品質のキノコたち。先週撮りだめしていたのこりを今日もご紹介です。発生量の多さ少なさは、私がキノコたちと出会ったり、お聞きした範囲での様子で、「それは、違うよ」という方もおられると思います。あくまでも、私家版限定情報ということで。とにかく、今年のキノコは「発生時期が早し」です。

種類順に、まずはシシタゲ(シシタケ・コウタケ)、今年は発生が並より少なし。私が最も好むクリカラモダシ(クリフウセンタケ)は発生量比較的多し。サモダシやモッコラ( ナラタケの仲間たち)は大発生。おいしいホウキタケとカノガ(ブナハリタケ)も豊作。

人里では、ハタケシメジが見事なほどの菌列をつくり、少し大げさにいえば、軽トラックの荷台いっぱいならぶほどの大群生と出会いました。超高級きのこホンシメジと同格のうま味をもちながらこれは収穫が楽。なにしろ車のすぐ脇で採れるのですからこんなに「ウマイ」出会いはそんなにあるものでなし。ただ、あんまり簡単なところに出るキノコなものですから、食毒の判定に迷う方が多く、実際、これと間違って毒キノコに手を出した方もあるようです。せっかくカオを出していても、そのままにされているハタケシメジが結構多くあると聞きます。「不安なものは食べない」がキノコ食の鉄則だからでしょう。

このシメジ、判別のむずかしいキノコでありませんが、私も、発生場所などをきちんと確かめなければ「食べられる」との判定を易くはしないことにしています。したがって、収穫の場合も、自分の家だけでの利用か、ごく身内での食にとどめています。おなかを痛められたりしたら大変ですからね。貴重なフジミャゴ(センボンシメジ)も今年は豊かです。

秋は、「山を歩けば何かにあたる」です。ボリュウムあふれるウラベニホテイシメジ、発生量の多くないウサギモダシ(ヤマブシタケ)、ヒラタケの仲間たちとも出会えましたよ。