県農業会議ひき続き二田会長選出

県農業会議の総会と会長会議が開かれきのうは秋田市へ。
案件は、会長選挙および農業会議が来年4月1日に一般社団法人へ移行するための会則の変更や理事・監事の選任案です。

会長には再び二田孝治氏が指名推薦で選出され、今後正式に決定される理事13人や監事3人の選任案、副会長は現職の後藤、高瀬の2氏とする選任案もいずれも異議なく決めました。

会長選挙後のあいさつで二田会長は、「長年選挙をやってきたが、選挙はいつも緊張するもの」という意味合いの言葉をまず最初にのべ、農村を守り発展させるための決意を熱くのべました。選挙の規模はまったく小さいものですが、公選法をはじめ役職選挙で30回近くの選挙というものを体験した当方もこの言葉には共感するものがありました。全国農業会議所の会長もつとめられる身であり、県の会長の立場とはまた別のご苦労もあるでしょうが、日本的農業の確立のためにひき続き持ち前の熱情と幅広い視野でご尽力いただきたいものです。

総会後には、講演をともなう会長会議が開かれました。講師は秋田県立大学名誉教授の佐藤了(さとう とおる)氏。佐藤氏は、「TPP大筋合意の影響と本県農業」と題して、研究者らしい科学的視点からTPPの本質を語りました。

とくに、今回の大筋合意が農業ではコメ需給、豚肉、牛肉、乳製品、主要果実、そして飼料米等の転換に深刻な影響を与えることが強調されました。講演も、46ページに及ぶ講演資料も、会長たちにとっては貴重な学びの機会、教材となりました。

▼寒くない、雪の少ない今冬これまでの村の師走。昨年12月時の大雪のことを思えば、雪と格闘することのほとんどない気の抜けるような楽な12月となっています。ただし、「これまでは」という注釈つきで、これから後半はどうなるかわかりませんが。

雪国には不釣り合いのそういう穏やかな気候なものですから、いろいろなところに、時ならぬ温かさからくる異変がちょこちょこ出ています。

DSCF3032-1たとえば、わが家で冬の貯蔵野菜として欠かせぬニドエモ(ジャガイモ)。いつもの年と同じ場所に貯えているのですが、もう「芽が出て、たまげだ」というほどになり、全部の芽掻きをする羽目に。「こんただごどは、あんまり、ねぇごど」というほどですから、ほかにも様々な影響がでているのかもしれません。たとえば灯油や冬物用品・資材などにも。

今日は議会終了後にスキー場の安全祈願祭がおこなわれます。スキー場は雪さえあればもう万全の備えが整っているでしょう。年末年始の稼ぎ時に役立つほどの雪がなんとか降ってくれることを、こちらではしっかりと祈っておきたいと思います。

一般質問と陳情審議

予算特別委員会(議会事務局提供)
予算特別委員会(議会事務局提供)
予算特別委員会(議会事務局提供)
予算特別委員会(議会事務局提供)

予定通り、一般質問と陳情審議を終え、予算特別委員会では付託した議案がすべて可決されました。

今議会に提出された陳情は3件。いずれも採択となり11日に意見書が発議されるはこびとなっています。

うち1件の陳情は1日の議会運営委員会を終えてから届いたものでした。しかし、わが議会は請願権(陳情もそれに準じて)を最大限に尊重するという立場を当然ながらとっており、当初の運営委員会終了後であっても、判断に応じて極力直近の議会で審査対応するようつとめています。今回も後日に再度運営委員会がひらかれ、今議会で審議することを追加して決めていたものでした。

DSCF3033-1DSCF3036-1▼議会から帰ったら、家のエドゴロ(居所・居間)がいっきょに明るくなっていました。わが家は居間の暖房に薪を燃やすので、薪を入れる際は時々開けたストーブから、もおっと煙がたちこめます。それで天井も四方の障子戸も煤色、とくに障子はたちまちのうちに煤けてしまいます。それにワラシたちのいたずら、当方などのちょっとした不注意も加わり、障子紙への大小の穴開きはしょっちゅう。穴塞ぎはその度に妻の務めとなります。

今年も「ほんとに、紙貼るどご、えっぺぇだ(いっぱいの)、家で、わっぱがだ(大変だ)」と、きっと心では口説いているでしょう、妻の本格紙貼り難儀が始まっています。

食肉加工センター条例など提案

12月定例会議が始まりました。行政報告や議案(マイナンバー制にともなう各条例改正がならび、食肉加工センター条例、学校給食センター設置条例の改正、それに補正予算など)説明がなされ、本会議終了後は予定通り陳情審査が各常任委員会でおこなわれました。

食肉加工センターは来春4月1日の供用開始予定で工事がすすめられていることが説明されました。

今日の本会議は一般質問、陳情審議、それらが終了後には予算特別委員会がひらかれます。

DSCF3001-1DSCF3003-1DSCF3006-1DSCF3007-1▼雪の白さに陽射しがまんべんなく注ぐという、きのうは雪国びとにとってはまことにうれしい一日でした。

議会後、事務しごとの合間にいつもの河川敷をちょいと散策。雪に映えるツルウメモドキの実を飽くことなく眺めていたら、ノゼリの緑がちらほらの足もと湧水脇にキノコが。

おや、もう今年は終わりかと告げておりましたキノコだよりでしたが、エノキタケならまだしも、まだムキタケがこのとおり健在でした。もちろん、今朝の味噌汁は、熱っついムキタケをふうふう吹きながらおいしくいただきました。

DSCF3031-1DSCF3030-1▼きのうは古くからの食のならわし「あぶり豆腐」を食べる日。すでに風邪気味の当方ですが、焼かれた豆腐をいただき、また漁が最盛期をむかえたブリコハタハタで元気をつけ、年末課題へまっしぐらです。

今も必要なキャンジギ(カンジキ)

DSCF0001-1DSCF0002-1これからおよそ5ヶ月ほど、真っ白な季節の世界でくらす日々が今年もはじまりました。

村は少しばかりの雪ではない豪雪の土地。いくら時代が進化しても、人々が雪原をうごくにはキャンジギ(カンジキ)が欠かせません。

そのカンジキ、むかしはそれぞれの集落にカンジキづくりを生業(副業の一つでしたが)とする名人がいて、むらの人々の冬のくらしを用具の面からささえていました。

時代とくらしが変わり、雪原を歩く必要に迫られる人々の範囲は少なくなりましたが、いまでもカンジキは雪国にとって大切な生活用具。

カンジキづくりを生業としている人は村ではすでにいなくなっていますが、そのつくり技を、見よう見まねもふくめいろいろなかたちで受け継いでいる人々が村には今も幾人かおります。

Sさんもそのお一人。今年、そのSさんのつくられた5000円のカンジキを買い求めてみました。カンジキは冬山歩きを常とする私にとっていわば必需品。そのカンジキを手にとってみたら、私がいま履きつづけているむかしの名人の品と遜色のないなかなかの出来です。

むらのカンジキは、豪雪地帯の、重い雪深の土地の緩急様々な山や雪原を歩くように工夫された、東北日本海側の風土の特徴から生み出された用具。同じ雪上を歩く様式のスノーシュウとは機能がそうとう異なります。

カンジキのカナメとなる輪は軽くて強くて雪が着きにくいトリキシバ(クロモジ)、斜面での滑りを防ぐ爪は堅くて丈夫で雪がつきにくいイダヤ(イタヤカエデ)、それらを縛る締め具の役割はシラグヂヅル(サルナシの蔦)が村のカンジキの三大材料。昔は、足を固定する箇所には縄や裂いた牛の皮などを使いましたが、これは今は丈夫で扱いやすい化繊の細綱が用いられます。

今年求めたこのカンジキ、見た目だけでなく実際の雪上歩きでも申し分なければ、おそらく私の生きているかぎり履きつづけることができるでしょう。

▼今日から村議会12月定例会議が始まります。今日は行政報告と議案説明、陳情などの委員会審査が行われます。

里も根雪かな?

おととい(土)、きのう(日)と連続で道路に除雪機械が出動、わが家も湿った重~い雪を除雪しようとトラクターが初稼働しました。

これがおそらく根雪となるのでしょうが、寒気はまたしばらくおとなしくなるようで、昨年のように12月中に3回も屋根の雪下ろしなどということはなさそうです。

DSCF4707-1DSCF4708-1DSCF4710-1きのう夕方のひと時、しばらくぶりに立ち寄ったワラシの「外を歩きたい」の一言にうながされわが家前河川敷を散歩。「寒くなってきたから帰ろう」と呼びかけても「ダメ、まだ遊ぶ」の動きについてゆけず。遊びへの忍耐力ではワラシにかないません。

DSCF4712-1DSCF4717-1DSCF4721-1小川の岸辺、柳の枯れ木においしそうなエノキタケがあるのを目に。キノコを採りなれているワラシはごくふつうのしぐさで手に。今朝の味噌汁、かれのお椀の中には、オレンジ色ペロペロに粘る大きなキノコがきっといっぱい入っていたでしょう。

現農業委員会法制度で最後の全国集会へ

昨日は、1時から日比谷公会堂で開かれた全国農業委員会会長・代表者集会へ。

優れた地域における学校支援活動で、村の放課後子供教室(仙人郷・虎の穴)が文部科学大臣表彰をうけることになり、朝の十文字駅では、その表彰で文科省にむかう職員さんたちともいっしょになり同じ新幹線で都内に向かいました。

CIMG1540-1集会は要請決議2本と申し合わせを決めました。TPPに関する議案は、農業者の不安払拭、国会決議や、「食料・農業・農村基本計画」への影響と目標との整合性、所得水準の確保があるもとでの再生産可能な経営安定対策、「日本型直接支払」の拡充強化が主な柱となっています。

農業委員会法の改正にともない農業会議所が非営利型の一般社団法人ネットワーク機構となり、市長村農業委員会は公選制が廃止され、農業委員の選出は、市町村長が議会の同意を得て任命する方法に大きく変わります。新たに農地利用最適化のしごとを担う推進委員という制度も設けられます。

CIMG1541-1CIMG1544-1これら改正された新制度は28年4月1日に施行されることから、県農業会議、任期満了を来年にひかえる農業委員会などが先行して準備にあたっている模様。定数については実情をふまえた最適な判断がされるよう、「必要な定数をしっかり確保」するための調整協議が今後必要となっています。CIMG1545-1

雪がなく、高みまで車で上がれます

湯沢雄勝広域市町村圏組合議会の臨時議会がきのう開かれ、空席の議長が定まるまでの間、全員協議会と本会議の進行役をつとめました。湯沢市議会は議長や副議長、常任委員会の任期が2年という約束事があるようで、広域議会副議長の身の当方にはこういう役づとめが時々まわってきます。

ということで、先に湯沢市議会の議長さんがかわっていたということがあり、湯沢の議長さんが広域組合の議長でもあったため、こちら広域議会でも議長選挙がおこなわれました。指名推薦により新議長には湯沢市議会議長の伊藤陽悦さんが就任となりました。

審議案件は平成26年度の決算認定で、いずれも認定されました。

CIMG1509-1CIMG1515-1CIMG1518-1CIMG1516-1CIMG1529-1CIMG1501-1CIMG1531-1CIMG1533-1▼先日の里への初雪はもうほとんど消えてなくなり、家々のまわりは日陰や雪だまりをのぞけばほとんど雪はなし。それに雪のない風景に陽射しがいっぱいでしたから、「もしかしたら根雪前の雪なしの里を眺められるのは今日だけかも」と、議会にでかける前、家のそばの高見に車であがったり、川原を散策したりしました。

向かいの山、大沢のかっち(最奥部)では、合居集落のはるかむこうに、あれは真昼山地や和賀岳方面でしょう、北をのぞみ、東向き斜面からは焼石連峰や東山、栗駒山系も一望にしました。

今の時期にこれほど高みまで車で上がれるのはめずらしく、真冬の季節にカンジキ履きでよく上がる山々の風景を、今回は車でたやすく向かって堪能です。

CIMG1524-1CIMG1510-1CIMG1537-1CIMG1534-1CIMG1535-1初冬でも、村の山や川原の散策は、きのこや木の実がたのしめますからまた別格。2種のヤドリギ、ムラサキシキブ、ツルウメモドキの実がまだ美しさを保ち、成瀬川原では、ほら、まだ真っ盛りのエノキタケや、ブナの流木にはやや年老いたナメコも。

今朝の味噌汁でふたつのキノコはおいしくいただきました。柳に出るエノキタケは雪で隠れなければまだまだ採れるでしょうが、明日あたりから村は雪マークがならびました。今年の私のキノコだよりは、これがほんとの最後かもしれませんね。

▼今日は日比谷公会堂での全国農業委員会長・代表者集会に日帰り日程でむかいます。

NHKラジオ第1放送の難聴が解消

8日にはじまる12月定例会議を前に、提出議案などの説明を受ける全員協議会がきのう開かれました。

すでに一般質問で通告されている内容と係わる件についても、通告議員より先に協議会案件にふくめていた経緯もあり、質疑や答弁で一般質問と重なる部分もあるということを考慮しながらも、一定の説明と質疑の時間を協議会でもとりました。

これに先立ち議会の運営委員会も開かれ、前日の管内視察活動で確認された事項についても常任委員会としてのうごきを素早くとることが報告され合いました。

12月定例会議は、8日が行政報告と議案説明。9日が一般質問、請願・陳情審議、予算特別委員会。10日は休会。11日に議案審議という日程ですすめられます。

CIMG1500-1CIMG1497-1▼きのう、NHKラジオ第1の放送所が開局しました。すでに村民のみなさんにお知らせもあり、11月には試験放送として受信は可能でした。これで正式に、NHKラジオ第1放送の難聴が解消されるというよろこびの12月1日となりました。

NHK第1の電波はFM受信機で受けるしくみ。そのための中継所が岩井川の矢櫃と蛭川に夏の間工事がすすめられ完成していました。

この難聴課題では、村も全国の該当自治体などからも懸案としてかかげられ要望もされていたものですが、NHKと国がいっきに対策を具体化することになったひとつのきっかけは一昨年10月の村と議会による国会要望でした。

「今年は、この要望も入れよう」ということで、事前に難聴の実情を職員に村内でしらべていただき、それを手に村と議会が議員会館を訪問。その要望を早速国会の委員会質疑でとりあげるために尽力していただいた議員さんがおられ、委員会での質疑・答弁後、具体化への動きが加速したというものでした。今回の要望の際、ご尽力いただいた議員さんの事務所には「ありがとうございました」のお礼もふくめてうかがいました。

ということで、難聴解消は村の歴史にちょっとながらも刻まれるようなうれしい出来事。これまで離島だけにかぎられていたFM波利用による新たなとりくみが、東日本大震災を教訓に検討されていて、離島以外の村でも実現したのです。日常でもラジオを聴かれる方は屋内外を問わず結構おられます。災害時対応などもふくめ、ABSに加えてNHK第一がいつでも聴けるということへのよろこびは大きいです。(写真は矢櫃の放送所鉄塔)

ちなみに、わが集落は81.5と87.7のどちらの周波数でも聴けますが、わが家では87.7MHZのほうがよりよく伝わるようです。

議会の村内視察

議会常任委員会による村内視察が例年のようにきのう行われました。

CIMG1491-1CIMG1481-1CIMG1483-1CIMG1485-1総務教育民生常任委員会としては、学校と保育園、児童館を訪れ、運営や子どもたちの様子、施設などを視察。

CIMG1492-1CIMG1494-1CIMG1496-1産業建設常任委員会としては、工事中の食肉加工センター・給食センターや雪室施設、谷地橋手前にあるほぼ完成した簡易水道南部地区浄水場、平良地区の村道に今年度から設置が始まった流雪溝などの工事現場、田子内の農村交流センター外構工事跡、夏の豪雨による河川の災害復旧予定箇所などを視ました。

当方と総務の委員長は、教育行政視察で全国から訪れる議会のみなさんへの応対で学校経営や子たちの様子を時々聞き見ていますが、ほかの議員は年に一度のこの視察が学校を知るいい機会です。

議会改選後の今年は新人の議員もおります。今回を含め春以来管内外の視察を通じて受け止めたことなどを、互いに今後の活動におおいに活かしていきたいと思います。