久しぶりに赤滝へ

きのう午前は広域市町村圏組合議会の臨時会があり、前段に全員協議会も開かれました。主な案件は、新消防庁舎建設用地測量業務の委託料予算300万円の補正案や条例制定案など。

全員協議会では、12月議会に上程される予定のごみ処理料金改定案(29年4月から稼働する新ごみ処理施設にともなう)についての説明なども行われました。

午後には、村を会場に県南町村等監査委員の総会と研修会が開かれ、こちらは後段の日程にご案内をいただき出席。

cimg7056-1cimg7045-1cimg7051-1cimg7055-1その合間に、赤滝をほんのわずかの時間訪れ、久しぶりの滝景色をつかの間でしたがながめました。夏の終わりにあった一度の洪水で滝壺下流の流れは大きく変わり水流の幅が広がっていました。滝をひきたてる周囲の黄・紅葉に見とれるほどの美しい彩りはまだほとんどなし。今年はやはり色づきが遅れているようです。

東京・羽村市議会から教育行政視察

cimg7034-1 cimg7035-1全国の市町村議会から村への行政視察が今年も続いています。きのうは東京の羽村市議会総務委員会のみなさんが「小中学校の学力向上の取り組み」についてを研修目的に来村され、いつものように総務教育民生常任委員長とともに歓迎を込め対応しました。

今回の会場は中学校。教育長の説明後におこなわれた質疑応答のなかでは、委員会活動が旺盛になされていることを裏付けるように具体的な課題での視点鋭い質問もありました。こうした質疑応答が交わされると同席している私たちも大変勉強になります。

きのうは同じ時間帯に、京都府伊根町立伊根小学校の校長先生も他県にむかう途中でお出でになり、視察時間をともに過ごされました。伊根町は先年、わが議会が行政視察でお世話になったところ。日本で最も美しい村連合の同じ一員で、こういうことで訪問いただき同席できたことに不思議な縁を感じたところです。

ダイモンジソウが見頃

鳥海山や岩手山など東北の高い山々に初冠雪がありました。そんな季節になると、村の野の花も終わりの頃をむかえます。

cimg7028-1野の花のなかで最も遅くまで美しい姿を見せてくれるのはリンドウやダイモンジソウ。我が家のダイモンジソウもしばらくの間見頃の花を咲かせつづけています。池のまわりはコンクリートですが、水しぶきで湿っぽく苔も生えるほど。その脇に種がこぼれて実生が自然に育ち、鉢の外にも少しずつ本数が増えています。きっと赤滝の壺岩に生きるダイモンジソウもいい花姿を見せている頃です。

cimg7004-1cimg7006-1cimg7011-1野の花の季節はしめくくりの月ですが、そのかわりに私を楽しませてくれるのは多彩な色かたちのキノコたち。真っ白な姿は菌類で最強の毒をもつテングタケの仲間。どうしてなのか、同じ猛毒でも「白装束の猛毒」の仲間には目がしばらくのあいだとまり、カメラをむけたくなります。

cimg7015-1cimg7020-1cimg7021-1橙色は食べられるキノコのナギナタタケの仲間でしょう。ホウキのような老菌はネズミハギモダシ(ウスムラサキホウキタケ)で、食べるには今が限界という姿です。晩生のフジミャゴ(シャカシメジ)もにぎやかな株がまだ見られる里山です。みんな、先の休日に私のお相手をしてくれた森の仲間たちです。

秋田は広し

cimg6891-1cimg6897-1▼毎年、各町村に出かけての議長会の理事会が今年は八郎潟町で行われ、6日から7日にかけて干拓前からの湖岸の歴史が刻まれる町にいました。

cimg6901-1それまであまり八郎潟町の面積認識を深くしていませんでしたが、ここはわずか17平方㎞ほどの町。大潟村で約170平方㎞、わが村は約203平方㎞ですから、たまげるほどの面積に人口が集中している町といえます。

「役場で大声でさけべば全町内に聞こえる」などという冗談も話されるそうですが、町内各所を視察してみてそれがあながち冗談でないことを知りました。この地方は屋根の雪下ろしなど必要ないということで、面積もふくめ、地理的には治めやすい自治体なのではと感じたところです。台風による大災害のあったお隣岩手の岩泉町などは1000平方㎞に近い広さの町もあるのですから、町村はまことに多様です。

秋田市までなら諸会議でよく出かけますが、それより北は同じ県内でもめったに向かうことがありません。我々のように県南の端からだと高速道路を利用してもかなりの時間を要する地域だけに、距離感、風土、気質、文化、伝統などをふくめ「秋田はひろいなぁ」と、たまにおとずれればよけいに感じます。なにしろ青森県境の小坂町や藤里町、八峰町などさらに北の地もあるのですから。

▼8日は、68歳で急逝されたIさんの葬儀でした。故人は長い間議員活動をつとめられていた現職の市議であり人望の厚い方でした。ご逝去を悼む多くの方々の無念の情が深く漂う会葬の場となりました。あまりに突然のことなので受け入れがたい訃報でしたが、ご棺を前にしてその現実をみとめなければならず、ただただご冥福をお祈りしました。

cimg6911-1▼雨天の休日は、機械の一部掃除やあとかたづけなどに終始。お米の出荷も終わり、今年の収穫作業をしめくくりました。8日、肌寒くなり、ついに薪ストーブも初稼働です。

 

cimg6932-1cimg6933-1cimg6951-1cimg6960-1cimg6972-1cimg6986-1cimg6993-1cimg7002-1cimg6918-1▼雨の降り止みには、遊びに来た童らを連れてつかの間の里山散策へ。目的はクリカラモダシ(クリフウセンタケ)やハタケシメジなどのキノコ狩り。(こういう場面は「採り」ではなく、「狩り」の言葉が似合います)。クリフウセンタケは一箇所での発生量も多く童たちとの狩りには最適のキノコ。今年は大がつくほどの豊作です。童たちは時々クマ避けの大きな声をあげながらキノコ狩りを楽しんでいました。行く途中には、大きなオスヤマドリもいて、童たちにははじめての出会いです。ドングリでも食べていたのでしょうか。


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里山のヤマグリも今年は虫食いが少なく品質が良くて豊作。キノコの森のあちこちには栗の木も多く、クマがヤマグリを食べた跡が随所でみられます。わが集落でも「子連れのクマが道ばたの森にいた」「夜に大きなクマが家のそばの国道を横切った」など、クマの新しい目撃談がいっぱい。これからは豊作のヤマグリやドングリ、果樹などをめざしてクマの活動がより活発になる時。朝夕の散歩やキノコ採りなどではくれぐれもご注意を。

無念、60歳代の急逝

身近におられたまだ60歳代の方お二人の訃報に突然接することになりました。

お一人は身内のSさん、お一人は青年運動や政治活動を長い間ともにしてきたIさん。いずれも病魔に冒されてのご逝去です。

今の60歳代はまだはたらき盛り、やりたいこともいっぱいある「人生、これから」という年代です。闘病中におかれたお二人の心境、無念の思いを察すれば、あまりに酷で胸がしめつけられます。平穏な日々のくらしが激変となったご遺族のみなさんを思うと言葉に詰まります。

お二人と過ごし接した日々を思い起こしながら、ご逝去を悼み心からのご冥福をお祈りいたします。

今日は里山の幸たちです

今日は里の山の幸たちをご紹介です。

cimg6815-1cimg6819-1cimg6816-1cimg6838-1cimg6847-1cimg6706-1まずは、こちらが最も好むキノコのひとつクリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)です。いつもの年より一週間ほど遅れて、落ち葉をもたげながら顔を出し始めています。

ホンシメジはほんのわずかしかまだ見られませんから、これからに期待というところ。

cimg6689-1cimg6694-1姿形はいかにもキノコらしくとっても立派なのに、我が家では一度の体験で「これは採らなくていい」と、おいしくないキノコの代表としてあげているアケボノサクラシメジも見事な茎を見せています。

cimg6733-1cimg6738-1cimg6745-1cimg6748-1cimg6756-1今年もホウキタケの見事な菌列と出会えました。おまけとして、そのそばにはめずらしいシロホウキタケの大きな一株も。アカマツの樹下にはアミッコ(アミタケ)も群生です。

 

cimg6764-1cimg6774-1cimg6785-1cimg6800-1cimg6802-1cimg6805-1cimg6762-1里山のシシタゲも上々の発生具合で、人によって、所によっては「豊作」という年になるようです。里山の小さなミズナラにも、まれにこんなマイタケがみられることがあります。

山神様からは、今年もいろんなお土産をいただいています。秋の山歩きは、適度?な運動と気分転換になり、写真にすれば記録としても後日に楽しめます。加えてこんなにたくさんのお土産も手にでき、食卓はまさに連日の高級キノコ三昧。それに子供や兄弟姉妹など近い身内へのお裾分けではみなさんに喜ばれます。何よりもうれしいのは、キノコ、山菜大好きの童たちが「おいしい」と言いながらたくさん食べてくれること。

こうですから、多少あちこちが痛くても、山歩きはやめられませんね。

マイタケ、シシタゲ、山の幸の王者たち

過ぎた休日をふくめ、撮りだめしていた秋本番の山の幸たちです。

cimg6577-1cimg6579-1cimg6594-1cimg6595-1cimg6603-1cimg6614-1cimg6617-1cimg6621-1cimg6623-1cimg6515-1cimg6658-1「やや不作かな」と思われていたキノコの王様ミャゴ(マイタケ)は、発生時期がやや遅れたものの、9月下旬から10月はじめにかけて真っ最中。不作どころか「今年は、豊作」という声があちこちから聞こえます。

昔から通い慣れた岩手・胆沢川流域でのキノコ採りは放射能汚染の関係で今はできず、こちらが通う深山は大柳、椿川、岩井川など大きくわけて村内に4箇所ほど。それらのいずこでも、山入りした方々は「冷えが緩く出は遅れたが、今年のミャゴはかたちがいい」といい、背にする量も昨年よりは多いようです。

そんな情報を頼りにして「みなさんすでに歩かれたあと」ということを承知で、2日にこちらの採り場におよそ半月ぶりにむかってみたら、運よくまだどなたのご来訪を受けないミズナラもあり、5本の大木の根元から20㎏ほどを背にすることができました。

成長度合いは、真っ盛りから、もう少しそのままにしておけば5㎏近くほどにはなるかと思える採るには少しもったいない成長途上の真っ黒な塊までさまざま。この日は、ひと塊で3㎏がいちばん大きく、この塊もまだ成長中で最良の食べ頃マイタケです。

村の直売所にセミプロのみなさんが出されるマイタケなら驚くほどの廉価ですが、都市部の店頭や通信販売などでなら㎏あたり1万円の相場もつくという。プロの方々なら、この20㎏の荷で20万円という数字がはじかれる天然マイタケ。出会いによっては一日に30㎏を背にできることもありますから、マイタケは味の王様だけでなく、量も多く採れることからプロやセミプロの方々を喜ばせる最大級の収入をもたらす山の幸ということができます。なにしろ一日に一人のはたらきでウン十万円の価値を産んでくれるのですからね。

cimg6630-1cimg6642-1cimg6649-1cimg6678-1cimg6520-1cimg6606-1cimg6611-1cimg6675-1遅れて出てきた山の幸たち。マイタケに勝るとも劣らない価値をもつシシタゲ(コウタケ)も並作程度の発生をようやく見せるようになり、カノガ(ブナハリタケ)やナメラコ(ナメコ)、里山ではアガキノゴ(サクラシメジ)も少々見られます。

cimg6656-1野山を歩けばそれら価値あるキノコとはまったく別のキノコとも偶然出会うことがあります。その中からひろいあげたひとつ、タケリタケという種を写真の最後に載せました。市場取引での価値はゼロのキノコですが、ユーモア価値ぶりは菌類のなかでも最高クラス。自然は愉快な造形をよくもつくりあげるものですね。

刈り取り、籾すり終える

金、土、日曜日、めずらしく3日続いての晴れ予報が出ました。残していた稲刈りのたんぼは排水が悪くぬかるみの強いところだったので、できれば日曜日にしたかったのですが、「秋の予報はよくはずれる」が長年の体験で身にしみついているので、雨天翌日でしたが30日に締めくくりの稲刈りを強行。

前日までに一日半ほど雨が降っていましたのでやはりたんぼはまだ乾かず。コンバインの沈みを最小限におさえようと作業には少し時間をかけ、なんとか無事今年の刈り取りを終え、日曜はもみすり作業まですべてを済ませました。

母は、きのうの夕飯前に「無事作業が終わりました。今年もどうもありがとう」の感謝を込め、神棚に御神酒を献げました。

cimg6539-1cimg6531-1cimg6534-1cimg6536-1土曜日は保育園の運動会にご案内をいただき参加。稲刈り真っ最中の晴天は一日ものがしたくない農家にとって、春、秋と、農繁真っ最中に学校や保育園と、行事がくまれるのは昔なら考えられなかったこと。時代が移り、若い方々が農に手をかけることが少なくなったから、今はこういう行事計画があまり問題なくたてられるのでしょうか。

運動会の間も気をもんだ方々がきっとたくさんいたでしょう。お天気は、3日間ともめずらしくすべて予報どおりの晴天。お天道様は農家の気持ちをくんでくれたようで、こういう時は、自然の助けがほんとうにありがたくなるものです。

ともあれ運動会。親たちの熱い声援や拍手はもちろんですが、「孫の成長を見つめられるなら、農繁などと言ってられない」そんな祖父母たちの熱気と喜びも広~いグラウンドにあふれた半日でした。

cimg6542-1cimg6546-1cimg6544-1cimg6550-1cimg6628-1土曜日の夕方は須川高原に上がり、恒例の「朱沼(須川湖)神社」の祭典へ。

ちょうど晴天の土曜日ということで、須川高原のふたつの温泉と駐車場は車でいっぱい。夕方近くでこれですから、日中はそうとうの車と人出だったでしょう。里の直売所に立ち寄られた東京からの方が「こりゃあ、東京の交差点より車が多いぞ」と言われたそうですが、晴天のきのうはさらににぎやかだったでしょう。

cimg6553-1cimg6565-1cimg6562-1cimg6569-1温泉地周辺の紅葉は始まったばかり。盛りの見頃はもう少し先でしょう。須川湖畔の遊歩道を散策したら、シラタマノキの真っ白な実がいい香りで熟していました。昨年大豊作だったブナの実が春に芽を出し、樹下には樹齢1年の幼木たちがきれいにならんで黄葉しはじめていました。