雪国のくらしをささえる堰(水路)

灌漑用水や生活用水、それに流雪溝や雪消し用水にと、多方面でわが集落のくらしをささえる基幹用水路の遠藤堰です。

古くは江戸の昔から、村内どこの集落にもこのように人々のくらしをささえる大小の用水路がつくられてきました。豪雪の村の現代では、これらの水路がなければ雪処理がむずかしく冬のくらしが成り立たなくなるほど大切な役割を担っています。

かんがい用水を主なる目的として堰を掘削した当時の人々は、この水路と用水が雪処理に使われる時代がくるなどということは想像にもうかばなかったでしょう。水は命の源となるだけでなく、雪ぐにでは除雪に欠くことのできない大切な資源でもあります。

まもなく立春となりますが、豪雪で大きな役割を果たし続けている堰(用水路)は、もうしばらく雪と向き合う人々の最もありがたい設備として滔々と流れを運び続けます。