▼毎年、各町村に出かけての議長会の理事会が今年は八郎潟町で行われ、6日から7日にかけて干拓前からの湖岸の歴史が刻まれる町にいました。
それまであまり八郎潟町の面積認識を深くしていませんでしたが、ここはわずか17平方㎞ほどの町。大潟村で約170平方㎞、わが村は約203平方㎞ですから、たまげるほどの面積に人口が集中している町といえます。
「役場で大声でさけべば全町内に聞こえる」などという冗談も話されるそうですが、町内各所を視察してみてそれがあながち冗談でないことを知りました。この地方は屋根の雪下ろしなど必要ないということで、面積もふくめ、地理的には治めやすい自治体なのではと感じたところです。台風による大災害のあったお隣岩手の岩泉町などは1000平方㎞に近い広さの町もあるのですから、町村はまことに多様です。
秋田市までなら諸会議でよく出かけますが、それより北は同じ県内でもめったに向かうことがありません。我々のように県南の端からだと高速道路を利用してもかなりの時間を要する地域だけに、距離感、風土、気質、文化、伝統などをふくめ「秋田はひろいなぁ」と、たまにおとずれればよけいに感じます。なにしろ青森県境の小坂町や藤里町、八峰町などさらに北の地もあるのですから。
▼8日は、68歳で急逝されたIさんの葬儀でした。故人は長い間議員活動をつとめられていた現職の市議であり人望の厚い方でした。ご逝去を悼む多くの方々の無念の情が深く漂う会葬の場となりました。あまりに突然のことなので受け入れがたい訃報でしたが、ご棺を前にしてその現実をみとめなければならず、ただただご冥福をお祈りしました。
▼雨天の休日は、機械の一部掃除やあとかたづけなどに終始。お米の出荷も終わり、今年の収穫作業をしめくくりました。8日、肌寒くなり、ついに薪ストーブも初稼働です。
▼雨の降り止みには、遊びに来た童らを連れてつかの間の里山散策へ。目的はクリカラモダシ(クリフウセンタケ)やハタケシメジなどのキノコ狩り。(こういう場面は「採り」ではなく、「狩り」の言葉が似合います)。クリフウセンタケは一箇所での発生量も多く童たちとの狩りには最適のキノコ。今年は大がつくほどの豊作です。童たちは時々クマ避けの大きな声をあげながらキノコ狩りを楽しんでいました。行く途中には、大きなオスヤマドリもいて、童たちにははじめての出会いです。ドングリでも食べていたのでしょうか。
里山のヤマグリも今年は虫食いが少なく品質が良くて豊作。キノコの森のあちこちには栗の木も多く、クマがヤマグリを食べた跡が随所でみられます。わが集落でも「子連れのクマが道ばたの森にいた」「夜に大きなクマが家のそばの国道を横切った」など、クマの新しい目撃談がいっぱい。これからは豊作のヤマグリやドングリ、果樹などをめざしてクマの活動がより活発になる時。朝夕の散歩やキノコ採りなどではくれぐれもご注意を。