鳥海山や岩手山など東北の高い山々に初冠雪がありました。そんな季節になると、村の野の花も終わりの頃をむかえます。
野の花のなかで最も遅くまで美しい姿を見せてくれるのはリンドウやダイモンジソウ。我が家のダイモンジソウもしばらくの間見頃の花を咲かせつづけています。池のまわりはコンクリートですが、水しぶきで湿っぽく苔も生えるほど。その脇に種がこぼれて実生が自然に育ち、鉢の外にも少しずつ本数が増えています。きっと赤滝の壺岩に生きるダイモンジソウもいい花姿を見せている頃です。
野の花の季節はしめくくりの月ですが、そのかわりに私を楽しませてくれるのは多彩な色かたちのキノコたち。真っ白な姿は菌類で最強の毒をもつテングタケの仲間。どうしてなのか、同じ猛毒でも「白装束の猛毒」の仲間には目がしばらくのあいだとまり、カメラをむけたくなります。
橙色は食べられるキノコのナギナタタケの仲間でしょう。ホウキのような老菌はネズミハギモダシ(ウスムラサキホウキタケ)で、食べるには今が限界という姿です。晩生のフジミャゴ(シャカシメジ)もにぎやかな株がまだ見られる里山です。みんな、先の休日に私のお相手をしてくれた森の仲間たちです。