国には、それぞれの省が関係する部署ごとに表彰などの規定があるようで、たとえば総務省では、地方自治のしごとに一定期間就き、その発展に功労のあったと認められる者を表彰しています。
そういうことを今回、当事者としてはじめて体験し、きのう、都内で行われた表彰式に出席してきました。首長は20年以上、市町村議会議長は12年以上の在職者を対象に総務大臣表彰をおこなうという式です。
現職を退いてからの表彰ならそんなに思うことはないのでしょうが、私の場合はまだ現役の立場。ですから、こういう趣きの当事者に立つと心模様は複雑になります。
それでも、そういうとりきめが国にあり、せっかく総務省のみなさんが労力と時間をかけて準備する式典ですし、人の世の礼儀ということをも考え、現役ではありますが、受賞者としてのつとめをきちんと果たしてきました。
今日は、村の教育委員長を永くつとめられた佐藤良徳氏が、こちらは文科相表彰を受けられるはこびで在京中とおききしています。来月には、村議会の佐藤正次郎議員が県の自治功労者として表彰されることも決まっています。
式辞やご来賓のご挨拶、そして受賞者代表の謝辞もふくめ、ほとんどの方々が「受賞のかげには多くの人々のささえ、とりわけ家族のささえが」という内容を込めて語られました。
そういうことへのご配意もあってでしょう、「表彰式には配偶者も同席できます」という案内も丁寧になされ、実際、幾人かの首長、議長の令夫人が出席されておりました。
式典には、いろいろと縁のある方々も出席されました。まず、昨年村が国への要望で総務省におうかがいした時、応対していただいた総務大臣政務官の赤間二郎代議士が主催者側のお一方として参列。式典が終わってから昨年のお礼をのべ、「今年も、またうかがいますので、よろしくおねがいいたします」のご挨拶を申し上げる機会がありました。
受賞側では、お隣山形県金山町議会議長の柴田清正氏がおられました。氏とは何かといろいろの集いでいっしょになる方で、ご令室を伴っての出席でした。北海道の赤井川村議会議長さんとは、控え室でテーブルがいっしょでしたので「視察で、貴村を訪れたことがあります。美しい村連合にくわわっている者同士ですよね」という言葉を添えました。視察は、農業委員会として農家民宿にお泊まりした時であったように記憶しています。
朝6時10分に出発、帰宅は夜の8時頃。日々の活動も、表彰も、多くの方々と家族、妻にささえられているからこそ成り立つもの。とくに、たいていの仕事がそうでしょうが、妻の力、女性の力はまさに偉大なささえ。「ありがとう」の言葉を妻に心で伝えました。