盆ばなこ盛り

村で「盆花こ」(ぼんばなこ)と呼ぶオミナエシの花がわが家周りで真っ盛りです。

このオミナエシは野生種ではなく栽培種。妻が花卉園芸産地の千葉・館山や由利本荘市の花栽培先進地農家で研修後にこちらと結婚。今から40年ほど前の何年間か、リンドウやオミナエシ、キキョウを栽培、市販していました。その当時の種が家周りに増え、いまでは隣家の庭先にまで群生範囲をひろげているものです。

村では、以前なら赤土の見える裸地の多い原野などに生えていた薬草のセンブリ、それに花の美しいオキナグサ(毒草)と同じようにオミナエシもよく見られました。しかし今では3種の野草が生えるような条件の原野が少なくなり、まったくといってよいほど野生種の花は目にできなくなりました。

そんなこともあって、わが家では、田んぼの畦周りや土手などにもオミナエシの株を植え、花を愛でるようにしています。オミナエシは花期が長く、これから稲穂が稔る頃、そして稲刈りの後までもと、ずう~と花を楽しむことができます。