水とふれあうしごとの始まり

きのうは早朝5時前から一回目の代掻きをはじめ、畦塗りの段取りを終えました。そして今日は畦塗りです。

代掻き最中には、カエルやミミズ、ケラムシなどがいっぱい出てきて、それを食べようとカラスやセキレイ、ムクドリなどが畦や田んぼを忙しそうに飛び歩きます。

代掻き後、水が満面に溜まった田んぼにはデロガモ(カルガモ)が早速着水し羽根を休めていました。

田んぼは、生き物たちの大切なエサ採り場、憩いの場でもあるのです。

▼午後、所用で村内をまわったら、あちこちの家々で自家用に採ってきたゼンマイ干しが盛んです。

昔とちがいゼンマイ採りのプロ、いわゆるハギミの方々は激減していて、以前のように深山から採ってきた大量のゼンマイを揉み乾燥する人々の姿は少なくなっています。むしろ昨今は、田んぼへ転作としてゼンマイを植えた方々のほうが、生産・販売量としては多くをしめているでしょう。

自家用のゼンマイなら、昔から集落まわりの里山で充分に採ることができたのですが、社会の高齢化にともない、簡単に入山できる里山でさえゼンマイ採りの方は年々少なくなっています。そのため、人里近くでも採られずに生長しているゼンマイをたくさん見かけます。ゼンマイにまで、世の高齢化は及んでいるのです。